本日、2025年10月13日で閉幕を迎える大阪・関西万博。自分は通算5回行くことができたが、もちろんこんなに行くとは思っていなかった。
まず開会直前の4月に「早割チケット買えるの今日まで!」という告知を見て、大阪の地で天を仰ぐガンダムを見たいがために6月12日・13日に行く計画を立て(パビリオンの2か月前抽選に申し込むとしたら最短が6月だったから)、2日間だけでは人気パビリオンに行き切れなかったので悔いを残すまいと9月18日に追加で予約をし、さらに飲みの席での話から5人連れで10月1日・2日に行く計画が立ち、と結果的に5回行くことになった。
全部のパビリオンに行ったのか
万博に行ってない人から一番聞かれるのが「全部のパビリオンに行ったのか」。答えはもちろん「No」。5回でも足りなかった。実際に行ったパビリオンは以下の通り。
- 国内パビリオン(5/17個)
GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION、電力館 可能性のタマゴたち、PASONA NATUREVERSE、三菱未来館、ORA外食パビリオン『宴~UTAGAE~』
- 未来社会ショーケース(6/n個)
未来の都市、フューチャーライフヴィレッジ、ROBOT&MOBILITY STATION、e Mover(EVバス)、アオと夜の虹のパレード(夜の噴水ショー)、静けさの森アートプロジェクト
- 海外パビリオン(33/68個)
スペイン、インド、セネガル、チリ、トルクメニスタン、フランス、ベトナム、ペルー、モザンビーク、オーストラリア、インドネシア、ドイツ、アメリカ、ブラジル、サウジアラビア、チュニジア、オマーン、アンゴラ、UAE、カタール、モナコ、タイ、ネパール、アルジェリア、カンボジア、バングラデシュ、国際機関館、国際赤十字・赤新月運動館、コモンズA、コモンズB、コモンズC、コモンズD、コモンズF
- その他(12/n個)
夜の地球 Earth at Night、One World, One Planet.(ドローンショー)、水と空気のシンフォニー(昼の噴水ショー)、EXPO Thanks 花火大会、いのちめぐる冒険(館外展示のみ)、いのちの遊び場クラゲ館(館外展示のみ)、マルタ共和国(テイクアウトのみ)、チェコ(テイクアウトのみ)、オーストリア(展望台のみ)、イランカラプテ アイヌ文化をウポポイから(期間限定展示)、絵師100人展(期間限定展示)、Global Startup EXPO 2025(期間限定開催)
計算すると59のパビリオン(イベント等含む)を体験できたが、全体の4割程度だろうか。
どのパビリオンが一番良かったか
これもよく聞かれるのが「どのパビリオンが一番良かったか」。一番印象深かったのは「国際赤十字・赤新月運動館」だ。阪神淡路大震災や東日本大震災を始め、ウクライナ、パレスチナ・ガザ地区などでの赤十字の方々の活動の様子を全天周モニターで観賞するという、とても心に刻まれる意義深い内容だった。国家ブランディングが溢れる万博会場内に、こうした「本当に世界を繋げるとは何か」を考えさせる冷静な展示があることが最も大事だと思う。


海外だと「フランス」と「ブラジル」。海外パビリオンはどこも基本的にお国自慢と再生可能エネルギーと未来展望の展示しかしてないのだが(それゆえに「世界は一つ」と感じられもするのだが)、その中で文化とアートを融合させた展示に振り切ったこの2国は印象に強く残った。

国内だと「GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION」と「電力館 可能性のタマゴたち」。ガンダムパビリオンはほぼUSJのアトラクション。軌道エレベーターに乗って大気圏外のスタージャブローに昇り、モビルスーツによるデブリ回収の様子を見ているところにジオングが来襲、ガンダムが食い止めている間に緊急脱出して地球を目指すという大スペクタクルが展開された。大好きな『Gのレコンギスタ』オマージュを感じられて嬉しいものの万博でやる意義とは??だったが、二回目の体験で「宇宙から地球を見たことが未来志向を育む」云々が台詞で語られていることに気づけた。情報量多いし、何度見ても楽しめるのでUSJなりバンダイ静岡工場なりにガンダムごと移設してもらえないものか。電力館は楽しく電力を学べるミニゲームが盛り沢山で、複数人で行ったら絶対楽しいパビリオン。これも常設してほしい展示だ。


シグネチャーパビリオンは福岡伸一さんの「いのち動的平衡館」、石黒浩さんの「いのちの未来」、小山薫堂さんの「EARTH MART」、すべてが抜群に良かった。どれも行く前はピンと来なかったのだが、入ってみれば各プロデューサーの思想を丁寧に、脳の中を覗いているかのように体験させてくれるものだった。生命、科学、食について、各者の著作も読むことで忘れないようにしていきたい。
「EXPO 2025 大阪・関西万博」に行って良かったか
「EXPO 2025 大阪・関西万博」は行く度に新しい驚き、楽しさを与えてくれた。多少無理をしたが、何度も行って本当によかった。
一人でも複数人で行っても楽しく、楽しいだけでなく世界、科学、未来、いのちについて想いを巡らせることができるこれだけの大規模展示会というのは後にも先にも無いかもしれない。関西方面に住んでいたら毎週のように行っていただろう。大げさかもしれないが、自分がこの先どう生きていくかを考える指針を得た気がする。
あと大阪の飲み屋さんを何軒も知れたので、会期が終わっても関西方面に行く機会を増やしていきたいなと。近々で「EXPO’70パビリオン企画展 河森正治 創作展」と「天空のアトラス イタリア館の至宝」には行くつもりだ。


