『ブロブ カラフルなきぼう』クリア後レビュー

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ブロブ カラフルなきぼう』は先週日本国内で発売された、Wii用のステージクリア型の3Dアクションゲーム。一般的なアクションゲームは「敵を倒して先に進む」のが普通であるところ、このゲームは敵を倒すのが第一目的ではなく、「ステージをカラフルにする」ことで進むのが最大の特徴。

プレイヤーが放り込まれるのは真っ白な箱庭空間。無色透明のプレイヤーキャラは敵を潰すことで敵と同じ色に変化し、獲得した色をビルに、看板に、椅子に、草木にと街中のあらゆるものに擦り付けることで、白色だった街を次第に色づかせていく。

プチプチと街を少しづつ自分色に染め上げる過程が地味に面白く、この感じは何に近いのかなーと考えると、『塊魂』であらゆるモノを巻き込んで球をでっかくしていくそれに近いかと。

ステージは大抵3ブロックほどに分けられていて、ペイントによって獲得できるポイントを一定以上貯めるとゲートロックが解除されて次の区画に行けるようになる仕組み。ステージ中には「制限時間内に目的地へ」「大量のインクポイントを消費して特殊な建物をペイント」「邪魔する敵を倒す」「特定の建物を特定の色に」といった小目的も用意されているので、それがプレイヤーに目的を見失わせず、自然にゴールへと辿りつくためのガイドの役割をしているのがなかなか上手い。


が、とにかく1ステージが長すぎるのが辛い。上の動画は短時間のサブステージだが、ストーリーのメインステージは初見ならただクリアするだけでも毎ステージ30分はかかるし、全部のオブジェクトに色を塗ろうとすると1時間を越えることも(ステージ2にて実践)。その間とにかく、塗り塗り塗り塗り。難易度も抑え目でピンチになる場面も少なく、小目的があるといっても基本的には上記の4種のみ。さすがに10ステージこの繰り返しだとダレないわけがない。がんばって塗りたくったとしても塗った結果はセーブされず、もう一度プレイすると一から塗りなおしなので達成感も薄い。
Wiiソフト」「海外製」「見た目ファミリー向け」「売れてない」と共通点も多い『ブームブロックス』(レビュー記事)というゲームもあるが、あちらは1ステージ1、2分で結果が出る故に、手軽にWiiらしい1発ネタを楽しめる良作だった。『ブロブ』もせめて短めのステージから長めのステージへと段階を踏むとか、難易度にもっと起伏を持たせてあれば、もうちょいストレス感じないで進められた気がするのだが。


となんだかんだ文句言いつつも、操作性は悪くないし、グラフィックもセンスがあるので一通りクリアするまではプレイ。最終面はステージ構成も良いしなかなか歯ごたえあって良かったので、プレイ中の人には是非そこまで頑張ることをオススメするが……、初週売上三桁(忍之閻魔帳)か。こういう知名度の低い洋ゲーは、内容の良し悪しに関係なく日本国内では売れないという現状は悲しい。難点も多いけど結構斬新で見所あるゲームだし、もっと売れててもおかしくないんだが。
所詮、芋洗坂係長に踊らせるだけでは宣伝力不足ですよねえ。