『スパイダーマン3』


公開から一ヶ月ほど経って、さすがに客もまばらな平日の昼間に行ってまいりました。


以前はアメコミ映画に興味を持てなかったので、一作目を観たのは叔父の家にたまたまDVDがあったからなんですが、そのまっすぐなストーリーと魅力的なキャラクターにすっかり魅了され、映画に先入観を持ってちゃ良いものも見逃すな、と反省。そのとき公開間近だった二作目はもちろん映画館で、その迫力の映像とサウンド共に楽しみました。


そして公開された三作目。あまり世間の評判が高くないので「おかしいな」とは思いつつも、この手の映画は映画館で観ないと迫力半減だとわかってるのでちゃんと観てきた次第。でもまぁ、世間の評判は正しかった。期待していた以上のものではなかった。


  • 散漫なストーリー展開


一作目ではグリーン・ゴブリンと、二作目ではドクター・オクトパスと戦い、ニューヨークを守ってきた我らがスパイダーマン。しかし今回の敵はニュー・ゴブリン、サンドマン、ヴェノム、と通常の三倍。さすがのスパイダーマンも翻弄されまくり、悩みまくりである。


そのせいかストーリーも右に行き、左に行き、とふらふらして散漫な印象。ヒーローの成長物語である一作目、ヒーロー業と恋の両立に苦心する二作目はいずれもストーリーに1本線が通っていたが、今回の作品にはそれが感じられなかった。


  • そんなに暗くも無い


今作の目玉として注目されていたブラック・スパイダーマン。その姿を象徴するかのように夜闇の中での闘いは多いが、ストーリーの方はそんなに暗くはない。というよりもスーツのせいで性格の豹変してしまったピーターくんの姿は滑稽。観客置いてきぼりなぐらいに黒いストーリーに突っ走ってくれればそれはそれで見ごたえがあったと思うんだけど、さすがにハリウッド映画でそれはやれないのか。



これで最後なのか、それとも四作目があるのかは知らないが、今回の結末ではいささか消化不良気味。これからずっと作られ続けるのなら今作以上のマンネリ感は否めないので、なんとか次作できっちり締めてほしいものだが……。