ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

【2023年冬クール】今期アニメはこの3本

  • 『お兄ちゃんはおしまい!』

Go!プリンセスプリキュア』や『無職転生』の圧倒的アクション作画が印象深いアニメーター藤井慎吾の初監督作。非常にフェティッシュでキワどいシーンが多いので決して万人向けの内容とは言えないが、細やかな日常芝居には惚れ惚れするばかり。
すべてのカットがキマっているのは昨年の『リコリスリコイル』同様、作画出身監督の成せる技か。渡辺明夫の手掛けるOP、鈴木典光によるED(ノンクレジットだが間違いない)は共に現代アニメーションの神髄が味わえる。作画アニメとしては今期ダントツトップの注目作(というか前期いっぺんに出し尽くしたからか、今期は注目の作品が非常に少ない……)。


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onimai.jp

 

  • 『大雪海のカイナ』

類を見ないSF世界の構築することで知られる漫画家・弐瓶勉が原作を手掛けるオリジナルSF作品(先行して漫画版も連載しているが、同発の企画)。今作でも雪海に佇む大樹の麓に暮らす王女と、大気層まで伸びた大樹のてっぺんで暮らす男の子の壮大なボーイミーツガールを描いており、奇抜ながら映像映えも意識した弐瓶ワールドの新境地が伺える。

現在までに放送された2話時点では世界観を提示したに過ぎないので、ここから物語がどう転がっていくかに期待が高まる。

ooyukiumi.net

 

内藤泰弘の漫画『TRIGUN』のTVアニメ(1998)、映画(2010)に続く3度目の映像化はなんと3DCGアニメ。しかも原作通りと思いきや設定まわりに様々な変化が。ミリィが知らないひげ面のおっさんに置き換わっていることにショックを隠せないし、ストーリーにどう影響があるのだろうかと不安で仕方ない。
それはさて置き『宝石の国』『BEASTARS』を手掛けたアニメ制作会社オレンジの、TVアニメの域を超えた細やかなCG映像は称賛せざるを得ない。同じくCG作品の『カイナ』はメリハリが効いてるというか、今のところ“静”のシーン中心なので、“動”の『TRIGUN』を対比しながら見るのが今期の楽しみだ。

trigun-anime.com