ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

東京ゲームショウ2007

本日は一般公開日一日目ということで、幕張メッセで開かれている東京ゲームショウ2007に行ってきた。

今年の東京ゲームショウゲームショウが始まって以来、過去最高の出展社数ということで一般ニュースメディアでも大きく取り上げられているようだが、実質は携帯用ゲームや韓国などのオンラインゲーム会社が多数出展しているだけ。ゲーム産業を盛り上げた立役者である任天堂は例年通り出展しておらず、ミリオンヒットを期待できるソフトも少ないため、年末のゲーム業界を盛り上げる主役がいないなんとも寂しい展示会のように感じてしまった。今年でゲームショウに行きだして4年目になるが、はっきり言って最も面白くないゲームショウだった。

そうは言っても色々触ってきたので手短に感想。

なぜこれを一番最初に紹介するのかというと、冗談でも何でもなく、今回触った中で最も面白かったから。これまでも少しはインベーダーを触ったことはあったのだが、面白いと感じたことは一度としてなかった。けれどもこれは違う。PSPの人気作『EXIT』スタッフに生まれ変わった21世紀版インベーダーは簡単で、爽快で、楽しい。数分触った間ではまるで欠点が見つからなかった。
最も特徴的なのはそのビジュアル面。インベーダーなのに背景にデジタルでカラフルなプリレンダムービーを垂れ流すという、DS用ソフトではなかなかお目にかかれない技術の使い方をしており非常に奇抜(PSPの『ルミネス2』なんかでもやってる)。そこに美しいサウンドと自機の発射音の刻むビートが乗っかることで、撃つだけで脳内麻薬ドバドバ。しかも同じ色の敵を3つ続けて倒すと敵を一気になぎ倒すレーザーや拡散弾も登場するわ、テンポ良くボーナスステージやボスステージもあるわで、インベーダーとは思えない快感が生まれる至高のゲーム。水口ゲー好きからレゲー好きまで、全範囲のゲーマーにオススメ。


  • ノーモア☆ヒーローズ

須田51ゲーとは思えないぐらい爽快にアクションが決まるので、キラー7をプレイした身としては失礼ながらビックリした。Aボタンの連打と、矢印方向にリモコンを振るフィニッシュ攻撃の連続は、ある種のリズムを生んでいて心地よい。リモコン・ヌンチャクを振り上げて決めるプロレス技は馬鹿らしくて大変よろしい。これで十字キーでの回避がやりやすかったら完璧だったんだが・・・・・・。

フィフスエレメントばりに車がびゅんびゅん飛び回るビジュアルに惹かれて、今回唯一触ったPS3タイトル。美しい背景の中、テキトーに動かすだけで素晴らしい映像を拝められるという、良い意味でとてもPS3らしいタイトル。メインユーザーの子供たちがPS3を持っているのかはなはだ疑問だが、純粋に面白かった。

ゲームショウに映像賞とかあるんだったら、これが今回間違いなくナンバーワン。トレイラーを初めて観たときは思わず鳥肌が立って泣けた。未見の人は是非公式サイトからHD画質の映像をダウンロードすべき。
体験版では6人での賞品をかけたマルチプレイをやってみたので、美しい背景を眺める暇もなかったのだが、長距離ホーミングミサイル撃ちまくりのおらおらプレイで優勝! しょぼいシールゲット!!!!

PSP新型発売でハジマタ!と思った途端に年末までのソフト不足で終わりそうなPSPの、貴重なオリジナルタイトルなので期待していたのだが・・・・・・。□と○でリズムをとるという操作法は画期的なのだが、テンポが悪く面白さを感じるまでには至らなかった。ビジュアルが風変わりで好みなだけに残念。


以前は新しいムービーが公開されるたびに進化し続けるメタルギアソリッドにワクワクしっぱなしだったものだが、今回の新ムービーではいつもの高揚感を感じることができないことにやきもき。3時間待ちということで体験版はプレイしなかったが、ステージイベントでは配布冊子をゲット。何これすげーーー! 映画館だったら800〜1000円で売ってるレベルの美麗豪華本。こんな良いものただで配る余裕があるぐらいだから、きっと製品版はワクワクさせてくれる出来に仕上がる・・・・・・はず。

出展ソフトが少ないくせに馬鹿でかい等身大トロットビークルを置くという去年のような馬鹿なことはさすがになかったが、やはり今年も節約気味でも頭のおかしいブース(未来のゲーム開発室)と、パチで稼いでるから刷れるのか、メタルギアに負けず劣らずの馬鹿らしく豪華な冊子(アイレムぶるるん)で笑わせてくれた。この会社はエイプリルフールとゲームショウだけは目が離せない。

ゲームショウ初参加にして大人気のレベルファイブは、体験版を配るというだけで270分待ちの長蛇の列を作らせたあげく、人が来すぎたから?という理由で配布もイベントも休止という大大大失敗。しかも閉会間際の蛍の光が流れ出すころに手配りとかふざけんな。

2000人の大入りだそうで、バンダイナムコブースでの中継映像で観賞。そんな人の波にも臆さない平野綾はプロだなと感心したし、出てきた途端に警備員に連れ戻される白石も面白かったが、「ザンスカール帝国が〜」とか言い出すわ、会場のみんなに「クラナド劇場版観た人ー?」なんて聞く杉田智和が、今日一番輝いていたと思う。



こういったイベントではあまり見栄えしない携帯機向けタイトルを推しづらいという理由もあるが、大手各社は据え置き機、特にPS3向けタイトルをメインに据えているのが印象的。振動コントローラーの発売がやっと決定したことと合わさり、これからPS3が徐々に盛り返してくるのでは? という兆候が表れていた。少なくとも来場者はPS3に対してポジティブな印象を受けると思う。Wiiはまだ各社慎重に検討している感じ。360っつーかマイクロソフトはイベントだけに力を注ぐのはいいかげん止めて、もっと一般人にも認知される努力をしろ。
年末にさらに引き離すであろうWiiにどこまでPS3が追いつけるのか? 各社は今後どこに注力するのか? この辺りが今後の焦点。