ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

これはまさに"海ノ旅ビト" 『ABZŪ』レビュー

夏といえば海。海といえばそう、海洋探索アドベンチャーゲーム『ABZŪ(アプスー)』の、PCゲームサイトSteamでの配信が始まりました。

公式サイト

 

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『ABZŪ』は何といっても、アーティスティックな海の描写が格別。『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』を想起させる温かみのある映像表現で作り込まれた海の世界は、これまで生み出されたどんなゲームよりも、いやこの世界に広がるどんな海よりも美しいと言っても、言い過ぎではありません。息を呑む美しさとは、まさに『ABZŪ』のためにある言葉です。

 

このゲームをプレイしたきっかけは、PS3の傑作『Flowery』『風ノ旅ビト』でアートディレクターを務めたMatt Nava氏の率いる新興スタジオGiant Squidのデビュー作だから。遊んでみると確かに、短時間のゲームプレイに美しい描写をぎゅっと詰め込んだ点は過去作ゆずりです。大きく違うのは「密度」と「変化」でしょうか。

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画面いっぱいに多彩な海洋生物を映し出すのは相当な演算処理が必要なはず。PS3では表現できなかったことでしょう。

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また過去作はいずれもシンプルな世界感でしたが、今作は彩り豊かな生き物たちで溢れかえっています。彼らの存在により画面が絶えず変化するので、ぼーっと眺めていても飽きることがありません。

ただあんまりにも過去作に寄りすぎているきらいもあります。ゲームの展開が『風ノ旅ビト』そのもの……。ただもうそこは、砂漠が海に変わった続編と思うことにしました。私は『風ノ旅ビト』大ファンなので問題なし。過去作に触れていない人は新鮮な気持ちで驚きをもってプレイ出来ることでしょう。

 

本作は現在Steamで英語版のみ購入可能。海外ではPS4でも配信中ですが日本からは買えず、国内販売予定も未定、とハードルは少々高いですが、台詞は一切なく、画面に出る文字は魚の名称くらいなのでSteam版でもプレイには全く支障はありません。

プレイ時間は駆け足でクリアすると映画1本分くらい(社会人に優しい)。短くとも濃密なゲームプレイは、値段分以上の満足感を得られるはずです。

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過去作や、『ICO』のような所謂「雰囲気ゲー」が好きな人には、この夏1番のおすすめです。

夏のアキバで波動拳! 「UNITY VR EXPO AKIBA」レポート

遠くアメリカ・ロサンゼルスで格闘ゲームの祭典「EVO2016」が開催されていた7月17日、私も秋葉原波動拳にいそしんでいました。

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というわけで「UNITY VR EXPO AKIBA」に行ってきました。

この展示会はUNITYで制作されたVRゲームを実際にプレイできるというもの。Rift、Viveが発売されたこともあって関心が高まっているのか、出展数も来場者も非常に多く、熱気に溢れている印象でした。

会場でプレイできたタイトルそれぞれの感想などを書いてみたいと思います。

 

  • 『HADO』

www.youtube.com

公式サイト

ハード:スマホ

ポケモンGOでも話題になっている、現実空間にゲーム映像を映し出すAR技術を使った2on2のバーチャルスポーツゲーム、とでも呼べばいいのでしょうか。顔に装着したスマホにバーチャル映像の乗った現実世界が見え、そのまま体を動かして対戦をするというとても新鮮な体験でした。

なお冒頭の写真は手に巻いたセンサーを反応させてHADOを放っている私。画面上にはHADOがちゃんと見えたんです。本当ですってば。

 

ハード:Vive

フィットネス機器JOVAに乗って体験する『パンツァードラグーン』。

これが初めてのViveに触れる機会でしたが、Riftよりも確かに視野が若干広いし、モーションコントローラの精度もぴったりでとても良いものでした。うちわで風をあおいでくれるお姉さん効果でとても快適な空の冒険を満喫。

 

ハード:スマホ

視線の先の物体の名称を英語で知ることで英単語を覚えよう、という目的の英語学習アプリ。VRを知育に活用するという観点に驚き。

 

  • 『アニュビスの仮面』

www.youtube.com

公式サイト

ハード:スマホ

世界で唯一のVRボードゲーム! 1分間だけVR空間をのぞき込んで自分の周りの状況をみんなに言葉で伝える、ということを複数人で繰り替えしてダンジョン全体をマッピングするという、ダンジョンRPG好きとしては堪らない協力型ゲームです。

