ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

ハッピーダンスコレクション

このゲームをプレイしてると、こう、自分の中の大切な何かが、ガラガラと音を立てて崩れていくかのような……。


公式サイト


バンナムが、っていうかナムコレーベルが『スカイクロラ』に続いてまたまた傑作Wiiソフトを出してくれました。偉いぞナムコ

とはいえ今回紹介するのは、(見た目は)完全女児向けソフト『ハッピーダンスコレクション』。ゲーム屋でパッケージを店員に出したときには既に羞恥心のカケラも残ってない気でいたものの、いざプレイしてみると恥ずかしさが半端なレベルではない。なにせ体全身を使ってテレビに向かって踊りまわって、「ハニーフラッシュ!」「イエス!プリキュア5ゴーゴー!」とかキめなきゃならないんだから。
シラフじゃやってられないこっ恥ずかしさ。
アイドルマスター L4U』を踊りながらやってるようなもの。
家族に見られると死にたくなること間違いなし(実話)。


そんなゲームでも軽く汗かく程プレイした後に自分を見つめて鬱になる、暇もないほどリトライしてしまうぐらい熱中度が高いのは、Wiiでしかプレイできない見事なゲーム性ゆえ。何に似てるかと言われればDSソフト5本の指には入る傑作音ゲー押忍!闘え!応援団』を思い浮かべるところだけど、そこに加味されたWiiらしいアレンジ具合がすばらしい。
『応援団』は曲に合わせて次々と表示されるマーカーに従ってタッチペンを素早くなぞるゲーム。それをそのままWiiに持ってくるとテレビ画面に表示されるマーカーにリモコンのセンサーを合わせていくゲームになりそうなものなのに、『ハッピーダンス』は画面に表示されるマーカーに従って、リモコンを動かす。頭上で左から右に弧を描くのを基本に、大きく円を描いたり、波打たせたり、振ったり、エアギターまで、ほとんどの動作は画面にリモコンを向ける必要がない。リモコンを持ちながらグルっと一回転するものまであり、技術的にどうやって認識してるのかさっぱりわからないが、おそらくWiiのソフト初の空間認識技術を使っているのでは(実際どうなのかわからないが、プレイしている分にはそうとしか思えない)。
女児向けのフリして難易度も決して生易しいものではなく、リモコン移動の始点終点のタイミング、移動中のリモコンの向きまで過敏に感じ取ってるので、単に画面の指示通りリモコンを動かすだけでは「オシイ」の連発で得点に繋がらない。とにかく画面上で踊る水樹奈々声の女子中学生(!)に身を委ね、体を思いっきり動かして、一挙手一投足真似ることが大事。羞恥心をかなぐり捨てた先にしかハイスコアは見えてこない。徐々に点数が上がっていってしまっている自分には恐怖さえ覚えたが、まあ、深く考えないことにした。冷静になったら負け!


そんなわけで『ハッピーダンスコレクション』は本物のじょじーやアイマスオタ、水樹オタだけに触らせておくにはもったいないわけで、Wiiらしいゲームが遊びたい人はもちろんのこと、『宝島Z』や『ブームブロックス』に反応するようなWiiの技術オタとか、Wiiで開発を行ってるゲーム製作者なんかには強くオススメしたい、
のだけど、あらゆる意味で上級者向けなので、冷静になる必要がないほど堕ちるとこまで堕ちてて、手を振り回して思いっきり踊れる広い部屋を持ってる人にだけは、強くオススメ。

Wiiミュージック』なんかやってる場合じゃない! 漢は黙って『ハッピーダンスコレクション』!