『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』の理解を深めるために考察サイトを巡っていたらもひんこさんによる「エヴァ考察」が大変腑に落ちたので、自分用メモとして用語別にまとめてみた。
引用、参考にさせていただいた記事
【エヴァ考察第1章】エヴァという物語とは?アニメ版と新劇場版から紐といてみた|もひんこ|note
【エヴァ考察第2章】アニメ版と新劇場版の設定の違いを徹底解説してみる|もひんこ|note
【エヴァ考察第3章】前編:空白の14年間、破とQの間に何が起こったの?|もひんこ|note
【エヴァ考察第3章】後編:Qが分かれば全て分かるので謎を洗い出してみた|もひんこ|note
旧世紀版(TV版&旧劇場版)
※旧世紀版の用語の意味は必ずしも新劇場版と一致しないので要注意。とはいえ基本は同じなので押さえておいた方がいい。
白き月
・第一始祖民族が生命の種を運んできた月その1。
・南極の地下に埋まっていた。
・アダムと使徒の卵が入っていた。
黒き月
・第一始祖民族が生命の種を運んできた月その2。
・通常1つの星に1つの月しか飛んでこないが、地球には誤って白と黒ふたつの月が飛んできてしまった。
・箱根の地下に埋まってジオフロント(地下空洞)を形成。つまりNERV本部の地下に黒き月がある。
・リリスが入っていた。
・綾波顔のリリスが手に持っているビジュアルが印象的(旧劇場版)。
アダム
・南極の白き月に入っていた。
・第1使徒とも呼称される。
・黒き月があとから飛んでできた衝撃(ファーストインパクト)で、使徒の卵と共に休眠状態に。
・ゼーレが2000年に南極で発見。ゼーレの実験中に光の巨人として目覚めるが身体はバラバラに。魂も分離。
・身体は胎児に戻されてベークライトで固化。魂は渚カヲルに移る。
・身体は加地さんが運んで最終的にゲンドウの手の平へ(旧劇場版)。
・第一始祖民族に生命の実を与えられたのでアダムベースの生き物(使徒)は永遠の命(S2機関)を持っている。
リリス
・箱根の黒き月に入っていた。
・第2使徒とも呼称される。
・ジオフロントのNERV本部地下で磔にされている。
・魂は綾波レイに移されている。
・第一始祖民族に知恵の実を与えられたのでリリスベースの生き物(ヒト)は文明を築くことができる。
・TV版では当初アダムと呼ばれていたがそれはフェイク。カヲルくんも間近で見るまで気付かなかった。
リリン
・リリスの体液が地球の水と混ざり合って誕生。
・人類のこと。
死海文書
・アダムが本来の姿に戻るための復元マニュアル。
・アダムとリリスが融合すると神と等しき存在となる儀式(インパクト)が起こること、ロンギヌスの槍の運用方法、2015年に使徒が目覚めアダムの元に還ろうとすることが書いてある。
・裏死海文書はゼーレが自分たちが本物の神になるために作った自作作業マニュアル。
使徒
・2015年に目覚める。
・アダムの元に還りたいだけでインパクトを起こしたいわけではない。
・箱根の地下にあるリリスをアダムと勘違いして向かってくる。
・TV版8話では加持さんが運んでいる本物のアダムに反応して襲ってきた。
エヴァンゲリオン
・基本的にアダムのコピーを素体に作られている。
・初号機だけはリリスのコピーを素体に作られている。
・2005年の起動実験で初号機のコアにユイの魂が取り込まれてしまう。
・2号機の起動実験でもアスカ母のアスカを想う母としての気持ちだけが取り込まれてしまう。不安定になったアスカ母はその後自殺。
渚カヲル
・アダムがセカンドインパクトでバラバラになる前に生んだ最後の使徒。
・アダムの魂が入っている。
・アダムがヒト(リリン)の遺伝子との融合実験後に生んだので、本来アダムが持ちえない「知恵」も持っている。
・アダムの元に還れとゼーレからNERVに派遣されるが、インパクトを起こすのがゼーレの目的と気付き、裏切る。
綾波レイ
・碇ユイのクローン。
・リリスから取り出された魂が入っている。
インパクト
・人為的なインパクトは、リリスベースがリリスに還る(もしくはアダムベースがアダムに還る)同種のみで行うインパクトと、アダムとリリスの異種が融合して起こる2種のインパクトがある。
