映画
『シン・ゴジラ』を見てからというものの、庵野秀明監督による「シン・」シリーズには「過去の人気作を、誰もが受け入れられる現代エンタメとして最新映像でリブートする作品」を期待するようになっていたのだが、『シン・ウルトラマン』の時点で原作濃度が…
今年2月に劇場版Gレコシリーズ最高傑作『GのレコンギスタⅣ』のBDが、3月には『GのレコンギスタⅤ』のBDと、待ちに待った『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の4K UHD BDが発売! とはいえ15年前に買い揃えた視聴環境でこれらの最高映像を堪能するのに無理を感じ…
明日11月11日から公開される新海誠監督の新作映画『すずめの戸締まり』を、一足早く完成披露試写会にて見させてもらった。公開前なので極力ネタバレを避けつつ、魅力を伝えたいと思う。 あらすじ 宮崎に住む女子高生・すずめが、廃墟にたたずむ謎の扉を発見…
先日、映画『GのレコンギスタV 死線を越えて』のスタッフトーク付き上映会に参加した。演出・吉沢俊一氏による「GレコⅣには多数の没シーンがあった」というトークは大変刺激的だったのでぜひ下記レポートを読んでもらいたいところだが、 富野監督「このシー…
劇場版「Gのレコンギスタ」シリーズ最新作『GのレコンギスタⅣ 激闘に叫ぶ愛』が公開された。各媒体に掲載されていたインタビュー記事から新規カットが非常に多いという情報を得ていたので全5部作の中で最も期待していたのだが……あまりの出来に思わず感涙させ…
ようやく自分のためのウルトラマンに出会えた―それが映画『シン・ウルトラマン』を観て一番に嬉しかったことだ。 三つ子の魂百までとはよく言ったもので、幼少期に見た特撮作品は忘れがたいものだ。私の場合、スーパー戦隊シリーズは『高速戦隊ターボレンジ…
劇場版『GのレコンギスタⅢ』「宇宙からの遺産」を見てようやく腑に落ちた。「ああ、Gレコってこういう物語だったのか」と。映像の圧縮と芝居の方向付け、そして何よりドラマの肉付けによってTV版より格段に面白くなっている。齢79歳にして、まだまだ庵野にも…
細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』を見て最初に感じたのは脚本の完成度の低さだった。 近年の細田監督作品では毎度のことなのだが、大風呂敷を広げる割に設定が穴だらけで、キャラクターも明後日の方向に走り出してしまう。 そもそも「U」の世界は50億…
3月8日に初日を迎えた『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(以下シン・エヴァ)』。新宿バルト9にて、ほぼ初回の7:20上映回で見ることができた。 現時点での感想をストーリーの核心に触れずに書いてみるが、どんな感想であれネタバレに抵触すると思う人は今す…
庵野秀明監督作品マラソン記事を前回書いたのだが、「DVD、BDなんて高くて買えねーよ」という声が聞こえてきそうなので補足としてアニメ系主要配信3サイトのリンク集を貼っておく。全部とは言わないが、大部分は配信サイトで補完されているので安価で視聴可…
トップをねらえ!ってアニメ面白いな…(劇場で4話まで見た — ゆうき (@yukkii22) 2020年12月4日 トップをねらえ!を劇場で見たのでシンエヴァに向けた庵野秀明作品巡りをはじめようかと。まずはナディアから。序盤しか見たことないので今回ほぼ初視聴。今月…
『君の名は。』ファンとして気になる映画が先週末から公開している。『君は彼方』だ。なぜ気になるのかは予告編を見れば明らかだと思う。 映画『君は彼方』予告60秒映像 タイトルのみならず、映像までも明らかに『君の名は。』『天気の子』を意識しすぎであ…
劇場版『GのレコンギスタⅡ』「ベルリ撃進」が本日2月21日より公開された。早速チネチッタ川崎のLIVE ZOUND+4Kレーザーにて観賞した。 本作は2015年に放映されたTVアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』の劇場用編集版の第2作目。1作目の『GのレコンギスタⅠ』…
11月29日より富野由悠季総監督による映画『GのレコンギスタⅠ』「行け! コア・ファイター」が公開された。 9月の先行上映以来2度目の観賞となったので、今回は改めて『Gのレコンギスタ(以下G-レコ)』という作品の魅力について考えながら見てみることにした…
「気持ち悪かった!」 というのが映画『HELLO WORLD』観賞後の飲み会で感想を求められた時に口をついて出てしまった一言。決して悪い意味でなく。 hello-world-movie.com 『HELLO WORLD』は9/20に公開された劇場用アニメーション映画。監督は『ソードアート…
