ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

『Canabalt』に酔いしれろ

東京ゲームショウ各社の気合の入った新作ゲームを見て回ったが、最新ハードの力をフルに使うとなると仕方がないのだろうが、どこもかしこも3Dアクションゲームだらけ。もちろんそれぞれに個性があるのだが、どうしても見た目は似通ってきてしまう。気合の入った2Dアクションはないのかー、とiPhoneに逃げ道を探して2Dアクションゲームを漁っていたら、好みにドンピシャなゲームが。その名も『Canabalt』。10月17日現在、AppStore有料アプリランキング36位。



ロボットが蠢き、戦闘機が頭上をかすめる、退廃した近未来。映画『コンスタンティン』のキアヌ・リーブスが、360用ゲーム『ミラーズエッジ』ばりにビルの屋上を跳び回る、そんな2Dアクションゲーム。
iPhoneらしく操作は至ってシンプル。主人公は自動生成強制横スクロールのステージの中で勝手に右方向に走り続けるから、プレイヤーは画面内のどこでもいいからタッチして、ビルのスキマをジャンプして跳び越えるだけ。なんのひねりもないから、場所を選ばずどこでもプレイ可能。



すごいのはその世界観。ゲームから語りかけてくるストーリーは何一つ無いのに、2Dドットでモノクロ多重スクロールの不気味な世界、耳に残る重厚な音楽から、嫌でも想像力を掻き立たたせてくる。このアプリ1本で映画だって作れるんじゃないだろうか。百聞は一見に如かず、PCでプレイ可能なFlash版もあるので、是非この世界に触れてみて欲しい。

http://www.adamatomic.com/canabalt/

PCで無料で遊べるならわざわざ金を払ってiPhoneでやらないでも……、と言われそうだが、ヘッドフォン装備でずぶずぶと画面に吸い込まれそうになる感覚はiPhone版ならでは。個人的には最近ダウンロードした中で最もアタリのアプリだ。