
今年10月に京都府宇治市小倉町にオープンした「ニンテンドーミュージアム」。関東圏から行くには少々遠いものの、11月5日に大阪で「トミフェス」という、私が偏愛して止まない富野由悠季監督作品『Gのレコンギスタ』ファンの奇祭集いが開催されることを思い出し、両方行けば新幹線代は実質無料じゃん!と思いついて足を運ぶことにした。
ゲーム会社には珍しい常設展示施設ということで開館前から大変楽しみにしていた「ニンテンドーミュージアム」。行ってみて自分が読み取った建設意図は「任天堂のものづくりの歴史と思想を、体系的な展示を目で見て、特製ゲームを実際に遊んで、もっと任天堂を好きになってもらうための施設」というものだ。
とはいえこれはあくまで自分の想像でしかない。通常の博物館や展示会にあるような、開催側によるメッセージや各展示品の解説さえないのだ。観覧者それぞれが見たものを調べて、感じ取るしかないというのはやや高度にも過ぎるが、何も言わなくとも楽しんでくれるだろうという観覧者への信頼の篤さも感じる(ファンとしては、ここでしか読めないテキストも楽しみだったのだが笑)。
ここからは館内の様子を、写真を交えながらレポートしてみる。
中庭

敷地内に入るとまず広がっているのが中庭だ。点在するフォトスポットは広い空間ごと楽しんでほしいという意図だろう。
本館と別館

建物は展示施設・ゲームプレイ施設・グッズ売り場を有する本館と、食事と花札体験ができる別館で構成されている(外観がわかるミニチュアは本館1階に展示されている)。
本館入場→2階へ

ルート的には本館1階のゲートを通過して、エスカレーターで2階から入場する形(すぐに2階に行かず、ゲート前の受付で花札体験の予約や、グッズ売り場に直行もできる)。
2階に入るとミュージアムのメインである展示施設になっており、任天堂の歴史が「遊び」「商品」を軸に体系的に展示されている(なおここでの写真撮影は禁止)。任天堂についてはまあまあ詳しいつもりでいたが、見たことも聞いたこともない商品が大量に展示されていて驚かされたし、思い入れのあるハード・ゲームの前では長く足を止めて思い出に耽ってしまった。
時間の都合もあって1時間弱ざっと見ることしかできなかったが、半日いても飽きないほどの展示量だった。
本館1階

1階はゲームプレイ施設になっていて、来館時に付与されるコインを使って遊ぶことができる(この1階施設と2階展示施設は自由に行き来できる)。アナログ時代から続く歴代の任天堂商品を今の技術を交えて復活させた、ここだけのゲームばかりなのでテンションが上がらないわけがない。
自分が遊んだのは「しぐれでんSP」「ウルトラマシンSP」「ラブテスターSP」「ゲーム&ウォッチSP(ボール)」「ビッグコントローラー(スーパーマリオワールド)」の5つ。1番のおすすめは、十字キーとボタンを二人で分担してプレイする「ビッグコントローラー」だ。

並んでいる間に前列の人たちのプレイも見えるので「こんなの楽勝だろう」「なんでクリアできないの!?」なんて思っていたが、見るとやるとでは大違い。大画面を見ながら、十字キー役の人と意思疎通しながらボタン操作するのはあまりにも難しく、あっという間に制限時間の2分半が終わっていた。ままならなさは楽しかったが、何とかクリアしたかった……。
「ビッグコントローラー」はファミコン、スーパーファミコン、64、Wiiリモコン、バランスWiiボードが用意されており、スーパーファミコンだけでも『スーパーマリオワールド』『スーパーマリオカート』『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』が選択できるようになっていた。全てを体験、ましてやクリアするには何度も来館しないといけなさそうだ。
別館

最後に紹介するのが別館。1階はカフェになっていて飲食ができるようになっている。カフェのメインディッシュであるハンバーガーは、自分でセレクトしたオリジナルバーガーが食べられるそうだ(時間の都合で残念ながら今回はパス)。カフェ内に展示されている『ゼルダの伝説』ステンドグラスは必見!

2階は花札体験施設になっていて、花札遊びと花札作りができる(入場後に有料の時間指定予約が必要)。自分の体験した花札作りは、配布される紙素材と施設内の画材を使って、昔ながらの手法で花札を作ることができるというもの。花札作りの難しさと、自分の絵筆使いの拙さをとことん味わわされた。
口を開けてれば遊びが降ってくる現代社会に甘やかされてるだけじゃだめだよね……人間のもつクリエイティブ心を忘れないための施設だと感じた。
反省点と、これから行く人に伝えたい攻略法

今回は4時間滞在したのだが、展示施設はじっくり見れず、一番遊びたかった「ザッパー&スコープSP」もプレイできずと、とにかく時間が足りなかった。さらにはグッズ売り場でも目当てのコントローラー型ビッグクッションも買えず。一度で体験しきれない予想を立てていたとはいえ、反省点も多く残る観覧となった。
自分への備忘録&これから行く人のため、いくつか攻略法を残しておきたい。
- ビッグクッションは今回入場した祝日の13時時点で64コントローラーしか残ってない状況(夕方にはそれも完売)。度々再入荷しているようだが、確実に入手するには早い時間に入場して、観覧前に購入する必要がありそうだ。
- 花札体験予約を後回しにしていると予約が埋まる。体験したいものがあれば、入場したら本館1階受付ですぐに予約を。
- ゲーム体験は夕方になるほど混む(ミュージアムのチケットは入場時間指定の予約制だが、滞在時間の長い客が多いせいか、夕方に近づくほど館内人口が増えるため)。展示施設にはいつでも戻れるので、目当てのゲームを先にプレイした方がいい。
- 任天堂が好きな人ほど、展示施設で時間が溶ける。滞在時間には余裕を持つこと。
- 解説が何もないので、任天堂好きと行った方が詳しいことがわかる(とはいえ何も知らずに行っても楽しいはず!)
- 複数回行くのを前提にして欲をかかないこと。見る/遊ぶものを絞って次回にまわすのも手。
レポート&攻略法は以上!
長々と書いてみたが、ここは色々な楽しみ方が見つけられる施設。みんな実際に行って学んで、何度も足を運ぶべき。自分も近いうちにまた行って、今度はじっくり展示物を観賞したいと思う。