5月2日に突如Oculus Goが発売された。スタンドアローンで動く初のVRデバイスとあってはVR愛好家として黙っていられないので早速購入してみたところ、これが寝ながらにしてNETFLIXを見るのに最適だった。
Oculus Goを触って気付かされるのがこれまで買ってきたVRデバイスの不便さだ。
Oculus RiftはPCと、PSVRはPS4との接続が必須であるし、接続ケーブルの距離内でしか移動ができない。スマホのVRアプリを使うにはスマホの保護ケースを外してハコスコ規格の箱に突っ込まなくてはいけない。起動させるまでにえいやっと気合いを入れないと取り組めないので自然と使用頻度が下がっていた。
それがスタンドアローンタイプのOculus Goだとどうだろうか。デバイスを被って電源ボタンを押すだけである。移動距離の制限もないのでなんなら外でも使用できる。さらにはヘッドホンも付けずに360度サラウンド音声が聴こえてくる。
アプリケーションはというと特にNETFLIXが素晴らしく、映画館並みの大画面で、寝ながらにして映画やアニメを楽しめる。これは会う人会う人に必ず言っているのだが、NETFLIXなら今期最高に面白いアニメ『ひそねとまそたん』が見ることができるので最高と言うしかない。
またYouTubeやAmazonプライムビデオなどもインターネットブラウザ経由で見ることができる。
余談であるがDMMのVR動画も見ることができる。
もちろん全てが優れているわけではない。 PSVRなどとは異なりVR空間内で徒歩移動ができないし、外部媒体のマシンパワーが使えないのでリッチなゲーム体験はできない。ゲーム系のアプリは今のところいまひとつに感じるが、そこは安価であることを考慮すると仕方なしか。32GB版が23800円、64GB版が29800円。香港からの発送となるがなぜか送料は無料だ。
昨年Nintendo Switchが出た時には家庭用ゲーム機が場所を問わずに体験できるという驚きがあったが、Oculus GoはVR界にとってのSwitchのように思える。安価で手軽に触れるエントリーモデル。現在は公式サイトからしか購入できないが、販路が増えれば日本国内でもかなり受け入れられるポテンシャルがありそうだ。
映画『レディ・プレイヤー1』で、屋外でVRを楽しむ様を見たときにそんな未来はすぐに来るわけがない、と高を括っていたのだが。未来はあまりにも早く来てしまった。
- 2年前に書いたVR記事
- Oculus Go 公式サイト