1度目は2003年に劇場公開された『WXIII 機動警察パトレイバー(パト3)』と『ミニパト』だ。漫画版で描かれた廃棄物13号編をアレンジした『パト3』は1本の作品として完成度が高いものの、『機動警察パトレイバー 2 the Movie(パト2)』以上に、これまでの主人公である特車二課の面々の出番も、パトレイバーの活躍さえもほとんどない展開は、10年ぶりの長編映画への期待に応えるものではなかった。さらに併映された『ミニパト』は、短編ギャグ映画でしかなかった。
そしてさらに10年の時を経て復活した『THE NEXT GENERATION パトレイバー』は、OVA版と劇場版2作品を手掛けた押井守監督が手掛けた実写ドラマ+長編実写映画。押井守監督作品ということで非常にパトレイバーらしい丁々発止の会話劇が楽しめたものの、実写となることで皮肉にもリアリティが落ちた作品世界にかつての魅力が宿ることはなく、『パト2』後の世界線ーつまりレイバー産業が衰退した世界にはこの先の展開を予見できるものは何もなかった。パトレイバーはこれでおしまい、と思うしかないものだった。
『ユーリ!!! on ICE』がかなり面白いです。夢破れて帰国したプロスケーター・ユーリ君が再起する物語。山本沙代監督ならではのキレのあるアクションと、久保ミツロウ先生らしい緩急豊かなストーリーテリングが素晴らしい科学反応を起こしています。特に終盤のアイススケートアニメーションは、瞬きを忘れるほど見事なものでした。
ラジオ番組を欠かさず聞くほどには彼女のことが好きなのでそこだけを見に行ったつもりでしたが、青木瑠璃子さんの煽り芸とお笑い芸人が科学反応を起こして90分間爆笑の渦でした。対戦したゲームは芸人さん側の得意ゲームということで選ばれた『ウルトラストリートファイター4』、『スーパーマリオブラザーズ』、『スプラトゥーン』、『キャット&チョコレート 日常編』、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』。新旧・デジアナ交えた多岐に渡るバリエーション。勝ち負け様々でしたが難なくこなす青木瑠璃子さんは流石のゲーマー声優っぷりを見せつけていました。
過去10年間の国産アニメ映画の国内興行収入上位8本と、『君の名は。』を合わせた計9本の週間興行収入推移を折れ線グラフにより比較することとした。中途半端な本数だが、『バケモノの子』は超えるだろうと想定してそれ以上の興行収入の映画を選定している。なお、本来入れるべきである『ONE PIECE FILM Z』(興行収入68.7億円)の存在が頭から抜け落ちたままグラフを作成してしまい修正がめんどくさい難しいところまで来てしまったので、ワンピ抜きのグラフとなっていることを了承願いたい。