スマホVRの操作性の悪さを逆手にとってゲーム性に落とし込んでいるのがお見事。そして制作した濱田隆史さんが元ハル研究所社員と知って納得。

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あんまり惚れ込んだので会場で買おう、と思ったら完売だったのでイエローサブマリンまで行って確保してしまいました。もっと遊びこんでみようと思います。

 

  • 『忍VR』

ハード:Rift

自分の前に3方向から迫ってくる敵を倒す単純なディフェンスゲームと思いきや、Rift前面に取り付けたLeap motionにより、手で結んだ「印」を読み込み連動した忍法を放つという斬新なシューティング。

Leap motionの精度がとても高いおかげか、思った通りの忍法が出せるのがとても爽快。これあればOculus Touchいらないやんけ!って思いましたが、Leap motionの認識範囲から手が離れたら読みこなまくなるとか問題もあるんだろうなあ。

 

  • 『LABOTA』

ハード:Vive

Viveのモーションコントローラを使って、VR空間内でミニ四駆を組んだり疑似的にプログラムを組んだり。電池を入れたらあらぬ方向に走ってしまったミニ四駆に思わず笑ってしまった。開発の方たちも笑っていた。これは楽しい。

ものをつかむ感触まで伝わってくるようでViveコンの面白さを再認識しました。あー、Viveも欲しい。

 


まとめ

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これまで参加したVRの体験会では「個人で遊ぶ新しいゲーム機」ぐらいの観点でしか捉えていませんでした。

ですが『HADO』『アニュビスの仮面』のように見せ方の面白いもの、『えいごーぐる』『LABOTA』のように知育・学習方面に特化したものなどを見ると、VRを多様な場面に活用しようという、業界の発展性みたいなものが感じ取れてとても興味深いイベントでした。自分がRiftを手に入れてそういうものを見る余裕が出てきたから、かもしれませんが。

『HADO』に至っては既にナンジャタウンゴジラコラボイベントの一環として遊べるようになっているようです。夏の思い出にみんな撃ちましょう。波動拳

 

event.namco.co.jp

 

Oculus Riftを買うべきではない5つの理由と、それでも魅力的な3つのソフト

『アイドルマスター シンデレラガールズ』のVR対応ソフトも発表され益々話題沸騰のVR界隈ですが、私はいち早くVRヘッドマウントディスプレイ(以下HMD)を手に入れることができました。Oculus社製の『Rift』です。

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この『Rift』は、2014年春のニコニコ超会議で心を奪われてから約2年間待ち焦がれ、製品版予約開始日に即ポチって手に入れた念願の代物。もう興奮が抑えきれず諸々環境を揃えてからこの1週間は寝る間も惜しんで触り倒しました。現在最高に楽しんでいます。

ですが……現状この『Rift』には超えなくてはいけないハードルと欠陥が多すぎます。決して万人には薦められるものではありません。とはいえ永年ゲームに触れ、バーチャルリアリティに憧れ続けた私にとっては、非常に魅力的なハードウェアであることもまた事実。

せっかく手に入れた高価なおもちゃですので、良いも悪いもひっくるめて、この『Rift』を解説したいと思います。

 

 

1.VRHMD、そして『Rift』とはそもそも何なのか?

VRHMDとは何かを知らないと後段を読んでもよくわからないと思うので、まずは簡単に解説したいと思います。

とりあえずざっくり例えるなら、VRHMDは「ゲームの世界に入れるすごいメガネ」です。

これまでいわゆるテレビゲームは、自分とモニタの間に超えられない壁があり、どんなにドラマチックなイベントがモニタの中で繰り広げられても、あくまで客観的に操作する、鑑賞するだけものでした。

ですがVRHMDをかぶると、360度どこを見渡してもゲームの世界が広がり、まるでゲームの世界に入ったかのように、主観的に体感できるようになる、というハードウェアです。『マトリックス』や『ソードアート・オンライン』、『攻殻機動隊』、『ニューロマンサー』等々、数々のSF作品で描かれたヴァーチャルリアリティーに、ついに現実が追いついたのです。

