ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

シン・エヴァンゲリオン公開(延期)記念! 庵野秀明監督作品全部見る

「シン・エヴァンゲリオン公開記念! 庵野秀明監督作品全部見る」という一人マラソン企画(もとい修行)を、『劇場版シン・エヴァンゲリオン』公開予定日2021年1月23日のきっかり50日前、劇場での『トップをねらえ!』観賞中に思いついたので実行に移すことにした。なお視聴困難な作品(『GAMERA1999』など)は気にしないことにした。

 

最も長時間(TVシリーズ全39話)に及ぶ『ふしぎの海のナディア』を24日目で視聴完了。半分近くの日数を消化していきなりピンチ。

 

正月休みを使ってTV版『新世紀エヴァンゲリオン』を視聴完了(35日目)。

 

もちろん『REVIVAL OF EVANGELION 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2/Air/まごころを、君に』も観賞。

 

42日目にはまさかの公開延期の報。1月22日までに見終える理由が消失して緊張の糸が切れかけるも、なんとか『彼氏彼女の事情』を視聴完了(46日目)。

 

公開予定日(だった日の)前日、ついに完走! 

 

ラソン中に考えたことなど

  • 目標を定めてそこに向けて行動するのは大事だと改めて痛感。今回の一人企画がなければこれまで積みに積んだ円盤(BD、DVD)を消化できなかったことだろう。いくら眠い日でもやり遂げようという意志力でなんとかなる。エヴァに限らず実践していきたい。

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  • エヴァ旧シリーズ(TVアニメ版及び旧劇場版)を通しで見るのはこれで3度目。新劇場版開始当初こそ旧シリーズで完結してるのに今更どうして?と思ったものだが、今見返すと庵野監督によるオタク批判や裏返っての自己批判、そこからの救済といったものが濃縮されていて大変厳しい気持ちになる。2000年代前半にはオワっていたエヴァ後世に残るエンタメ作品として作り直したくなった監督の気持ちが今ならわかる。
  • よく知られている話だが庵野監督作品の最終話は決まってSF小説のタイトルから拾っている。「まごころを、君に」だけは聞いたことがないので気になってググってみたら、SF小説アルジャーノンに花束を』の映画版の邦題だった。ちなみにシンエヴァの副題は「THRICE UPON A TIME」(時間SFの傑作『未来からのホットライン』の原題)。時空改変を示唆している…?
  • 新劇場版エヴァ3作は劇場で見ることができた。序は4DX、破は通常上映、Qは通常上映とIMAXQはIMAXの大画面・高精細・音響効果を手に入れたことでようやく真の姿をお披露目できた気さえする。これを見せられたらシンエヴァIMAXで見ることを誓うしかない。
  • エヴァQの初見時は、期待していた「破の続き」を見せてもらえなかったことで意気消沈したのをよく覚えているが、その後何度も見直し、また今回旧シリーズから続けて見たことで、「TVアニメ版20話~24話+旧劇場版」の要素を再構成したものでしかないことを認識でした。シンジがエヴァに取り込まれて、戻ってきて、カヲルと出会って、インパクトを起こす、と。ただ明確に違うのはインパクトが失敗に終わりシンジとアスカ以外のキャラクターも失われておらず、赤い大地でアスカは首を絞められず、逆にシンジを引っ張り上げるだけの活力があること。ここからが本当に誰も見たことない物語、おそらくは初期構想にあったというシンジとゲンドウの直接対決が見れるのではないだろうか。シンエヴァへの期待が高まる。
  • 初見のナディアは高水準の作画に唸ることは何度もあったものの、そこまでは惹かれず。当初ライバルかのように登場するグランディス一味がすぐに味方に付いてしまったのが拍子抜けだったり(これはインタビュー集『パラノ・エヴァンゲリオン』でも貞本義行氏が指摘している)、作画もストーリーも破綻する島編でナディアの感情についていけなくなったり要因は様々あるが。エヴァQで変わり果てたNERV本部の原形に出会えたのはよかった(ナディアの故郷にある遺跡の形状がそのまんまで驚いた)。
  • 彼氏彼女の事情』が何度見ても面白い。初見時は中一だったのでもう刷り込みみたいなもので、一生好きでいると思う。カレカノで初めて作家・庵野秀明を意識したのかもしれない。
  • カレカノの1シーンへの言及がプチ拡散されたりもした。

