HACCANの絵に惹かれ、マトリックス開発ということで信頼して手を出してみたDS用ソフト『アヴァロンコード』。けれどプレイしてみると気になるところが多すぎて……。
・下画面を「預言書」に見立て、「コード」を弄ってキャラやモンスターの属性や強さを操作するというアイディアが斬新なのは認めるとしても、何を探すにも本のように1ページ1ページめくる必要があり、コードの付け替えの手順が非常に煩雑で面倒。コードのストックも少なすぎ。
・ストーリーがプレイヤーの感情を置いてきぼりにして唐突に進んでいくのは日常茶飯事。主人公は昼寝してたら預言書を手に入れて世界が滅ぶことを告げられ、戦争ほったらかして氷の洞窟を攻略してたはずがいつの間にやら戦争に勝った事になり国民全員に英雄扱い。
・ダンジョン内の全ての部屋がミッション仕立てになっている(制限時間内に「敵を倒す」「スイッチを付ける」「氷を滑らす」「箱を壊す」など)のはプレイにメリハリが出て良い、と思っても19部屋連続とか流石に萎える。逆にメリハリがない。
・モンスターに倒されても即その部屋からやり直しが効き、デメリットがほとんどない。だから倒されても何も感じられない。
キャラクターのモデリングが良いおかげで結構イベントシーンは見られる出来になってて、それ見たさについつい進めたくなってしまうようなところはあるんだけども、どうもいろんな面からちょっとずつ、ちょっとずつストレスを感じて、3章クリア時点で進む気力が尽きてしまった。『ソーマブリンガー』も同じDS用アクションRPGだったけど、あれはストレスを感じる要素が皆無だったからこそ、クリアまで漕ぎ着けたんだよなあ。
クリアまでがんばれば、ひょっとすると印象も変わるやもしれないので、ほのぼの系ファンタジーRPGが好きで、根気があって、コンプリート要素に拘らない人だったら楽しめるかもしれない。ただ、私には合わなかった。これまで推してきただけに残念。