ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

セガのマリオカートとは言わせない『ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED』

私にとってのセガは、難しいけれど、とにかく派手で格好良いゲームを作り続ける特別なゲームメーカー。そう思うに至ったのはおそらく、幼ない頃の数少ないセガのゲームに触れる機会が、年に一度会うかどうかの従兄弟が持って来てくれたセガサターンで遊んだ『ナイツ』や『ファイティングバイパーズ』や、当時我が家で最高のスペックを誇るゲーム機だったWindows98で遊んだ『バーチャロン』『パンツァードラグーン』など、いつも特別なイベントだったから。

 

そんなセガが今月半ばにPS3Wii U用ソフトとして発売したセガキャラ総出演のレースゲームが『ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED』だ。変形するカートで陸・海・空を走る、という月末に発売を控えた『マリオカート8』とコンセプトがもろかぶりのレースゲームなので、はっきり言って『マリオカート8』までの繋ぎのつもりでWii U版を購入したのだが、意外や意外、マリオカートとは全く異なるプレイ感覚がツボに入って、購入してから毎日プレイしてしまっている。

 
ソニック&オールスターレーシングTRANSFORMED スペシャル紹介ムービー ...

 

まず一見同じに思える陸・海・空でのレースだが、マリオカートと本作では操作方法が全く異なる。『マリオカート7』で導入された空中での移動は風に乗って落ちていくだけで自由度がなく、海中の走行もあくまで横方向の移動しかできず、どちらも陸上の走行と大きな違いはなく、地形のバリエーションを増やすだけのものだった。

対する本作では、空中では上下方向も含めた、『スターフォックス64』のような飛行操作楽しめ、海上では陸上とは異なるドリフト感覚や波乗りが楽しめ、まるで『ウェーブレース64』のよう。陸・海・空と操作方法が全く異なるので、制御するのが困難で、その分遊びごたえがある。海と空ではマリオカートより走行幅が段違いで広いので、ライン取りの自由度が高くて面白い。

 

また、マリオカートよりもドリフト後のダッシュ時間が長く、ステージ各所に多くのダッシュプレートが設置されている。ダッシュ時の背景のブラー効果と相まって、『F-ZERO GX』や『エキサイトトラック』並のスピード感溢れるレースを堪能できる。

 

マリオカート以上の自由度の高い操作性とスピード感に加え、往年のセガキャラやセガのゲームをモチーフにした大量のコースにより、本作はギラギラしていて格好良い、心の中で輝き続ける「セガらしさ」を久しぶりにたっぷり堪能することができた。

CPUがもの凄く強く、キャラクター全解放がままならないところは悪い意味でセガっぽいのだが……、最も使いたかった『スペースチャンネル5』のうららと、映画『シュガーラッシュ』からのゲスト参戦ラルフがゲーム開始時から使えるのは救い。

 Wii Uならではの要素として、ゲームパッドのみでプレイできるのも気軽に遊べて素晴らしい。『マリオカート8』発売後は流石にプレイ頻度は落ちるだろうが、全キャラ解放までは遊びこんでみるつもりだ。