  • シンゴジ以外の実写作品は今回初観賞。意外と言っては失礼だがどれも面白かった。『キューティーハニー』だけはもう一つ、と言いたいところだが、スピンオフと名乗りつつその実リメイク作品であるOVA『Re:キューティーハニー』が傑作だったので問題なし。最終話では摩砂雪監督の手腕を思い知る。
  • デンマーク産の人形劇映画『ストリングス〜愛と絆の旅路〜』は庵野秀明氏がジャパニーズバージョン監督と銘打たれていたので見たが、メイキング見る限りは音響監督を務めただけと思われる(詳細不明)。サンダーバード好きが高じてオファーが来たのだろうか。
  • シン・ゴジラ』は何度となく見てきたが、コロナ禍の、しかも緊急事態宣言下で見るとまた格別。「根拠のない楽観は禁物です」「日本、いや人類はもはやゴジラと共存していくしかない」と言われたらこれはもうコロナウイルスに置き換えるしかないわけで。シンエヴァの再公開日程が決まったら公開直前に金ローで放送してはどうか。

 

視聴リストと現在の個人的作品評価

☆:面白い
☆☆:超面白い
☆☆☆:神

 

公開延期しちゃったけどこれからどうすんの

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公開延期は残念だけど、せっかくできたロスタイム。監督として参加している鶴巻和哉作品や前田真宏作品も見返していくことで緊急事態宣言を乗り越えていきたいと思う。

というわけで、つづく。

 

(1/25追記)

配信サイトリンク集を作成したので視聴方法の参考にしてほしい。

yuki222.hateblo.jp

 

ゲーマーズライフの2020年映画ベスト10

1位:フォードvsフェラーリ

2位:ウルフウォーカー

3位:ジョジョ・ラビット

4位:ミッドサマー

5位:TENET

6位:罪の声

7位:2分の1の魔法

8位:魔女見習いを探して

9位:ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから

10位:音楽

 

毎年50本は見ていた新作映画だが、コロナウイルスの影響で特にハリウッド映画は大打撃。期待作は軒並み延期になったので自然見る本数も減ってしまった。とはいえ自宅で見まくったので旧作を含めるとむしろ例年より観賞本数は多かったりもするのだが。

そんな中で1位に選んだのは「フォードvsフェラーリ」。ベタなストーリーもまっすぐな演出も、奇をてらった部分は何もないけど、だからこそ今年一番ズシンと来た作品。

2位のウルフウォーカーはアイルランド産のアニメ映画。どこを切り取っても額に入れたくなる映像美にはため息しか出ない。アートアニメに見えて、アクションあり百合ありでオタクもにっこり。昨年上映のロング・ウェイ・ノースに並ぶ傑作。

TENETは今年1番期待していたのだが、あえて狙ったであろう説明不足と強引な論理で進む展開が釈然とせず。ダイナミックすぎる映像には大満足だったが。

来年はいよいよ待ちに待った『シン・エヴァンゲリオン』が年明けすぐに待機中だが、心配なのは増える一方のコロナウイルス感染者数。何の気兼ねなく映画を楽しめる世界がいち早く戻ってくることを祈りたい。

 

