ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

レビュー

SONYの4K有機ELテレビ BRAVIA XRJ-65A80Kを買ってはいけない(とことん追い込んで性能を引き出す気がなければ)

BRAVIA XRJ-65A80K パーフェクトモード 前回のエントリにも書いた通り先日SONYの4K有機ELモデルBRAVIA XRJ-65A80Kを購入し、それから1ヶ月かけて満足いく状態まで持ってこれたのだが、この1ヶ月のことを考えるとおいそれとオススメはできないなと感じている…

新型SwitchはiPhoneに追いついた

10月8日に発売された「Nintendo Switch 有機ELモデル」(以下新型Switch)を購入した。今回の最大の特徴はその名の通り本体の画面が液晶から有機ELに変わったことだ。他にも画面の大型化や音質向上、スタンドの大型化、ドックへのLANケーブル接続端子追加な…

スター・ウォーズは終わらない――新世代監督らがしのぎを削る新シリーズ『マンダロリアン』から目が離せない!

本当は怖いAT-ST 枝葉を折る音、森の暗闇から迫る巨大な影。現れたのは鋼鉄の体躯とそれを支える2本脚――AT-STだ。惑星エンドアでイウォーク族の丸太攻撃に窮していた鳥脚の棺桶を思い出すが、仄かに光る赤い瞳はどこか様子が違う。 村に迫ると予感が的中。注…

パンズ・ラビリンス

夜の闇に潜む幽霊に怯えて1人でトイレにも行けず、サンタクロースの存在を信じてクリスマスイブは胸をときめかせていた子供の頃。大人になってしまった今となってはそんな「夜」が特別なものではなくなってしまったけれど、この映画を観て、可憐なオフェリ…

Another Century's Episode 3 THE FINAL

熱いシーンをより燃え上がらせ、悲しいシーンなら情感たっぷりに盛り上げる。そんな音楽の存在は大昔からゲームとは切っても切り離せない関係にあったのは自明の理だが、ハードの進化はゲーム音楽に人類史上最高の楽器「歌」をも導入するまでに至った。それ…

メタルギアソリッド ポータブルオプス

来年は年明け早々任天堂の看板対戦ゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ』にメーカーの垣根を越えて参戦し、続けてシリーズ完結編『メタルギアソリッド4』も発売予定。日本が世界に誇る大ヒットゲーム「メタルギア」シリーズのPSPにおける3作目が『メタルギ…

遠まわりする雛

夏に出版された『インシテミル』では筆者初の本格ミステリー(と言い切るにはややひねくれているが)に挑戦することで「作家としての成長」を見せ付けられたが、今月出たばかりの短編集『遠まわりする雛』は「キャラクターの成長」が物語の焦点。米澤穂信のデ…

ストレンヂア 無皇刃譚

作画のレベルの高さなら業界で1、2を争うアニメ製作会社BONESによる初の完全オリジナル長編劇場映画『ストレンヂア 無皇刃譚』。1年以上前に雑誌にちらっと紹介されていたカットを見た瞬間に一目惚れし今か今かと公開を待ち望んでいただけに、公開二日目…

モノノ怪

度肝を抜いた『化猫』から久しぶりに戻ってきた薬売りの物語。『化猫』での美麗美術や3DCGの使い方はそのままに、脚本や演出で遊びに遊んだ『化猫』応用編といった趣向の全12話。ただ映像にもはや慣れてしまったために『化猫』ほどの驚きがもう感じら…

ぼくらの

敵を一体倒す毎に搭乗者の命が失われていくという衝撃の設定で話題を呼んだ『ぼくらの』だったが、原作分が尽きてオリジナル展開に突入すると『ぼくらの』というよりか『やくざの』とでも呼んだ方がいいような退屈なストーリーになり、序盤のスピード感もな…

天元突破グレンラガン

『フリクリ』や『トップをねらえ2!』といったガイナックスの若手たちによる暴れ馬みたいな作品群を見ていたので、朝から異常なテンションで動き回るこの稀有なアニメを見せられても割と冷静に反応できていた、つもりだった。ラスト2話は感動してもうボロ…

アイドルマスター XENOGLASSIA

声優交代。なぜかロボットアニメ。舞-Himeまんまの暗い展開。誰がこんな形のアニメ化を望んだのだろうか。地球存亡の危機まで風呂敷を広げてしまったが、「アイドル」なんだしもっと地に足ついた話を見せてほしかった。

瀬戸の花嫁

放映開始前こそまっったく期待していなかったのだが、めくるめくアドリブ全開の超ハイテンションギャグの応酬には毎回腹筋が壊れるほど笑わせてもらった。そして最終回には思わず感動の涙。GONZOなのにAICと組んでるおかげで作画崩れも無し。『エクセルサー…

大江戸ロケット

水島監督だから許される『ハガレン』ネタや原作者が中島かずきだから許される『グレンラガン』ネタなど、反則的な小ネタの数々には毎週笑わせてもらったが、そこに嫌味やしつこさを感じないのは「江戸のみんなに上を向いてもらうためにロケットを飛ばす」と…