今年はこのVRHMDの本命と言われる3機種が発売されるため、VR元年などと呼ばれメディアで取り上げられることが多くなりました。PS4と連動するSONYの『PlayStationVR』、PCゲーマーにお馴染みのSteamを運営するValveとHTC社が開発した『Vive』、そしてOculasの『Rift』です(他にもスマホのGalaxyと連動する『Gear VR』、視線誘導機能も備えた『FOVES』など、3機種に限らずVRHMDは増え続けています)。それぞれの機種に細かい違いはあるのですが、追い追い書いていきたいと思います。

 ※なお現在発売されているVRHMDはほとんどが単体稼働するものではなく、あくまでモニタ代わりのデバイスなので、稼働させるための機器(PCやゲーム機)が別途必要になります。

 

 

2.購入意欲を削ぐ5つのハードルと欠陥

さて前述のように『Rift』には、購入するまで・購入してからのハードル、触ってわかる欠陥がいくつもあります。一つ一つ解説していきたいと思います。どこかで挫ける人は回れ右しましょう。

 

① 高価過ぎる

まず初期投資費用が高すぎます。私の場合は30万円近くかかりました。

Rift本体: 83,800円(599ドル)※日本への送料約1万円は納品遅延に伴い割引

PC  :180,144円(Core i7-6700/メモリ16GB/グラボGTX1070

モニタ : 18,900円(24インチ)

合計  :282,844円(税込み)

まあこれはゲーミングPCを一から購入したから、また長く使うことを考慮して高めのスペックのPCを買ったから、という理由があるのですが、そもそも『Rift』を動かすのに必要とされるPCのスペックが高すぎるので(Core i5-4590、メモリ8GB、グラボGTX970またはAMD290)、ゲーミングPCを持っていても相当数の人はスペックアップが必要になると思います。

なお現在は円高により1ドル=約100円になっていることや、今週安価なグラボGTX1060が発表されたばかりということもあり、もっと安く環境を整えられるはずです。

ちなみに他のVRHMDに目を向けると、『Vive』も同程度の仕様のゲーミングPCが必要で、本体価格は更に高い税別99,800円/税込み107,784円。ただし国内販売が今週から開始されたので法外な送料はかかりません。『PlayStationVR』は最も安価な税別49,980円/税込み53,978円ですが、別途PS4も必要となります(税別34,480円/税込み37,778円)。要はどれもそれなりに高価です。

 

② 納期が長過ぎる

予約開始日は今年1月7日、出荷開始が3月28日。アメリカの製品なのですぐには届かないだろう、と覚悟はしていたものの、ようやく届いたのは6月6日のことでした。発売日に予約しても出荷開始から2か月かかるっておい……。

今から注文したらもっと納期短いだろうとは思いますが、ある程度長期戦になることを覚悟しておいた方が良いと思います。なお『Vive』は国内発売が始まったので、店頭在庫さえあればすぐに入手できるはず。『PlayStationVR』は10月13日発売予定です。

 

③ 英語が多過ぎる

『Rift』は日本国内の販売代理がありません。なので公式サイトから注文しないといけないのですが、販売ページのほとんどが日本語化されていないため、日本の通販サイトしか触ったことがない人は住所の入力の仕方でさえ戸惑うと思います。

ようやく手元に届いても、セットアップ手順が全て英語。私の場合は下記ブログを参考にさせて頂きました。

VR HMD「Oculus Rift CV1」をレビュー ~セットアップ方法紹介編~ : 自作とゲームと趣味の日々

それでも途中どうしてもエラーが出てセットアップが完了しないため、こちらのブログをさらに参照。

Oculusのインストールにはまる - Tutti Lab

エラーログが「%LOCALAPPDATA%OculusOculusSetup.log」に記載されているということがわかったので、ソフト側で開けなかったフォルダに飛んでアクセスを許可する、マカフィーをアンインストールする、という2つの手順で解決しました。

しかし現在もSteamの一部ソフトがVRモードで起動しない、Oculusで購入したソフト『Project CARS』のゲームデータがセーブできないというバグが発生中。海外のフォーラムを読んで周っているものの解決の目途が立たない状況です。困った。英語こわい。

