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シン・エヴァンゲリオン公開(延期)記念! 庵野秀明監督作品全部見る

「シン・エヴァンゲリオン公開記念! 庵野秀明監督作品全部見る」という一人マラソン企画(もとい修行)を、『劇場版シン・エヴァンゲリオン』公開予定日2021年1月23日のきっかり50日前、劇場での『トップをねらえ!』観賞中に思いついたので実行に移すことにした。なお視聴困難な作品(『GAMERA1999』など)は気にしないことにした。

 

最も長時間(TVシリーズ全39話)に及ぶ『ふしぎの海のナディア』を24日目で視聴完了。半分近くの日数を消化していきなりピンチ。

 

正月休みを使ってTV版『新世紀エヴァンゲリオン』を視聴完了(35日目)。

 

もちろん『REVIVAL OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2/Air/まごころを、君に』も観賞。

 

42日目にはまさかの公開延期の報。1月22日までに見終える理由が消失して緊張の糸が切れかけるも、なんとか『彼氏彼女の事情』を視聴完了(46日目)。

 

公開予定日(だった日の)前日、ついに完走! 

 

ラソン中に考えたことなど

  • 目標を定めてそこに向けて行動するのは大事だと改めて痛感。今回の一人企画がなければこれまで積みに積んだ円盤(BD、DVD)を消化できなかったことだろう。いくら眠い日でもやり遂げようという意志力でなんとかなる。エヴァに限らず実践していきたい。

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  • エヴァ旧シリーズ(TVアニメ版及び旧劇場版)を通しで見るのはこれで3度目。新劇場版開始当初こそ旧シリーズで完結してるのに今更どうして?と思ったものだが、今見返すと庵野監督によるオタク批判や裏返っての自己批判、そこからの救済といったものが濃縮されていて大変厳しい気持ちになる。2000年代前半にはオワっていたエヴァ後世に残るエンタメ作品として作り直したくなった監督の気持ちが今ならわかる。
  • よく知られている話だが庵野監督作品の最終話は決まってSF小説のタイトルから拾っている。「まごころを、君に」だけは聞いたことがないので気になってググってみたら、SF小説アルジャーノンに花束を』の映画版の邦題だった。ちなみにシンエヴァの副題は「THRICE UPON A TIME」(時間SFの傑作『未来からのホットライン』の原題)。時空改変を示唆している…?
  • 新劇場版エヴァ3作は劇場で見ることができた。序は4DX、破は通常上映、Qは通常上映とIMAXQはIMAXの大画面・高精細・音響効果を手に入れたことでようやく真の姿をお披露目できた気さえする。これを見せられたらシンエヴァIMAXで見ることを誓うしかない。
  • エヴァQの初見時は、期待していた「破の続き」を見せてもらえなかったことで意気消沈したのをよく覚えているが、その後何度も見直し、また今回旧シリーズから続けて見たことで、「TVアニメ版20話~24話+旧劇場版」の要素を再構成したものでしかないことを認識でした。シンジがエヴァに取り込まれて、戻ってきて、カヲルと出会って、インパクトを起こす、と。ただ明確に違うのはインパクトが失敗に終わりシンジとアスカ以外のキャラクターも失われておらず、赤い大地でアスカは首を絞められず、逆にシンジを引っ張り上げるだけの活力があること。ここからが本当に誰も見たことない物語、おそらくは初期構想にあったというシンジとゲンドウの直接対決が見れるのではないだろうか。シンエヴァへの期待が高まる。
  • 初見のナディアは高水準の作画に唸ることは何度もあったものの、そこまでは惹かれず。当初ライバルかのように登場するグランディス一味がすぐに味方に付いてしまったのが拍子抜けだったり(これはインタビュー集『パラノ・エヴァンゲリオン』でも貞本義行氏が指摘している)、作画もストーリーも破綻する島編でナディアの感情についていけなくなったり要因は様々あるが。エヴァQで変わり果てたNERV本部の原形に出会えたのはよかった(ナディアの故郷にある遺跡の形状がそのまんまで驚いた)。
  • 彼氏彼女の事情』が何度見ても面白い。初見時は中一だったのでもう刷り込みみたいなもので、一生好きでいると思う。カレカノで初めて作家・庵野秀明を意識したのかもしれない。
  • カレカノの1シーンへの言及がプチ拡散されたりもした。

  • シンゴジ以外の実写作品は今回初観賞。意外と言っては失礼だがどれも面白かった。『キューティーハニー』だけはもう一つ、と言いたいところだが、スピンオフと名乗りつつその実リメイク作品であるOVA『Re:キューティーハニー』が傑作だったので問題なし。最終話では摩砂雪監督の手腕を思い知る。
  • デンマーク産の人形劇映画『ストリングス〜愛と絆の旅路〜』は庵野秀明氏がジャパニーズバージョン監督と銘打たれていたので見たが、メイキング見る限りは音響監督を務めただけと思われる(詳細不明)。サンダーバード好きが高じてオファーが来たのだろうか。
  • シン・ゴジラ』は何度となく見てきたが、コロナ禍の、しかも緊急事態宣言下で見るとまた格別。「根拠のない楽観は禁物です」「日本、いや人類はもはやゴジラと共存していくしかない」と言われたらこれはもうコロナウイルスに置き換えるしかないわけで。シンエヴァの再公開日程が決まったら公開直前に金ローで放送してはどうか。

 

視聴リストと現在の個人的作品評価

☆:面白い
☆☆:超面白い
☆☆☆:神

 

公開延期しちゃったけどこれからどうすんの

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公開延期は残念だけど、せっかくできたロスタイム。監督として参加している鶴巻和哉作品や前田真宏作品も見返していくことで緊急事態宣言を乗り越えていきたいと思う。

というわけで、つづく。

 

(1/25追記)

配信サイトリンク集を作成したので視聴方法の参考にしてほしい。

yuki222.hateblo.jp