ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

☆☆☆☆

機動戦士ガンダムOO

黒田脚本ってことで楽しみに観始めたものの、一向に盛り上がらない展開で中盤まではあんまり好きにはなれなかった。ルイスの身に起こったアレを観たときには本当に黒田にはいいかげんにしてもらいたいとTBSにメールを送ろうかとさえ考えた。それなのにどうし…

南仏プロヴァンスの12か月

『もやしもん』最新第6巻にて完結したフランス結婚騒動編。これを読んだせいで発症した「フランスに行きたい病」を沈静化するべく手にとったのがこの『南仏プロヴァンスの12か月』。 原書は1989年に出版され世界に空前のプロヴァンスブームを巻き起こした、…

ジオメトリーウォーズギャラクシーズ

先日紹介した『ジオメトリーウォーズ』は手軽で爽快な非常に優れたシューティンゲームなんだけど、唯一難点を挙げるとすればXBOX360対応であるがためにテレビの前でコントローラーを構えてプレイしなければいけないこと。そんな「もっと手軽に!」という願い…

ソーマブリンガー

「聖剣伝説の出ない理由」 とはスクウェア(当時)が『ゼノギアス』を宣伝する際に用いた文句。そのメインスタッフの新作が『聖剣伝説』を彷彿とさせるアクションRPGを開発するとは何とも皮肉な話だ。 先週任天堂から発売された『ソーマブリンガー』は、ここ数…

ジオメトリーウォーズ

昨年秋にXBOX360を買って以来『エースコンバット6』や『地球防衛軍3』など何本ソフトを購入したのだが、いづれもオフライン中心のソフトだからか購入1〜2週間程度のプレイで満足してしまい、継続的にはプレイしているとはいえない。それでも週に何度か36…

妙なる技の乙女たち

「軌道エレベーター」―――莫大な費用をかけなければ人ひとり宇宙に運べない世の中を一変させ、地球と宇宙との行き来を容易にする長大な筒。現実世界では未だ実現の目処が立っていないものの、SF的には割とポピュラーな存在だ。 先日読んだ野尻抱介の短編集『…

メトロイドプライム

この5日間、朝起きてはコントローラーを握り締め、それこそ目が痛くなり三半規管が悲鳴をあげるまでテレビ画面に向かっていた。その罪なゲームとは、多くの人がプレイ中であろう大ボリューム対戦ゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズX』……ではなく、その関連…

すばらしきこのせかい

『ファミリースキー』&『スマブラX』の前にかかりっきりだったのがDS用のRPG『すばらしきこのせかい』。 良ゲーが数多く発売された昨年のソフト群の中でも割と高評価だってのが個人的に調べたらわかったので手を出してみたのだが、シナリオ面では「死」をテ…

沈黙のフライバイ

SF小説にも様々なジャンルがあるので一概には言えないが、多くは一般小説ではありえない設定や未来技術が作品のテーマになっている、現実とはずれた世界が舞台だ。だからこそどの本屋でも総面積に対して決して広くはないハヤカワSFの棚を見上げる度に、次は…

劇場版 空の境界  第一章 俯瞰風景

http://www.karanokyoukai.com/同人業界で圧倒的な支持を得るTYPE MOON。彼らがどうしてここまで登りつめたのか? どれだけ面白いのか? 名前を見るたびに疑問は積み重なり、常々彼らのゲームをやろうやろうと思ってはいたものの、かなりのプレイ時間を要する…

新世紀エンタメ白書2008

この季節になると今年1年の総括本が本屋の店先に並びだす。 最も有名どころの『このミス』なんかは、「ミステリ新刊って今年は米澤穂信ぐらいしか読んでないしなー」とパラパラと立ち読みしただけで棚に戻してしまった自分は本読みとして失格かもわかんない…

地球防衛軍3

それまでは巨大ロボットのガチンコプロレスゲームばかりを作る、知る人ぞ知るゲームメーカーだったサンドロットが、初めて出した巨大ロボット無しのゲームが『SIMPLE2000シリーズVol.31 THE地球防衛軍』。無数の巨大蟻と戦う爽快なゲームシステム、2000円と…

1950年のバックトス

円紫先生に覆面作家、近作では大正を舞台に展開するベッキーさんシリーズなど、北村薫といえばまずは短編推理モノが思い浮かぶところだが、『1950年のバックトス』は短編集なんてもんじゃない。短いもので3ページからなる、23編に及ぶ筆者初の「超」短編集だ…

『勇者のくせになまいきだ。』初体験版

http://www.jp.playstation.com/scej/title/namaikida/index.html 普段は体験版のレビューを長々と書くことはないのだが、あまりにショッキングなゲーム体験をさせてもらったので応援の気持ちを込めて感想を書いてみる。 『勇者のくせになまいきだ。』なんて…

やどかりとペットボトル

池上永一の『シャングリ・ラ』を読んだときは、この人の頭の中はどーなってんの? どういう生き方をすればこんなキテる話が書けるの? と感心しきりだったのだが、エッセイ『やどかりとペットボトル』を読んだら合点がいった。 筆者の出身は沖縄県の石垣島。…

