ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

VR紗霧に頬ずりしたくなる東京ゲームショウ2017

福岡に居を移そうとも仕事を放り出し飛んで向かった今年の東京ゲームショウ

縁あってビジネスデイ入らせてもらったものの人気ゲームはどこも長蛇の列で、特に遊びたかった『エースコンバット7』『ラブプラスEVERY』は2時間待ち。そこで早々に回れ右して別館(7~10ホール)に移動すると、そこは例年通り世界中の個性的なインディ&VRゲームが集まる宝の山だったので幾つか紹介してみる。

 

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大手メーカーで唯一遊んだのは待ち時間が少ない以前から注目していた『ソニックフォース』。高速アクションがストレスなく遊べるだけでなく、新キャラ「アバター」のチェーンアクションで更に爽快感がアップしている印象。これは買う。隣のブースの牧瀬紅莉栖氏に見惚れていたらソニックの写真を撮り忘れたのはやむなし。

 

  • スマホVR/ARでアニメを身近にするGugenka

今回の東京ゲームショウで1番面白いと思ったのがGugenkaブース。ここではスマホを使ったVR/ARタイトルが、それぞれ違った切り口でアニメの具現化に挑んでいるのが見どころだった。


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『めざまし!VR 義妹と同居生活 エロマンガ先生 -紗霧の部屋着編-』は、アニメ『エロマンガ先生』のエロマンガ先生こと紗霧ちゃんを、開いたドアの隙間から舐め回すように眺めることができる夢のようなアプリ。

このアプリの特徴はiOS11から導入されたARkitを用いたポジショントラッキングにより、コントローラーも外部センサーも無しにVR空間を自由に歩き回れること。頭を下げれば(紗霧ちゃんがパジャマ姿なのが返す返す残念であるが)目線を下げられるし、前に動けば紗霧ちゃんの顔にずずいっと近づける。ここが現実世界なら警察沙汰であったろうがここはVR空間。ブースの方からは「VR空間での動き方わかってますね~」と褒められる始末。

iOSのARアプリは今のところ目ぼしいものがなくて期待はずれもいい所だったけど、技術の組み合わせでこんな事ができるのかと感心させられた。リリースされたら間違いなく買い。

 

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『PARALLEL VR LIVE』は複数人のプレイヤーがVR空間で踊るアイドルを応援するというVRライブ空間共有アプリ。PC用にこういうソフトが開発されているのは知っていたが、もうスマホにやって来たのかと驚き。あとスマホの画面を指でこすってサイリウムを振る操作方法がバカらしくて良し。

 

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『HolomModels』は打って変わって純粋なARアプリ。AR空間上のフィギュアを触って好きなポーズを取らせる事ができるというもの。ユニークなのが各種スプレーをかけることでサイズを大小変えられるという点で、大きくすればまさに実物大フィギュアに。

会場では10月からの新番組アニメガタリズのキャラクターをモチーフにしたフィギュアで遊べたが、今後は各企業にも売り込んでいくとのこと。様々なコラボが期待できそうだ。

 

スマホのVRアプリといえば操作性がネックで画質も低く、PCの下位互換という印象が拭えなかったが、今回見たコンテンツはコントローラーに頼らない操作性を模索し、スマホといえど再現度の高いアニメキャラが描画されていた。また拡張性が高いであろうARフィギュアにも驚かされた。Gugenkaには手軽で身近なVRの新たな萌芽を見た気がする。

 

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もう一つ紹介したいのが120ものブースが軒を連ねるインディゲームコーナーで見かけた、私と同じく福岡からやってきたガンバリオンの『修羅道』。

ガンバリオンといえば任天堂バンダイナムコゲームスのタイトルを開発してるメーカーという印象だが、今回はなんと初の自社販売タイトル。そしてアンリアルエンジンを使った度を越したハイクオリティグラフィックに驚愕させられた。このキャラがスマホで動くのだからどうかしている。

中身はタイミングよくボタンを押してサムライがどつき合う、和風&ダークソウルテイストのインフィニティブレイドという印象。グラフィックを見せたいのであればこういうシンプルなのがベターなのであろう。3ステージ目であっさり負けてしまったのでやり応えはありそうだ。

 

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他にも会場で見かけたバカVRアトラクションなど。大変勢いよく回っていた。

 

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こちらはVR月面旅行か。時間が許せば触って見たかった。

 

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最後に向かったのは閉会後に開催された「センスオブワンダーナイト2017」。世界各国のインディーゲームの中から選りすぐりの8作品のプレゼンを聞き、各部門の受賞作を審査員と観客で決めるというビジネスデイならではのイベント。センスオブワンダー感じっぱなし、ピコピコ鳴らしっぱなし。

 

 

ようやく会場を後にしたのはすっかり陽が落ちた19時半。今回これまで以上に開発者との距離の近さを感じたのはビジネスデイだったからというのもあるだろうが、各ブースでゲームはもちろん、展示物や直接のコミュニケーションを通して、ユーザーを取り込もうとする熱量の高さを感じたのも事実。『ソニックフォース』に『女神転生DSJ』、『地球防衛軍5』、『とある魔術の電脳戦機』、そして『モンスターハンターワールド』。楽しみなタイトルは限りなく、未来の「センスオブワンダー」との出会いを信じられる濃厚なイベントだった。また来年。