なお同じく海外製の『Vive』(開発のHTCは台湾、運営するValveはアメリカの会社です)は、Steamサイト内に日本語のセットアップガイドが掲載されています。Steamで日本語化には一日の長があるとはいえ、Oculusにも頑張ってもらいたいところです。

 

④ サイズがアメリカン

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アメリカ人は鼻が高いんだなあと改めて痛感。『Rift』はちょうど鼻の位置にスペースが空いているのですが、あまりに大きいので光が漏れまくり、外界見えまくりです。解決するためにはスポンジや布を充てるなど、工作して穴を埋める必要があります。

また私の場合は細いフレームのメガネを使用しているので難なくメガネの上から装着できたのですが、メガネの形状によっては『Rift』内に収まらないため、新調が必要な場合もあるようです。

平たい顔族のメガネ野郎には相当厳しい設計となっています。

 

⑤ コントローラが有線

『Rift』は頭を振り回すので、ケーブルが邪魔にならないよう、せめてコントローラは無線式で、と願いたいところですが無慈悲にも付属のXBOX Oneコントローラは有線式。しかも日本だけ。

これはXBOX One用の無線LANアダプタが国内の電波法に則った技適の審査を受けていないからなのですが、マイクロソフト株式会社は仕事しろ!と声を大にして文句を言いたいところです(同梱品のうちXBOX Oneコントローラのみマイクロソフト製)。

今のところ、両手の動きに連動する無線モーションコントローラ『Oculus Touch』が発売予定ではありますが、今年後半発売と発表されているのみ。『Vive』はモーションコントローラが同梱、『PlayStationVR』は発売済みの『PlayStationMove』が対応していますので、少しでも早い発売を望みたいところです。

  

 

3.非常に魅力的な3つのソフト

ここまで『Rift』の悪い点ばかりを挙げてきましたが、それでも買って良かったと思っています。なぜなら、私にとって魅力的なソフトに出会うことができたから。ただしいずれも、今ままでに無い先鋭的なソフトばかりです。

 

① 無限に広がるVR世界を体験できる『Destinations Workshop Tools』

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公式サイト

価格:無料(Steamで配信中)

対応HMD:『Rift』『Vive』

『Destinations Workshop Tools』はValveの作ったVR空間作成ツールです。特筆すべきなのは『Star Wars バトルフロント』でも使用されたフォトグラメトリー技術が使われている点で、写真をもとに真に迫る空間を構築できるというものです。

さすがに自分で作成するのは難度が高いので、Valve製のサンプルや、他のユーザーが作成した空間に行くばかりですが、質の高いVR空間に入ると本当に声が出ません。イギリスの協会、火星の地表、seattle gum wall、本当に自分がそこにいるような気さえして、ぼーっと雰囲気を楽しんでしまうほどです。

またここで活躍するのが『Rift』の優秀な画素密度。残念ながら『Vive』は直接触ったことがないので直接の比較はできないのですが、GAME Watchの以下のエントリによれば、視野角は『Vive』が勝るものの、画素密度の勝る『Rift』の方が鮮明とのこと。

【佐藤カフジのVR GAMING TODAY!】3Dキャラを鮮明・魅力的に描くハイエンドVR「Oculus Rift」 - GAME Watch

実際、VR上の壁に迫って緻密なテクスチャを鑑賞できたりするのでとても優秀です。『PlayStationVR』は何度か触ったことがありますが画面の鮮明さは一段落ちる印象がありましたので(安価な以上やむなしですが)、この点はどのVRHMDよりも『Rift』が長けています。

なお『Vive』にはルームスケールといって、一定の大きさのVR空間を歩き回る機能があって、このソフトでも活用することができます。ここは心底うらやましい。

 

②モーションコントローラの可能性を感じる『The Climb』

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公式サイト

価格:4,990円(49.99ドル/Oculusストアで配信中)

対応HMD:『Rift』

『The Climb』は非常に珍しいロッククライミングを題材にしたゲーム。私は他に『DEAD OR ALIVE Xtreme3』しか知りません(あれはロッククライミングをする水着女子鑑賞ゲームみたいなものですが)。

私はボルダリングをかじったことがある程度なのであまり専門的なことは言えませんが、このゲームは確かに、自分の体験したものに非常に近い感覚を味わうことができました。

操作は至ってシンプル。つかみたい岩に視線を向けて、XBOX OneコントローラのR/Lトリガーを押すと右手/左手でつかむというもの。この視線でつかむ岩を探す感覚と、高所にたどり着いたときの達成感、高所のドキドキ感(下を向くと怖い!)はまさにクライミングのそれだと感じました。

