先日アップした2023年振り返り① 買ってよかった編(家電、デジタルゲーム、ボードゲーム) - ユウキズ・ダイアリーの追記。
前述の記事でSONYの4K有機ELテレビ BRAVIA「XRJ-65A80K」を取り上げた際に「地デジのボケ感が気になる」と苦言を呈したのだが、その後「SONYの技術力ならもうちょい何とかなるんじゃないのか?」と訝しんで設定をいじったところ見事に解消することができた。前言撤回の意も込めて記事として残しておく。
まずどうしてボケ感が生まれるかについて書いておくと、映像がくっきりはっきりするかはテレビサイズと映像ソースの解像度(画素数)に左右される。代表的な解像度を挙げると以下の通り。
- DVD:720×480
- 地上デジタル放送:1440×1080
- BSデジタル放送、Nintendo Switch、アマプラ(HD)、Netflix(HD):1980×1080
- PS5、アマプラ(4K)、Netflix(4K):3840×2160 ※Amazonプライムビデオ、Netflixは映像作品や契約形態によって解像度が異なるので注意
数値だけだとわかりづらいのでこちらの記事中の図を参照してもらうと良いのだが、ようは4Kテレビに対してSwitchやアマプラは28%程度、20%程度しか解像度がないので、テレビ側が頑張ってアップコンバートしているのである(単に拡大表示するだけでなく、良い感じに見えるよう画像処理しているらしい)。
とはいえアップコンバートにも限界があるので、どうしても低い解像度の映像はボケっとした映像になっていた(くもりガラスを1枚挟んでるような感じで、主線がにじんでしまう)。
そしてこれに対抗する機能が何かないものか、と設定をいじっていたところようやく辿り着いたのが「リアリティークリエーション」だ。
DRCとは 「デジタルリアリティクリエーション」 ディーアールシー: - IT用語辞典バイナリ
このリアリティークリエーションは標準では「オート」になっているのだが、「マニュアル」に切り替えることで0~100まで設定することができる(標準値は画質モード「スタンダード」で65、「シネマ」は20)。あまり高い値にするとノイズが乗ってくるため、同時にデジタルノイズリダクションもいじる必要があり苦慮したが、最終的に以下の設定に落ち着いた。
- DVD(720×480):リアリティークリエーション「50」、デジタルノイズリダクション「中」
- 地デジ(1440×1080):リアリティークリエーション「70」、デジタルノイズリダクション「中」
- Switch、アマプラ(HD)等(1980×1080):リアリティークリエーション「50」、デジタルノイズリダクション「弱」 ※DVD映像はリアリティークリエーションを最大値まで上げたいところだったが、ノイズが乗り過ぎてしまうので低めに設定せざるを得なかった
以下は検証用にテレビ映像をスマホで直撮りしたもの。
スマホからだとパッと見わからないレベルなので拡大画像もあげておく。
地デジDR録画をリアリティークリエーション0→80で比較。手前のデカライオスの主線のにじみが消えて、後ろのちっちゃい冒険者たちの輪郭がはっきりしてるのがわかるかと思う。
ささいな違いに思えるかもしれないが、実際の65型の大画面で見ると「視力が上がったか!?」と錯覚するほどの劇的な違いだ。ボケ感が気になってるBRAVIAユーザーの方には映像設定を見直してもらいたいし、未所持の方には買い替え時の検討事項にしてもらいたい。
というわけでBRAVIA XRJ-65A80Kへの不満がなくなったので心の底から言えるようになった。買ってよかった!