ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選

明けましておめでとうございます。
今年の目標はブログタイトルに偽りなくゲームレビュー本数を増やすことです。
 
というわけで、今回は2015年に放送されたテレビアニメの中から10本、話数単位で特に面白かったものを選出。
順不同。概ね放送順。話数単位で楽しむ文化がもっと広がれば良いと思う。
 
 
  • ガンダム Gのレコンギスタ 第19話『ビーナス・グロゥブの一団』

脚本:富野由悠季/絵コンテ:越田知明、斧谷稔/演出:越田知明/作画監督吉田健一桑名郁朗倉島亜由美、橋本誠一

シリーズ唯一の非戦闘回。クレッセント・シップに乗り込んで金星中域を目指すベルリ達一行を待ち受けていたのは脅威のマラソンだった……。

キャ ラクターデザイナーも務める吉田健一氏の数少ない作画監督回。マラソンシーンの各人の細やかな動き、西村キヌ氏の個性を色濃く出した金星人達の登場シーン など、人物作画に見どころが多い。宇宙空間では遠近感を欠くため手に発光体を手に塗る、という船外活動シーンがセンス・オブ・ワンダーを感じてとても好 きだ。

本作は今年唯一のBDマラソン完走アニメ。先行上映会や最終回上映イベント、監督の講演会にも参加し思い出深い作品になった。

 
 
脚本:吉田玲子/絵コンテ:許琮、菅沼芙実彦/演出:倉川英揚、太田知章/作画監督:大東百合恵、秋山有希、川面恒介、武田牧子、容洪、朱絃沰、西畑あゆみ
夜鷹書房へ乗り込んだ木下監督と原作者野亀が遂に和解。そして追加シーン収録のために呼ばれたのは……ずかちゃんだった。
溜めに溜めたずかちゃんの活躍の場が、最終回直前の23話にして遂に実現。これは宮森じゃなくても泣く。
2015年は水島努監督躍進の年。2014年から続くSHIROBAKOに始まり、監獄学園、ガールズ&パンツァー劇場版とヒット続き。2016年の新作第一弾『迷家』にも期待がかかる。
 

脚本:花田十輝/絵コンテ、演出:藤田春香/作画監督:秋竹斉一
あがた祭りで葉月は秀一への告白を、一方大吉山に登った久美子は麗奈の魅力に圧倒される、という激しい気持ちの揺れ動きを描いたエピソード。
なんといっても久美子と麗奈の天然百合っぷりに悶絶。あんまりにも神々しかったので東京から京都の宇治市大吉山まではるばる登りに行ってしまった。あの山を灯りも無しに楽器を担いで登った2人のタフさを身を持って体感した貴重な体験。
 
 
脚本:吉田伸/絵コンテ、演出:むらた雅彦/作画監督:津曲大介、大河原烈
神奈川県ジュニアテニス大会第二戦、英一郎対宮川の決着を描く第8話。
多彩なカメラワーク、レンズを使い分けて会場を立体的に見せる演出はこの回で極まった印象。流石のむらた雅彦監督のコンテ演出回。次点で井出との決着を描いた第18話も作画に気迫があって良かった。3期の放送も待ってる。
 
 
  • ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 第8話『英雄願望(アルゴノゥト)』
脚本:白根秀樹/絵コンテ、演出:紺野直幸/作画監督:岩倉和憲
格上のミノタウロスを激戦の末に燃やし尽くすベル君の巻。
青 い紐ばかりが取り沙汰されるダンまちだったが、アニメ自体も最後まで面白かった事を忘れてはいけない。特に第8話は『とある科学の超電磁砲S』でも活躍し た紺野直幸氏の担当回だけあって渾身のアクションシーンが見どころ。全力でミノタウロスと対峙するベル君の勇姿は、まさに英雄と呼ぶにふさわしいものが あった。
 
 
脚本:古家和尚/絵コンテ:伊藤智彦、松本理恵/演出:阿部雅司/総作画監督杉浦幸次/作画監督:村井孝司、長谷部敦志、森島範子、諸石康太
ホワイトとブラックのモノローグで描く過去エピソード。
レオとアニメオリジナルキャラであるホワイトの掛け合いを縦糸に原作のエピソードもなぞるトリッキーなシリーズ構成の血界戦線ここにきて初の完全オリジナル回となった11話は1人2役で挑ん釘宮理恵のオンステージ。変えられない絶望的な過去に相対するホワイトの姿は、原作者内藤泰弘氏以上に”らしい”回だなと感心してしまった。
シリーズ通してBONSEの美麗作画を見せてくれた血界戦線だが、本エピソードは特に叙情的な内容に寄り添うようかのように冴え渡っていた。
 
 
脚本:綾奈ゆにこ/絵コンテ:高雄統子/演出:原田孝宏、高雄統子/作画監督:赤井俊文
卯月編クライマックス。自分を見失った卯月が、凛の、未央の、みんなの支えで笑顔を取り戻し、クリスマスライブに駆けつける。
再起した卯月が『s(mile)ing』を歌いながら振りまく最大限の笑顔には涙を禁じえなかった。歌声もCD音源とは異なる撮りおろしバージョンなのも憎い演出。11月29日、30日に行われたリアルライブでも、卯月演じる大橋彩香さんの歌にはまた泣かされた。
今年は1月から始まったデレマスアニメに始まり、7月のアイマス合同ライブ、9月のスターライトステージ配信開始、11月の単独ライブ、そして12月31日の劇場版地上波放送まで、アイマスに始まってアイマスに終わる1年だった。
 
 
  • 不思議なソメラちゃん 第8話『始まってるよ!創造神ドムンペルグ!!』

脚本、絵コンテ、演出、作画監督(原画も):いまざきいつき

妹ククルのド下手な絵を評価してもらえるよう、担任の先生を薬漬けにしようと先生宅に侵入したソメラ一行。しかし既に先生はキマっていた!

ちょぼらうにょぽみ先生の放送コードギリギリギャグを最も味わえる逸品。原作漫画が2作同時にアニメ化されるちょぼらう先生躍進の2015年でもあった。

 
 
  • プリンセスプリキュア 第39話『夢の花ひらく時!舞え、復活のプリンセス!』
脚本:田中仁/絵コンテ:田中裕太/演出:鎌谷悠/作画監督大田和寛
カナタにプリンセスになる夢を否定され落ち込むはるかことキュアフローラの復活劇。「レッツゴー、プリンセス…!」
変身バンクを使わない異例のキュアフローラ変身シーンから始まる、怒涛の連続攻撃に舌を巻く。その中心となるのが藤井慎吾氏のアクション作画。前作ハピネスチャージプリキュアから引き続き、流れるような殺陣を見せ続ける藤井氏はもはや近作のプリキュア欠かせない重要人物と言っても過言ではないだろう。
 
 
  • ワンパンマン 第12話『最強のヒーロー』
脚本:鈴木智尋/絵コンテ、演出:夏目真悟/作画監督久保田誓/アクション作画監督:小田剛生
最強ヒーローサイタマVS自称宇宙最強ボロスの最終戦。
全編に渡って高クオリティを維持した驚異の作画アニメワンパンマン。マッドハウスだけに8~11話の怒涛の川尻善昭氏コンテ回も見どころだったが、やはりスペース☆ダンディでも猛威を奮った夏目真悟監督担当回のやんちゃっぷりには目を見張るものがあった。13話で見せた宇宙規模のハイスピード格闘アクションは後世に語り継がれるに違いない。
 
 
以上。
ちなみに1月11日にはリアルイベント「話数単位で選ぶ、TVアニメ10選」を語る会も実施されるとのこと。行きたい。行くと思う。