ただしこのソフトはまだ本領を発揮していません。年内発売予定の『Oculus Touch』に対応して、手の動きまでリアルにゲームに投影される、らしいです。『Vive』より高性能と言われるこのモーションコントローラがあればVR空間への没入感が格段に増すはずなので、『Oculus Touch』の発売は本当に待ち遠しいです。

www.youtube.com

 

 

③ アダルトサマーレッスン『カスタムメイド3D2』

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公式サイト(18禁注意)

価格:税抜き9,800円(各種ダウンロード販売サイト及び専門店で発売中)

対応HMD:『Rift』『Vive』

『PlayStationVR』ではバンダイナムコが『サマーレッスン』という女子とイチャラブできるゲームを発売するということで大変話題となっていますが、PC用VRHMDにはPC用にしかできないことがあります。そう、アダルトです。どんな先進的なメディアの拡大もアダルトが先陣を切って推し進めてきたと言っても過言はありません。

細かい説明は割愛しますが、このソフトは自分の好きな容姿にカスタマイズした女子とアレやこれやできるという、男子の夢を体現したかのようなゲームです。通常のモニタでも遊べますが、VRHMDを使うと大変なことになります。母親にプレイ中の姿を決して見られてはいけないやつです。『火の鳥 未来編』のムーピーゲームってこんな感じだったのでしょうか。

出生率の低下を危ぶんで政府が規制しないことを望むばかりです。

 

 

4.まとめ とにかくどこかで触ってみてほしい

上記のソフトに魅力を感じ、多少の欠点はものともしないVR紳士にはぜひとも『Rift』の購入をお勧めしたいところですが、そこまで出来る人はそう多くないということはわかっています。

ですが少しでも気になる要素がある人には、ぜひとも一度触ってもらいたい。VRHMDは本当に面白いのですが、新し過ぎるハードウェアなのでいくら私が文字を書き連ねても魅力を伝えきることができません。

幸いVR元年と言われるだけあって、国内で安価にVRHMDを触れる機会が増えてきました。特にバンダイナムコの運営するVR ZONEは、『装甲騎兵ボトムズ』を題材にしたシミュレータが登場することでも話題になっています。

project-ican.com

skycircus.jp

www.interpia.ne.jp

こういった機会に触ることでVRに魅力を感じた人は、まずは安価で大手パブリッシャーの有名ゲームが揃うであろう『PlayStationVR』を、そしてもっとマニアックな体験を求める人は、『Rift』や『Vive』の購入を検討されるのが良いと思います。いやもう本当に、VR『カスタムメイド3D2』が凄いですから。私はそれを言いたいだけです。

現実世界にお別れを言う日はそう遠くなさそうですが、その日が来るまでの間は、面白いVRソフトに出会ったら紹介していこうと思います。

 

俺のおすすめアニメはまちがっていない2016年夏

結果的に間違っていることもありますが、自分の信じるアニメを信じて紹介していきたいと思います。

 今夏は気になるアニメ少なめ。

 

91days.family

『デュラララ‼︎』シリーズを見事完結させた新興スタジオ「朱夏」の次なる作品。完全オリジナルアニメ。

設定からして『バッカーノ!』を彷彿とさせるものの、監督は鏑木ひろさん、キャラクターデザインは岸本洋氏という『となりの怪物くん』コンビ。期待大です。

7月8日(金)深夜より放送開始。

 

mobpsycho100.com

ワンパンマン』に続くONE原作漫画のアニメ化作品。

キャラクターデザイナーが『ワンパンマン』の久保田誓氏に負けず劣らずなスーパーアニメーター亀田祥倫氏ということで、どんな作画アニメが繰り広げられるのか。 目が離せないこと間違いなし。

7月11日(月)深夜より放送開始。

 

私からは以上です。

 

さよなら現実、ようこそVR PSVRを予約

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6月18日明け方の新宿西口。現実を超えるデバイスが手に入るまで、あと少し。

 