・前者を起こすと、別種の生物が滅ぼされる。
・後者を起こすと、起こした側が神と等しき存在になる。
・使徒は前者のインパクトを目的に、人類(ゼーレ&ゲンドウ)は後者を目的としていた。
・ゼーレ&ゲンドウは自分たちが主導権を握りたいので使徒をせん滅しようとしていた。
・アダム/リリスのコピーであるエヴァンゲリオンを、アダム/リリスの代わりにして起こすこともできる。
人類補完計画
・人類を完全な単体として人工進化させる計画。すなわちサードインパクトの実行。
・肉体はLCLに、魂は黒き月にまとめてリリスの元に還すことで完全な単体になろう、というもの。
ファーストインパクト
・46億年前に黒き月の衝突で発生。
・黒き月の破片は地球の衛星(いわゆる月)に。
セカンドインパクト
・2000年9月13日に発生。
・ロンギヌスの槍を使ってアダムを卵に戻す実験を行なおうとしたところアダムが暴走(光の巨人化)。実験で使用していたヒトの遺伝子と融合してインパクトが発生した。
・上記実験は2015年に目覚めるとされる使徒がアダムと接触してインパクトを起こすことを阻止するためにゼーレが行ったもの。
・何らかの要因でインパクトは中断された。
・南極の氷が溶けて海面は上昇。南極周辺海域は赤く染まる。
サードインパクト
・ゼーレ&ゲンドウが起こそうとした人為的なインパクト。
・ゲンドウが言うこと聞かなくなってきたのでゼーレは自分たちの言うことを聞く使徒(カヲルくん)を使って同種間のインパクトを起こそうとするが失敗する(第24話)。
・代案として初号機をインパクトの発生材料にするため強奪しようとした(旧劇場版)。
・手にアダムを埋め込んだゲンドウはリリスの魂を持つレイと合体しようとする。これがサードインパクトのトリガーとなる。
・ゼーレはインパクトに乗じて、初号機と量産型を使用して自らが神になる儀式を行おうとしたと思われる。シンジがデストルドー(死への衝動)に満たされ、それに伴いロンギヌスの槍が戻ってきて、エヴァンゲリオンも揃ったので(本来は初号機と量産型12体が必要だが9体で良しとした)、条件が成立。
・サードインパクトが発生して人間はLCLに溶け、魂は黒き月へと集合するが、シンジが他人のいる世界を望んだことでストップ。シンジは地球に戻った。
碇ゲンドウ
・初号機に取り込まれてるユイに会い、ユイと共に神になるのが目的。
・綾波レイの裏切りにより自分の思惑に沿ったサードインパクトは失敗。
碇ユイ
・神に近い存在となり人類の生きた証を未来永劫残すことが目的。
・そのために魂を初号機に取り込まれた。
・サードインパクトにより初号機ごと神となり宇宙へ旅立った。
ゼーレ
・インパクトを起こして人類の原罪を償い、自分たちは神になることが目的。
・「人間とは不完全という悪」という思想を持っている。
・サードインパクトにより神に近い存在となった。
新劇場版
リリス
・旧世紀版と同じくNERV本部地下で磔にされているが、旧世紀版とは違って最初からリリスと呼ばれている。仮面をかぶせられていない。
アダムス
・新劇場版にアダムはでてこない。代わりにアダムスと呼ばれる存在がある。複数いるからアダムス?
・アダムのコピーかもしれない。
碇ゲンドウ
・旧世紀版同様に碇ユイに会うのが目的か?
・神殺し(ゼーレ抹殺)も目的?
・結婚前の姓も「碇」(旧世紀版は「六分儀」)。
・碇ユイの旧姓は「綾波」に変更されている(旧世紀版は「碇」)。
ゼーレ
・人類文明を築いた。人類より上位の存在と思われる。
・旧劇場版のサードインパクトにより上位存在になった?
・上位存在なので人間の容姿がない。
・神殺し(自分らと同位もしくは更に上位の神の抹殺)が目的?
綾波レイ
・『ヱヴァ:破』の最後で初号機に取り込まれる。
・『ヱヴァ:Q』のアヤナミレイ(仮)はゼーレが作った綾波レイのコピー。ゲンドウは興味なし(『ヱヴァ:Q』コンテに記載あり)。
渚カヲル
・月の棺桶から出てきた。他の棺桶にもカヲルくんが入ってる?
・月には一筋の血のりがある。旧劇場版の最後でリリスの首からあふれ出て月を染めた血か?
・第1使徒と自称。つまりはアダムスの1人?
