随分時間が空いてしまったけれどいい加減に復帰したいと思う。というわけでエヴァ日記完結編としてユニバーサルスタジオジャパンで公開中の『ゴジラ対エヴァンゲリオン・ザ・リアル 4-D』について紹介する。
エヴァに振り回され日記① 東京・『シン・エヴァンゲリオン劇場版』0706作戦編 - ゲーマーズライフ
エヴァに振り回され日記② 福岡・「エヴァンゲリオン 使徒、博多襲来」編 - ゲーマーズライフ
USJといえば2017年に公開されたゴジラの4D映画とエヴァンゲリオンのVRライドアトラクションにいたく感動したのが思い出深かったので、今回新しく『ゴジラ対エヴァンゲリオン』が公開されたと聞き居ても立っても居られなくなり6月末に体験した次第。……そこには2017年を超えるさらなる感動が待ち受けていた。
本作は、これまでグッズやコンサートなどで展開してきた謎のコラボコンテンツ「ゴジラ対エヴァンゲリオン」の初映像化作品。第三新大阪市に配備されたエヴァンゲリオンが襲い来るゴジラと対峙するというストーリーだが、組み合わせの奇抜さのみならずなんといっても4Dの臨場感が抜群だ。いまでこそ4DXやMX4Dといった映像に合わせて席が動く映画はありふれたものになったが、所詮は4D効果を後付けしたもの。4D専用に作られた本作では劇場が輸送機に、スクリーンが輸送機のメインカメラに見立てられ全てが主観視点で展開されるので一般的な4D映画の迫力とは雲泥の差だ。
輸送機はゴジラの攻撃を受けて落下しあわや、となるがエヴァが救助。しかしエヴァに抱えられ、大阪の街を跳ねまわりながら戦闘に巻き込まれていく。崩壊していく街の様子は精密に描かれ、同行した地元友人は鑑賞後に「輸送機が落下して天井ぶち抜いたところは阪急のホームで~」などと地図に照らし合わせながら戦闘経過を教えてくれた。大阪中をぶっこわすためのロケハンはさぞ楽しかったろうと想像してしまう。
そして更に襲い掛かるのがこの映像のためだけに新規造形されたキングギドラだ。輸送機に乗りながらギドラの頭から首、背、尾までを主観視点でなめるカットがあり、これがもう、本当に堪らない。あれは今までの人生で、怪獣を最も肌で感じた一瞬だった。
度肝を抜かれる最終決戦はぜひその目で確かめてほしい。あれはもしかしたら『シン・エヴァンゲリオン劇場版』への伏線、だったのかもしれない。
ゴジラにしろエヴァンゲリオンにしろ、本編以外の映像作品はこれまで山のように作られてきたが、ここまで面白く大胆で、完成度の高いものはないに違いない。ゴジラファンもエヴァファンも、本作のためだけにUSJへ行っても絶対に満足するはずだ。会期は8/25まで。お近くの方も、そうでない方もぜひ。