DARKER THAN BLACK 黒の契約者

東京の中にどでかい壁で囲まれた空間が、という設定は理解できなくもないんだけど、契約者(超能力を殺人に使う人たちのこと)が死ぬと星が落ちるとか、その星があるから昔の星は見えないといった設定が最後の最後まで釈然としなかったので、胸の中のもやもや…

おおきく振りかぶって

原作よりつまらないアニメ、面白いアニメというのはそれぞれ多いが、原作の魅力を100%引き出すことで原作と全く同じ面白さを提供してくれるアニメというのはそう多くない。そんな稀有なアニメがこれ。元々原作のファンだったので見る前はかなり心配していた…

ゼロの使い魔 双月の騎士

原作読者にとっては端折り過ぎだ何だと散々に叩かれているらしいが、釘宮ルイズが真赤になって恥ずかしい台詞を吐くのをニヤニヤ見るアニメだと思えば文句なし。多少中盤ダレていたりとか展開が早かったりとか気になりはしたが、監督が1期から交代したおか…

ぽてまよ

同じく4コマ漫画を原作としながらパロネタなんて一切なしのまったりアニメ。『らき☆すた』と対を成していると勝手に解釈しているのだがあまり注目されていなかったのが残念。京アニに負けじとこちらも完成度がとにかく高い。『あさっての方向』で見せた小林…

らき☆すた

このアニメはまさに事件というか事故というか。作品にたいしては賛否両論色々論議されているが、『涼宮ハルヒの憂鬱』がぶちあけた風穴に無理やりねじ込んできた現代オタク文化の中心として見るべきところの多い秀逸なアニメだったように思う。あきらかにハ…

インシテミル

米澤穂信は北村薫らに類する「日常ミステリの人」という印象が強くあったのだが、そろそろ改めなくてはいけないようだ。 時給112,000円×7日間の超破格アルバイトにのこのこやってきた年齢も性別もバラバラの12人。彼らに与えられたのは鍵の閉まらない個室と…

∀ガンダム・アートワークス

先日の電撃プレイステーションでは『オーバーマン・キングゲイナー』の最終回を自ら失敗だったと言い出した我らが富野監督だが、放映から7年経って発売されたこの完全設定資料集のインタビューですら乗っけから『∀ガンダム』が(商業的な意味で)失敗だったと…

トランスフォーマー

トランスフォーマーと聞いて、未だ物心つかない時分に振り回していたおもちゃだったり、中高生の頃に面白すぎるアドリブで毎週大笑いさせてもらったビーストウォーズを思い出してしまう私はトランスフォーマー直撃世代。だからハリウッドでスピルバーグとマ…

河童のクゥと夏休み

『大人も泣けるクレヨンしんちゃん」こと『モーレツ大人帝国の野望』『アッパレ戦国大合戦』を生み出した原恵一監督待望の、初の長編オリジナルアニメーション映画。 異性物(河童)と少年の交流という手垢のついたテーマを取り扱っているが、河童の存在を認知…

天然コケッコー

もうほとんどの映画館では上映が終わってしまいましたが、駆け込みで観てきました。最近こんなんばっか。 原作はくらもちふさこの少女漫画。 全校生徒6人の小中合同の田舎学校に、突然東京からの転校生。初めてできた同級生にどぎまぎする純情な中学生・右…

アズールとアスマール

今日まで渋谷シネマ・アンジェリカで上映中の、ジブリがプロデュースしたフランスのアニメ映画。ストーリーは極めて古典的で、どこかありそうな御伽噺。アズールとアスマール、2人の青年が寝物語に聞かされていた囚われの王女の存在を信じ続け、彼女を救い…

ゼルダの伝説 風のタクト

ほんの20年前は少ないドットで表示するしかなかったゲームのグラフィックは、ハード性能の進化によって表現できるキャラクターも、世界も、より精緻に広大になっていった。任天堂の『ゼルダの伝説』シリーズもやはりその恩恵を受け、ニンテンドー64の『…

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト

「箱庭ゲーム」と云われるタイプのゲームがある。 定義は様々なのでどれが箱庭でどれが箱庭じゃない、といったことは一概に言い切れないのだが、「CGポリゴンで構成されたフィールドを自由に動き回れるゲーム」を指してこう呼ぶ場合が多いのではないかと思…

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序

朝6時半に新宿ルミネ1に着くと、朝早くだというのに既に3〜400人に及ぶ長蛇の列。最終的に列は800人を超え、開場後も増え続ける人たちによって1000人を収容するルミネ1でさえも立ち見が出るほどの大盛況。 そんな熱心なファンの中にはいかにもなオタク的…

トムソーヤ

今日で夏も終わり。夏と言えば冒険。冒険といえば『トムソーヤーの冒険』! というわけで今日紹介するのは、暑い夏にどこへも行けなかった悲しい大人たちに少年の頃の気持ちを思い起こさせるべくして生まれた現代の童話『スクウェアのトムソーヤ』・・・・・・じゃ…

ファミコン文庫 はじまりの森

SFC時代最末期である1999年に生まれ、ニンテンドウパワーというローソンのSFC書き換えサービスでのみ配信されていたため、任天堂のソフトとしては非常にマイナーなタイトルなのだが、今夏WiiのVCによって遂に再び日の目を見ることとなった。私も…