エースコンバット6 解放への戦火

グラフィック、シナリオ、サウンド、ゲームを構成する要素がいずれもハイレベルにまとまっている高品質なエースコンバットシリーズだけに、最新作に対してプレイヤーが最も重要視する要素というと各々異なるだろう。 私が求めているのはエースコンバットなら…

スーパーマリオギャラクシー

「任天堂といえばマリオ」「ゲームといえばマリオ」と言われる世界的大スター・マリオの『スーパーマリオサンシャイン』以来となる3Dアクションゲームが遂に発売されたわけだから、一ゲームファンとしては何が何でもプレイしなくてはいけないとう強迫観念…

ヘアスプレー

http://hairspray.gyao.jp/前情報なしで観て来たわけだが、エンドロールであの文字を見た時にはひっくり返るかと思った。主人公トレーシーの母親が映画に登場した瞬間、よくこんなものすごい女性(褒め言葉)を探し出してこれたもんだと感心し、最後の最後まで…

ゴッド・オブ・ウォー

アクションゲームにもいろいろあるわけだけれど、『バイオハザード』や『デビルメイクライ』といったカメラ固定の3Dアクションってのが私はどうにも好きになりきれない。酔いにくい、ベストなアングルでプレイできるという利点が確かにあるのだけれど、開…

パンズ・ラビリンス

夜の闇に潜む幽霊に怯えて1人でトイレにも行けず、サンタクロースの存在を信じてクリスマスイブは胸をときめかせていた子供の頃。大人になってしまった今となってはそんな「夜」が特別なものではなくなってしまったけれど、この映画を観て、可憐なオフェリ…

Another Century's Episode 3 THE FINAL

熱いシーンをより燃え上がらせ、悲しいシーンなら情感たっぷりに盛り上げる。そんな音楽の存在は大昔からゲームとは切っても切り離せない関係にあったのは自明の理だが、ハードの進化はゲーム音楽に人類史上最高の楽器「歌」をも導入するまでに至った。それ…

遠まわりする雛

夏に出版された『インシテミル』では筆者初の本格ミステリー(と言い切るにはややひねくれているが)に挑戦することで「作家としての成長」を見せ付けられたが、今月出たばかりの短編集『遠まわりする雛』は「キャラクターの成長」が物語の焦点。米澤穂信のデ…

モノノ怪

度肝を抜いた『化猫』から久しぶりに戻ってきた薬売りの物語。『化猫』での美麗美術や3DCGの使い方はそのままに、脚本や演出で遊びに遊んだ『化猫』応用編といった趣向の全12話。ただ映像にもはや慣れてしまったために『化猫』ほどの驚きがもう感じら…

瀬戸の花嫁

放映開始前こそまっったく期待していなかったのだが、めくるめくアドリブ全開の超ハイテンションギャグの応酬には毎回腹筋が壊れるほど笑わせてもらった。そして最終回には思わず感動の涙。GONZOなのにAICと組んでるおかげで作画崩れも無し。『エクセルサー…

大江戸ロケット

水島監督だから許される『ハガレン』ネタや原作者が中島かずきだから許される『グレンラガン』ネタなど、反則的な小ネタの数々には毎週笑わせてもらったが、そこに嫌味やしつこさを感じないのは「江戸のみんなに上を向いてもらうためにロケットを飛ばす」と…

おおきく振りかぶって

原作よりつまらないアニメ、面白いアニメというのはそれぞれ多いが、原作の魅力を100%引き出すことで原作と全く同じ面白さを提供してくれるアニメというのはそう多くない。そんな稀有なアニメがこれ。元々原作のファンだったので見る前はかなり心配していた…

ぽてまよ

同じく4コマ漫画を原作としながらパロネタなんて一切なしのまったりアニメ。『らき☆すた』と対を成していると勝手に解釈しているのだがあまり注目されていなかったのが残念。京アニに負けじとこちらも完成度がとにかく高い。『あさっての方向』で見せた小林…

らき☆すた

このアニメはまさに事件というか事故というか。作品にたいしては賛否両論色々論議されているが、『涼宮ハルヒの憂鬱』がぶちあけた風穴に無理やりねじ込んできた現代オタク文化の中心として見るべきところの多い秀逸なアニメだったように思う。あきらかにハ…

インシテミル

米澤穂信は北村薫らに類する「日常ミステリの人」という印象が強くあったのだが、そろそろ改めなくてはいけないようだ。 時給112,000円×7日間の超破格アルバイトにのこのこやってきた年齢も性別もバラバラの12人。彼らに与えられたのは鍵の閉まらない個室と…

トランスフォーマー

トランスフォーマーと聞いて、未だ物心つかない時分に振り回していたおもちゃだったり、中高生の頃に面白すぎるアドリブで毎週大笑いさせてもらったビーストウォーズを思い出してしまう私はトランスフォーマー直撃世代。だからハリウッドでスピルバーグとマ…