遡ることPlayStationVR(以下PSVR)の予約開始前日、6月17日22時ごろに友人のけーずくんから突然のLINEが。

け「ユーキさんなんでヨドバシ並んでないの?」

ユ「Oculus Riftがもう手元にあるし(まだセットアップしてないけど)、PSVRは余裕で買えるようになってからでいいかなー、って」

け「サマーレッスンが出来ないメガネとかありえなくない? 現実逃避舐めてる?」

ユ「……」

 

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煽られたおかげで深夜から並んで予約してしまいました、PSVR。新宿ヨドバシ西口では130台限定とあって、深夜1時には予約打ち止めの人気っぷり。思えばPS4もけーずくんに煽られて発売当日に買ってしまったのでした。

とりあえず買うからには全力で楽しむ所存。ローンチのサマーレッスン、Rez infiniteが楽しみで仕方ない。 

一番くじスプラトゥーンのジャッジくんぬいぐるみを手に入れた話

普段は一番くじなんて引かないんですけどね、スプラトゥーンと聞いたら引かないわけにはいきません。そしたらなりゆきで手に入ってしまいました、ジャッジくん。

 

  • どこで引けるのか

一番くじは主にセブンイレブンで引けるのですが、どの店舗にも置いてあるわけではありません。お目当のくじが引ける店舗は公式サイトの店舗検索ページで探しましょう。

http://bpnavi.jp/s/kuji/sp/searches

なお今回のくじは6月10日ごろから始まったので既に完売している店舗も多いようです。私はセブンイレブン渋谷上原2丁目店で引きました(もうありません)。

 

  • 何枚引いたのか

1回620円、決して安くはないくじです。予算的に10枚買うと決めて向かいました…が店舗の残り枚数は16枚。まあ全部買っちゃうよね…。

一番くじに必要なのは運ではありません。財力です。

 

  • 何を引いたのか

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ラストワン賞 ジャッジくんぬいぐるみ

というわけで手に入れました! かわいい! 今回一番の成果です。

 

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C賞 ヤキフグ8bitホワイト 1枚

 

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D賞 インクタンク型ペットボトルケース 1枚

 

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E賞 スタンプブロック〜ブイヤベース編〜 5枚(1枚ダブり)

 

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 F賞 コレクションしないか!? ラバーチャーム 6枚(2枚ダブり)

 

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G賞 クツした 〜ウミウシデザイン〜 3枚(1枚ダブり)

 

  • 最後に

既にA賞B賞がなくなっていたので全部の賞が制覇できたわけではありませんが、概ね手に入りましたし、何と言っても最後のくじを引いた人の特権、ラストワン賞が手に入ったので大満足。我が家の家宝にしたいと思います。

まだ手に入れていない人は、頑張りましょう。私は今日12日の夜に行って買えました。都内であろうと、まだあるところにはありますよ。

『GAME ON』でゲームの過去と未来を垣間見た

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先週5月29日、会期終了間近ということで、日本未来科学館で開催されているゲームの展示会『GAME ON』に行ってきました。お目当ては何と言ってもPlayStatonVR(以下PSVR)。

 

というわけで開場1時間前から並んでPSVRの整理券をゲット。会場では4種類のゲームの何れかをプレイできるのですが、迷いなく選んだのが『Rez Infinite』です。

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そもそもこのゲームの元となった『Rez』は、PS2ドリームキャストセガから発売されたレール移動式シューティングゲーム。当時すでに殆ど発売されなくなっていたジャンルでありながら、テクノサウンドを奏でるように敵を打つのが非常に爽快で、大好きなゲームでした。

今回試遊できた『Rez Infinite』は、『Rez』の映像そのままに、PSVRを被ることで360度視点移動が可能になったVRバージョン。ワイヤーフレームで構成されたかのようなバーチャル映像空間とVRの親和性はとんでもないだろうと事前に想像はしていましたが、まさにその通り。自分の周り全てがRez世界というのは、まるで自分がネットワークの世界に入り込んでしまったかのような映像体験で、現実に帰りたくない、もっとこの世界に浸りたいと思う没入感を実現していました。電子ドラッグです。

