去る2月2日、フライングドッグ10周年記念ライブ『犬フェス』を観賞してきた。
ランティス、キングレコードもレーベル縛りライブをやってきたので(今春サクラレコードも予定)、それに続けとフライングドッグも今回初開催ということだろうが、10周年を冠するということもあり集まったのは錚々たる出演者。 私がアニメを熱心に見るようになってからちょうど20年になるのだが、中でもフライングドッグ(旧 日本ビクター)制作の作品は主題歌、劇伴が好みな作品が多いということもあり、今回のようなイベントは正に熱望していたものだった。
以下は出演者(出演順)
遠藤正明(シークレットゲスト)
May'n
ナノ
May'n × 中島愛
Fire Bomber(シークレットゲスト)
Trident(シークレットゲスト)
会場に着くとステージ横のモニターではフライングドッグ制作のアニメ主題歌映像が10年分どころかビクター時代を含め30年分以上(一番古いところでは『メガゾーン23』か)が流れており、もうそれだけで自身のアニメ遍歴を振り返ってるかのような気がして感極まってしまった。
特に熱中していた20年ほど前の作品(『トライガン』、『エクセルサーガ』、『地球防衛企業ダイガード』、『ノワール』、『ラストエグザイル』、etc…)については会場内から歓声が湧き上がり、同世代が多いことが嬉しく、心強く感じた。
いざライブが始まるとあっという間だったが、全29曲、作品数換算で23作品分(しかもこの20年間で全作見てきた!)を生で聴くというのはこれ以上ない至福の体験だった。
特に印象的だったのが、今回残念ながらインフルエンザで欠席となった作曲家・菅野よう子。いないのに続々と歌われる菅野よう子ソング! 『マクロスF』からは「射手座☆午後九時 Don't be late」、「ダイヤモンドクレバス」、「星間飛行」、「ライオン」、『マクロスプラス』から「VOICES」、『創世のアクエリオン』の「創聖のアクエリオン」、そして『カードキャプターさくら』の「プラチナ」。今回特に00年代に活躍していたアーティスト中心だったこともあってか、そこに残した彼女の爪痕の大きさをまざまざと見せつけられるようだった。
トリの坂本真綾は「逆光」、「Be mine!」だけで感涙ものだったが、最後の「プラチナ」では観客のコールと共に「菅野よう子~ふざけんなよ~♪」菅野よう子~おだいじにね~♪」と歌う場面もあり、愛の深さを感じるばかり。
終演後に告知されたのは今秋の犬フェス2開催。10周年だから、と言わず今後も定期的に開催して、今回不満だった1人あたりの曲の少なさ(2~3曲だけ)は解消してほしい。
そしてもちろん、菅野よう子を待っている。