京都アニメーション制作の『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン外伝 永遠と自動手記人形』の3週間限定でのイベント上映が始まった。記憶に新しい凄惨な事件からまだ2か月弱、京アニが再起動した!というわけではなく、事件の直前に完成していたので予定通りに…
6月7日より公開された映画『海獣の子供』を観賞したらあまりの感動に居ても立ってもいられず気づいたら水族館に来てしまった。 今回はここ、神奈川県江ノ島の新江ノ島水族館からお届けする。 月刊IKKIで連載されていた五十嵐大介による漫画『海獣の子供』を…
『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を観賞。 ゴジラ映画は2014年から続けざまに実写2作、アニメ3作が作られ『ゴジラ ファイナル・ウォーズ』からの10年に渡る沈黙が嘘のようなお祭り状態。そんな中に投下された最新作が2014年版『ゴジラ』に続く、『ゴジ…
本日開催された完成披露上映会で『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』を見た。おそらく一般人ではじめての目撃者となった。 TVアニメ版1期から、2期、そして映画『リズと青い鳥』と随分遠いところに行ってしまった『響け!ユーフォニアム』…
11月30日から公開となった映画『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』を見た。 ガンダムの完全新作映画としては『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』以来の実に8年ぶり4本目となる(テレビシリーズの映像をベースにしたものやOVAの劇場公…
HAL9000君1号2号がお出迎え 国立映画アーカイブにて10月6日から始まった『2001年宇宙の旅』70mm版特別上映は、クリストファー・ノーラン監修の元、当時のフィルムの色合いを最大限当時のままに再現したというもの。初日には庵野秀明監督、樋口真嗣監督も観賞…
また懲りずに期待を込めてフリクリTシャツで挑む著者近影 映画『フリクリ プログレ』が9/28に公開された。本作は2000年から2001年に発売された前6巻のOVA『フリクリ』の続編企画として制作された映画のひとつで、内容的にもOVA『フリクリ』の続きとして描い…
この卵焼き作画がすごい2018(本予告のキャプチャーより) 10年も前にDVD屋でバイトをしていたころに「スタジオジブリ作品と勘違いされる映画No.1」の地位に燦然と輝いていたのがマッドハウス制作・高坂希太郎監督による『茄子 アンダルシアの夏』だった。 …
耐え難きを耐える苦痛の135分。まさかフリクリの名を冠する新作に、こんな気持ちにさせられるとは……。 新品のフリクリTシャツを着て映画館に駆け付けた私の心を返して欲しい 映画『フリクリ オルタナ』の劇場公開が始まった。本作は2000年〜2001年にリリース…
声優の石塚運昇さんが今年8月13日に亡くなられた。最初に頭に浮かんだのはアニメ『カウボーイビバップ』のジェット・ブラックの顔。山寺宏一さん演じる賞金稼ぎスパイク・スピーゲルの相棒で、仲間想いの元刑事。石塚運昇さんの渋くてどこか親しみのある声が…
森見登美彦原作、スタジオコロリド初長編映画となる『ペンギン・ハイウェイ』が8月17日から公開されたので早速初日に観賞した。 スタジオコロリドを率いる石田祐康監督は京都精華大学在学中に制作した短編アニメ『フミコの告白』で一躍注目を浴び、スタジオ…
おとうさん、おかあさん、くんちゃんの3人家族に新しく赤ん坊のミライちゃんがやってきた。けれどくんちゃんが「ミライちゃんを守る!」なんて言ってたのは最初のうちだけ。ママの関心は生まれたばかりのミライちゃんを独占し、新米育メンのパパはドジばかり…
脚本家として知られる岡田麿里さんの初監督映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』が2月24日に公開日を迎えた。早速劇場に足を運んだのだが、予想を超える出来に心底震え上がった。いくつものシーンで滂沱の涙が止まらなかった。ファンタジーアニメ映画と…
2017年に見た新作映画を思い返していたら58本もあったので忘れないうちに面白かった映画上位を記録しておく。範囲は2017年に私ユーキが見た新作劇場映画もしくは配信作品。番号は面白いと思った順位。一般的なランキングよかアニメが多いかと思う。 1.メッセ…
『夜明け告げるルーのうた』を見た。驚いた。湯浅政明監督が新たなステージに踊り出たのだ。 ・ドラッグ、トリップ、湯浅政明 湯浅政明監督といえばフジテレビのノイタミナ枠で放送された『四畳半神話大系』『ピンポン』で有名かと思うが、どちらもノイタミ…