操作方法についても触れると、今回もシューティングサイトを移動して×ボタンでシュートするだけのシンプル操作。大きく変わったのはサイトの移動方法で、従来通りのスティックだけでなく顔の動きにも追従するので、より直感的に、顔をぶんぶん振り回しながら敵に狙いを付けられるようになりました。ボス戦ではダイナミックに敵機が移動するので、敵の動きに合わせてすかさず自分も体ごと後ろに振り向く、というアクションが非常に楽しく、家族にこんな姿を見られたら赤面ものだなあと想像してしまうものでした。

PSVRは2014年、2015年の東京ゲームショウと合わせて3度目の体験でしたが、触る度に顔とのフィット感、映像の精度、ゲームとしての体験、全てがレベルアップしてきているので、今年の発売がより楽しみになりました。『Rez Infinite』は絶対買います。

 

  • その他のゲーム

他にも大量のゲームが展示されていたのですが、来場客も多く全てを遊び尽くすことなど到底出来そうになかったので、遊ぶ機会の殆ど無い古いもの、大型筐体ものを中心にプレイしました。

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今回初めて知った&触ったゲーム『Space Wars』。1977年頃に生まれた史上初めてのベクタースキャンを用いたゲーム、らしい。こちらの解説が詳しいです。操作方法を理解するころにはゲームオーバー。

 

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伝説のATARI版『スターウォーズ』。展示当時はエミュレータが展示されてるだなんだで一騒動ありましたが、その後「本物の」実機に変更になったものです。タイ・ファイターを打ち倒してデススターにプロトン魚雷を放り込んでやりました。1983年に既に3Dシューティングが成立していたということに驚きです。

 

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アーケード版リッジレーサーの実質最終バージョン『Rave Racer』。何度か触ったことがあるのですが大好きなので久しぶりにプレイ。

見知らぬ小学生男子とのレースになったので、ボコボコに負かせて泣かせてしまおうかと腕まくりして臨んだものの、えらくデッドヒートした挙句、両者ともにゴールイン間近でタイムアップとなってこっちが泣かされてしまいました。小学生を見くびってはいけないと猛省。

 

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『鉄機』! 初代XBOXの伝説のゲームです。伝説の所以である馬鹿でかいコントローラを駆使して今回初めて遊びましたが、この馬鹿でかコントローラを触るだけで得も言われぬ幸福感が……。これは発売当時に欲しかった。戸惑いながらもなんとか一面をクリアできました。

 

  • 展示全体を振り返って

PSVRや珍しい筐体を触れたので個人的には楽しめたものの、ゲームの企画展という珍しいもののためか、不満な点はいくつもありました。

最も大きいのが「無駄に」海外版のソフトが多いこと。これはコンピュータゲーム自体、海外から発祥のものですし、私自信よく遊ぶので海外産ゲームを置くのは全く構わないのですが、日本版が発売されているのに、海外のハード、ソフトを展示しているゲームがちらほら見受けられました。

一番気になったのは『パラッパラッパー』。リズムゲームなのに音声が殆ど聞こえない劣悪なプレイ環境も問題ですが、海外版ソフトなので、「決定が×ボタン」「キャンセルが◯ボタン」なんですよ。自分の前でプレイしている方は海外版ソフトは◯×が逆だなんていうのは知るわけがなく、ゲームを始めることさえ出来ずに困っていました。せめて、百歩譲って操作方法を書いておくべきでは。今回遊んだ『Space Wars』も操作方法の解説がなく、最初は全く思うように動かせませんでした。

また混雑してくると並ばないと遊べない状態になり、展示されているゲーム全てを知る、学ぶ、ということができる状態ではありませんでした。とはいえゲームは遊んでなんぼですし、遊べる形で展示されるのを否定するわけではありません。今回の展示でも『The Beatles: Rock Band』を初めて触るであろうプレイヤーが、拙いながらも周りの観客を、私を、見惚れさせてしまうプレイをやってのけていて、ゲームの力というもの強く感じました。

遊べるもの以外に、もっと見て楽しめるもの、それこそテキストや映像展示を増やすなり、プロプレイヤーの実況プレイコーナーなんてあれば、並ぶだけの時間を減らせて、もっと誰もが楽しめる会になったのでは?と思いました。

今回の企画展はイギリス発祥の世界巡回展だからということもあってか、上記のような弊害が出ているように思えたので、次にまたこういう機会があるのなら、日本発の、日本らしいゲーム展が見てみたい、と思うものです。

 

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展示会場近くのガンダム。今日も凛々しい。