ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

リトルビッグプラネット


公式サイト


ステージ「ザ・マイン」での一幕。

オンライン状態でストーリーモードを進むうちに自然と集まった私たち4人。テキストチャットは面倒なのか皆黙々とゴールを目指すだけだったが、このステージの難所では確かに皆の焦りが伝わってきた。
そこは可動式の岩肌を縫って洞窟を進み、手に持った爆弾を落として障壁を破壊して進むべき道。しかし攻略の鍵となる「爆弾」はこのステージが初出となるため、皆扱いには慣れておらず、道中も爆発し爆発され黒ススだらけになって進んできたところだった。そこに来て終盤の問題の箇所では、慎重に狭い道を掻い潜りつつ、仲間にもぶつからないで、何往復もして爆弾を運び続けなくてはならない、難易度の壁が(特に多人数プレイでは一気に)上がる場所。
そこに着くまでも長く険しい道のりだったので、その終盤の難所でコンティニュー回数が限界が来て全滅、という最初の結末ははっきり言ってウンザリするものだったが、皆ガッツがあるのか、1人も抜けずにリトライ。こうなったら4人揃ってゴールに着きたいじゃないのさ、と私もやる気に火が灯った。
2度目とあって難所までは危うげなく辿りつくことができたが、そこまでの一体感はどこに行ったのか、狭い場所に4人も集まるのはやはり無理があるのか、またもやチームワークはバラバラに。4人で爆発し合う始末。結局そのコンティニューポイントで取り残されたのは私1人(ちなみにこのゲームでは、次のコンティニューポイントにたどり着ければ全員復帰、コンティニュー可能回数もリセットされる仕様。だから私1人でもそこを越えればよい)。
私1人に責任が、4人での苦労と時間を背負っていると思うと緊張し、あらぬ所で爆弾を取り落としそうになってヒヤヒヤ。しかし2往復しても3往復しても障壁は破壊仕切れず、緊張が募るばかり。けれどそんな私を救ってくれたのは、死んだはずの仲間たちの声だった。
「がんばって!」
「がんばってください」
それまでテキストのやりとりさえせず、アイテムに走ってガツガツするNPCぐらいにしか思ってなかった仲間たちだけど、姿は見えずとも画面の向こう側で一緒に私のプレイを見てヒヤヒヤして、応援してくれてる人がいるんだな、と思うとスッと肩の力が抜けた気がして、その危ない難所をきっちり、私1人のプレイと、仲間の応援のおかげで越えることができた。
その後コンティニューポイントで復活した仲間たちは再びコメントを寄せることもなくガツガツと走り出して、結局次のステージでネットワークの不調により解散、という結果に相成ったけど、プレイ後に全員に贈ったフレンド希望のメッセージに皆快く応えてくれたのは言うまでもない。


と、こんなこともありつつ本日『リトルビッグプラネット』をクリア。ネット上だと自由度の高いステージクリエイトばかりが取り沙汰される本作だけど、2Dステージを4人でドタバタしながらクリアしていく感じが実にXBOX360の『キャッスルクラッシャーズ』っぽかった。そこにこう、物理エンジンの予想もつかない動きがプラスでドタバタ感アップ。2Dだけに自分の失敗が明確で、リトライにもやる気が出る。仲間がいるから、やめられない。
こんなに熱いCO-OPが楽しめるゲームはなかなかない、がそれゆえにオンライン環境がない人やオフで一緒にやってくれる家族・友達がいない人には今一つ薦め辛いけど、PS3らしい、PS3でしか出来ないソフトとして胸を張って言えるソフトに出会えた気がする。MGS4にクリアと共に飽きて以来たまにトロステとBD専用機と化していたけど、PS3を買ってよかった、とやっと思うことができた。


クリエイトモードは長いチュートリアルに1度はめげたけど、ストーリーもクリアしたことだし、しばらくはがんばってみることにします。もし満足いくものができれば、いずれはこの場で紹介してみたいものですが、さていかに。