【2020年に見た新作映画リスト(全34本)】

フォードvsフェラーリ、音楽、ジョジョ・ラビット、リチャード・ジュエル、9人の翻訳家 囚われたベストセラー、ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密、1917 命をかけた伝令、ミッドサマー、劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」、地獄の黙示録 ファイナル・カット、劇場版 SHIROBAKO、ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから、泣きたい私は猫をかぶる、ドクター・ドリトル、ソニック・ザ・ムービー、コンフィデンスマンJP プリンセス編、スパイinデンジャー、劇場、アルプススタンドのはしの方、映画ドラえもん のび太の新恐竜、2分の1の魔法、ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー、劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン、TENET、BURN THE WITCH、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編、罪の声、とんかつDJアゲ太郎、ウルフウォーカー、羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来、魔女見習いを探して、君は彼方、ジョゼと虎と魚たち、ソウルフル・ワールド

ゲーマーズライフのゲームオブザイヤー2020

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1位 グノーシア(Switch,PSVita

2位 ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ(PS4,Switch)

3位 ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション(Switch)

4位 あつまれどうぶつの森(Switch)

5位 マリオカート ライブ ホームサーキット(Switch)

 

「今年は当然『サイバーパンク2077』!」などとイキりたかったのだが全く進行していないので来年に回すとして、相変わらずSwitchばかりの1年だった。プレイ日数で言えばコロナ肥満対策として活躍してくれた『リングフィットアドベンチャー』が一番だったかもしれない。

とはいえ当サイト1位に選んだのは『グノーシア』。Vita版プレイヤーの友人から聞いていた通りの傑作アドベンチャーゲームで、CPUとの人狼を何十回、何百回と繰り返しながら世界の秘密を解き明かしていく構成が秀逸。記憶を消してやり直したい。あんまりおもしろかったので記事にした。

yuki222.hateblo.jp

2位の『ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』は、コーエーテクモの作ったからには無双に毛が生えた程度では?となめてかかったら、アクションRPGになった本気の続編で恐れ入った。かつての仲間たちと再会しての全国行脚は楽しいひと時だった。P5プレイヤーには是非触ってもらいたい。

3位『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』。長年心残りだったゼノブレイドをクリアできた達成感よ……。以前書いた記事はこちら。

yuki222.hateblo.jp

4位『あつまれどうぶつの森』は買って数か月はひたすらやりこんで…急激に冷めてしまったとはいえSwitchで一番遊んだゲームの座が奪われることはこの先無いだろう。クリスマスに久しぶりに行ったら変わらず村人が出迎えてくれて嬉しくなったのでまた少しづつ再開していきたい。

5位は『マリオカート ライブ ホームサーキット』。部屋借りて人集めて遊んだマリカー会は今年一番のゲーム体験だったかも。これも記事書いたやつ。

yuki222.hateblo.jp

 

年末にPCをパワーアップさせたのもあるので、『サイバーパンク2077』を手始めに積みPCゲー消化をやっていきたい、というのが来年の目標ということで。

 

 

話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選

年末恒例企画「話数単位で選ぶ、2020年TVアニメ10選」。今年は「aninado」さんが引き継ぐとのことなので懲りずに参加してみる。

過去記事:2019年2018年2017年2016年2015年2013年

 

今年選んだのは以下10本

 

映像研には手を出すな! 第3話「実績を立てろ!」

脚本:木戸雄一郎 絵コンテ・演出・作画監督:五十嵐祐貴

年始の話題をさらったアニメ映像研。中でも第3話終盤のマチェット少女のラフなアクションには心底シビれた。あそこは松本憲生パートだっただろうか。次点は第1話「最強の世界!」、第8話「大芝浜祭!」。

 

とある魔術の超電磁砲T #13「SYSTEM SYSTEM(神ならぬ身にて天上の意志に辿り着くもの)」

脚本:ヤスカワショウゴ 絵コンテ:滝川和男、そ〜とめこういちろう、長井龍雪 演出:八瀬大蔵、藍崎灯 総作画監督:冨岡寛 作画監督:上田みねこ、佐野はるか、北島勇樹、重松佐和子、奥田哲平、小渕陽介
菅原裕幸

実に7年ぶりの新作といえどギャップを感じさせないレールガン。13話は黒子vs警策看取のアクションがキレキレでGOOD。次点は#20「Ha det bra」。

 

