ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

『クルトン』の時間泥棒具合がヤバイ件

公式サイト

自分の感性とマッチした時の、パズルゲームの時間泥棒具合というのは尋常なものではない。今回紹介する時間泥棒ゲーはPSP/PS3パズルゲーム『クルトン』。


『クルトン』は『ミスタードリラー』スタッフが作ったという触れ込みの配信限定ゲーム。PSPPS3両方のバージョンが配信されているが、手軽にプレイできるだろうと今回はPSP版を購入した。
ドリラー好きとしては、と早速触ってみたところ、随分と勝手が違う。それもそのはず、落ちものパズルゲームの勇である『ミスタードリラー』とは対照的に、今作は「落ちない」パズルゲーム。平面状に配置された1〜4までのパネルをクルクルと回して、同じ数字を正方形状に並べて消していく。落ちものパズルゲームこその偶然性がないので適当にプレイしてなんとかなることはなく、先を考えながら次々にパネルを動かし続けなければならない。慣れるまではなかなか連鎖が繋がらないわスコアも伸びないわでとっつきは悪い。
しかしながらコツさえ掴めば、休むことなくパネルを動かす行為がアドレナリンを生みまくり、異常な中毒性が発生。初めて買った日はちょっとのつもりが空が白むまでプレイしてしまい、気付いて怖くなってスリープさせたほど。そして次の日も起き抜けにすぐさま手が勝手にPSPの電源を……。流石「『ミスタードリラー』のスタッフ製」という触れ込みは伊達ではなかった。そして『クルトン』とPSPの相性の良さは異常だ。


システムは『ルミネス』と『くるパチ6』を合わせたようなものだが、良いシステムを上手く掛け合わせて、非常に秀逸なパズルゲームになっている。キャラクターが女性ウケを狙っているとしか思えない美少年キャラしかいないとか、実績もといトロフィー獲得シーンが気持ち悪いとか(毎回口から卵を産卵って……)、ささいな欠点はあるものの、面白さはそれを遥かに上回っている。
ドリラー好きな人が似た感触やかわいいキャラクターを期待して『クルトン』をプレイするならそれは期待はずれに終わるかもしれないが、面白いパズルゲームを求めて(さらにアクティブ連鎖ゲー大好きで)このゲームをプレイするなら、きっとおおいに満足するはず。お試しあれ。