ユウキズ・ダイアリー

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最新携帯ゲーム機『Playdate』が従来のゲームライフをひっくり返すかもしれないという話

数日前に海外から怪しい小包が届いたので数日放置していたのだが、開封したらゲーム機が出てきたのでびっくりした。すっかり忘れていたが、そういえば1年前に新型ゲーム機『Playdate』を注文していたのだ。

Playdateは海外のメーカーPanicが開発した業界久々の携帯ゲーム機。どれぐらい久々かというと、2011年発売のPlayStation Vitaとニンテンドー3DSから数えれば11年ぶり、モノクロ表示しかできない携帯機としては1999年発売のワンダースワン以来、実に23年ぶりだ。

そう、スマホNintendo Switchなど便利なデバイスしかないこのご時世に、モノクロ表示しかできない携帯ゲーム機が出ること自体が大事件である。

 

パッと見はクランクの付いたゲーム〇ーイ

十字キーにA・Bボタンと見た目はほぼゲー〇ボーイなのだが、特徴は側面のぐるぐる回るクランク。ボタン操作だけでなく、クランクを使用した特別なゲームが沢山楽しめる!はずなのだが、もう一つの特徴である特異なソフト提供方式により現時点では最大限楽しめていない。

クランク持ち手は収納できるし、別売りのカバーを付ければ画面も傷つかない

その提供方式というのが「1週間に2本ずつ、全24本の新作ゲームを自動的に配信する」というもの。最初から遊べるのは2本だけなので、あと11週待たないと全てのゲームが遊べないのだ(24本分のソフト代は本体価格に入っている)。これは全ユーザーに適用されるので、今から11週後にPlaydateを購入したとしても、手元に届いてからやはり1週ごとに提供される仕組みとなっている。

一見不便に思えるが、裏を返せば全ユーザーが全てのソフトを1週間ずつ遊びこめるということ。大量のソフトがすぐに消費される現代社会へのアンチテーゼと思えば、実に現代的なゲーム提供方式といえるだろう。

 

噛み応えのあるスルメゲー『Whitewater Wipeout

購入時にプレイできる2本は、クランクを回してピントを合わせる鳥撮影アドベンチャーゲーム『Casual Birder』と、クランクをサーフボードに見立てたアーケードライクなミニゲーム『Whitewater Wipeout』。『Casual Birder』は英語テキスト多めで、『Whitewater Wipeout』はクランク操作がシビアで難しい。

この2本がローンチタイトルで良いのか…?という感もあるが、『Whitewater Wipeout』は最初こそ2桁スコアがやっとだったのがやり続けていたら4桁が余裕になってきた。実はクランク操作の絶妙な操作感を味わうのにうってつけのタイトルかもしれない。スキマ時間にちょっとだけ遊ぶには最高のスルメゲーだ(ちなみに開発したのは京都のインディーゲームメーカーChuhai Labs)。

ただ今のところ1番感動したのは、ゲーム起動時に遊べるチュートリアルかもしれない。音と映像、操作の一体感が気持ち良く、人に貸す時はまず最初に触ってもらおうと思っている(起動後もSettings→ System→Replay introで再プレイ可能だ)。

 

本体サイズはGBASPの折り畳み状態とほぼ同じ(薄さは半分!)。画面サイズはGBミクロより大きく、スワンクリスタルと同等、GBASPより小さい

ゲーム機は結局遊べるゲーム次第なので、2本しかプレイできない現時点では正直なところ判定しようがない。とはいえ携帯性抜群のサイズも、触り心地も、なによりキュートな見た目も今のところバッチリなので、これから化ける可能性は十分あり得る。今後の配信タイトルとしては塊魂のクリエイター高橋慶太氏の『Time travel adventure』の提供が決まっているし、『Return of the Obra Dinn』のルーカス・ポープ氏の『Mars After Midnight』も開発中とのことで、なかなか期待が持てそうだ(24本のシーズン1提供後に、シーズン2以降も予定されている)。とりあえずこれから先3か月はゲームライフが充実しそうなのでワクワクして仕方ない。

他機種の最新ゲームはできないし、モノクロ表示、バックライトがないなど不便な点も多い。スマホやSwitchしか知らない世代に全力で勧められるものではないが、レトロゲー好きのアーリーアダプターゲーマーには是非ともオススメしたい逸品だ。

 

play.date

Playdateは現在公式サイトにて179ドル(約23000円)で発売中。