17年目の『カウボーイビバップ 天国の扉』

声優の石塚運昇さんが今年8月13日に亡くなられた。最初に頭に浮かんだのはアニメ『カウボーイビバップ』のジェット・ブラックの顔。山寺宏一さん演じる賞金稼ぎスパイク・スピーゲルの相棒で、仲間想いの元刑事。石塚運昇さんの渋くてどこか親しみのある声がぴったりだった。

悲しみを覚えて『カウボーイビバップ』をNetflixで見ていたのだが、思い立ってテレビシリーズ20周年を記念して上映中の劇場版『カウボーイビバップ 天国の扉』も観に行ってしまった。

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会場の立川シネマシティ・ツーには今回のイベント用に作られた等身大スタンドや、スパイクの愛機で映画『レディ・プレイヤー1』にも出演したソードフィッシュⅡのフィギュア彩色原型、公開当時のポスターも並べられていた。観賞前からテンションぶち上がりである。

 

映画本編を劇場で観るのは公開された2001年以来17年ぶり。当時この映画に「カッコイイ」以外の気持ちが抱けず、泣けるでも笑えるでも哲学的でもないこの映画の位置付けに困ったのが正直な印象だった。なんかイイオンナが出てきた末に賞金首をやっつける、ってそれテレビ版とやってること一緒じゃん? 劇場版がそれで良いの?

久しぶりに観た『天国の扉』は、やはりひたすらに「カッコイイ」。アクションが、メカが、作画・背景のディテールが、セリフが、声の芝居が、音楽が、全部カッコイイ。とくに音楽は、サントラをかつて聞き込んでのもあってかリズムに乗ってずっと足踏み。隣の客も肩を揺らしてノリノリである

カッコイイは気持ちいい。カッコイイはもうそれだけで映画になる。ストーリーが、キャラクターが、と表面的な部分をなぞっていただけの17年前に気付かなかった価値に気付く、久しぶりの映画は良い体験になった。

 

立川での上映は8月31日で終わってしまうが、もちろんどんな環境で観ても面白いこの劇場版はテレビシリーズ同様にNetflixで配信中。これからも全世界で未来永劫見られてほしいと思う。