・『ヱヴァ:Q』では第12使徒の出現を契機に第1使徒から第13使徒に堕とされる。なぜ堕ちたのかは諸説あるが不明。
使徒
・旧世紀版と違って天使の名を冠していない。「第〇の使徒」とだけ呼ばれる。
・番号も容姿も旧世紀版とは合致しない。
エヴァンゲリオン
・名称にいくつかのルール分けがある。
・〇号機:零号機、初号機、2号機、3号機、4号機、8号機(NERV製だからか?)
・Mark.〇:Mark.6、Mark.4、Mark.9(ゼーレ製だから?)
・第〇号機:第13号機(NERV製かつ使徒が内蔵されているから「第」がつく?)
エヴァンゲリオンMark.6
・月のタブハベースで建造された。
・『ヱヴァ:序』最後に出てくるアダムス?はMark.6の素体。
エヴァンゲリオンMark.4
・Mark.4はネーメズィスシリーズシリーズとも呼ばれる。使徒っぽい異形な姿だが一応エヴァ。
・『ヱヴァ:Q』ではコード4A、コード4B、コード4Cが出てきた。
・『ヱヴァ:破』でNERV第2支部にて消滅したとされる4号機をベースにしているのかもしれない。
マルドゥック計画
・北極で見つかった第3使徒を使って、使徒を人類の制御下に置こうとした実験。
・北極のベタニアベースで行われていた。
・暴走したのでエヴァンゲリオン仮設5号機が殲滅した(『ヱヴァ:破』冒頭)。
ネブカドネザルの鍵
・旧世紀版では加持さんはアダムを運んでいたが、新劇場版ではネブカトネザルの鍵なるものを運んでいた。
・加持さん曰く「予備として保管されていたロストナンバー、神と魂を紡ぐ道標」。
・何のロストナンバーなのか。使徒?アダムス?
・用途も不明。神殺しに必要?
インパクト
・人為的に起こすためには、エヴァンゲリオンが「シン化」して「覚醒」しなくてはならない。
・旧世紀版のように人間の肉体をLCLにするのではなく「インフィニティ」にする。
インフィニティ
・サードインパクトによって人類の大半がインフィニティ化しそうになった。
・インフィニティ化するとエヴァのような容姿になるが、サードインパクトが中断したことで首無しの半端な状態になってしまった(カヲルくん曰く「インフィニティのなりそこない」)。
・首無しなのはリリスの首が切られてサードインパクトが中断したから?
覚醒
・エヴァンゲリオンが覚醒するには使徒のコア(S2機関)を取り込む必要がある。
ガフの扉
・インパクトが発生すると空中に発生する同心円状の何か。扉の形をしているわけではない。
・4号機消滅の際の画像にもガフの扉らしきものが映っている。インパクトが起こった?インパクトを起こさずにガフの扉を開いた?4号機はガフの扉の先に行った?などいろいろ考えられるが詳細不明。
・ガフの扉の先に何があるのかも不明。
セカンドインパクト
・旧世紀版と違って南極周辺のみならず地球上すべての海域を赤く染めた。
・旧世紀版ではアダム1体が消滅したが、新劇場版ではアダムス4体が消滅している。
ニアサードインパクト
・『ヱヴァ:破』にて初号機が発動。
・初号機はエヴァ3号機暴走の際に使徒のコアが入ったエントリープラグをかみ砕いたことで条件をそろえた。
・エヴァMark.6のカシウスの槍によって初期段階で中断させられる。
サードインパクト
・『ヱヴァ:破』と『ヱヴァ:Q』の間で発生したと思われる。
・サードインパクトにより全世界の大地が赤く染まり、人間の立ち入ることができない領域となった。
・無人のままセントラルドグマへ投下されたMark.6がサードインパクトのトリガーとなった?
・初号機もトリガーとして使われたのかもしれない。
・何らかの要因で中断。
フォースインパクト
・エヴァ第13号機が第12の使徒(元Mark.6)を取り込んだことで発動。
・カヲルの自死、シンジの排出によってやはり中断。
黒き月
・『ヱヴァ:Q』の最後にドーンと地表に出てきた。
・もはや旧世紀版のように球体ではない。
とりあえず以上。もっと詳しい情報が欲しい方は引用元を参照してほしい。
またここに掲載した用語は『新劇場版ヱヴァンゲリヲン:Q』までの情報を元にしたもので、推測も多分に含んでいる。『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』との齟齬があるかもしれないがその点は留意してほしい。