本好きの下克上 第二十三章「収穫祭のお留守番」

脚本:石山優子 絵コンテ:川崎芳樹 演出:加瀬充子 総作画監督:海谷敏久 作画監督スタジオダブ、中澤あこ

マイン念願の本が23話かかって遂に完成。この偉業を称えたい。 

 

かくしごと 第12話「ひめごと」

脚本:あおしまたかし 絵コンテ・演出:村野佑太 総作画監督:山本周平、西岡夕樹、遠藤江美子 作画監督:玉利和枝、sataりすく、山本周平、西岡夕樹、遠藤江美子

スラップスティックなギャグにミステリー要素を仄めかしていた作風が遂に逆転。これまでの伏線を見事に回収。1クールアニメにおける物語の完成形をそこに見た。

 

デカダンス 第2話「sprocket」

脚本:瀬古浩司 絵コンテ・演出:立川譲 作画監督:栗田新一

1話でベタな人間対モンスターモノと思わせておいて、突然のカートゥーンスタイルをぶっこむ衝撃。 

 

ガンダムビルドダイバーズ Re:RISE 第26話「Re:RISE」

脚本:むとうやすゆき 絵コンテ:綿田慎也、大槻敦史 演出:綿田慎也 キャラクター作画監督:斉藤香戸、井田珠里 メカニック作画監督:松田寛、久壽米木信弥、山根理宏、高瀬健一

ロー気味なテンションで始まった当初こそ不安にさせられたものの、宇宙SFとして舵を切った中盤から面白さが加速、そして遂に爆誕した4体合体リライジンガンダムによる最終決戦と興奮はうなぎ登り。近年のガンダムシリーズでも群を抜いた傑作が誕生した。

 

ミュークルドリーミー 第19話「お誕生日ゆめちゃん合宿中」

脚本:金杉弘子 絵コンテ:鈴木行 演出:海宝興蔵 作画監督:坂本哲也

自分の本当の気持ちに気づかないゆめちゃんの言動にひたすらヤキモキ。今年一番のダークホースはミュークルドリーミーだったかもしれない。次点は第17話「恐怖のプチトマトマン」。

 

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 第6話:笑顔のカタチ(〃>▿<〃)

脚本:田中仁 絵コンテ:京極尚彦 演出:ほりうちゆうや 総作画監督:横田拓己、冨岡寛、吉岡毅、渡邊敬介 作画監督:石川慎亮、加藤明日美、栗原裕明

天王寺璃奈回。虹ヶ咲はキャラクターの掘り下げがべらぼうに上手く、この話数ではじめてラブライブキャラに恋心を抱いてしまった。次点は第11話「みんなの夢、わたしの夢」。

 

ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN 第6話「復讐の猟犬」

脚本:浦畑達彦 絵コンテ:久保雄介 演出:菅原尚 総作画監督:サトウミチオ、小野田将人 作画監督:牛島希、石山正修、重本和佳子 エフェクト作画監督:岩崎安利、小川隣 メカ作画監督:宝谷幸稔

こちらも6年ぶりの新作からはバルクホルンとハルトマン回を。次点は第2話「結成ストライクウィッチーズ」、第9話「ミーナの空」。

 

呪術廻戦 第13話「また明日」

脚本:瀬古浩司 絵コンテ・演出:田中宏紀 総作画監督西位輝実 作画監督田中宏紀、伊藤進也、北村晋哉

田中宏紀先生ありがとうございます回。今年1番の作画アニメの集大成。次点は第1話「両面宿儺」。

 

今年はコロナウイルスによるTVアニメへの影響も大きく、放送中断、延期が多発。一時はどうなることかと思ったが、振り返ると例年並みに粒ぞろいだったように思う。

一方で休止の穴を埋めるために再放送となるケースも多く、これ幸いに旧作にも珍しく手を伸ばした一年だった。以前から課題だった『未来少年コナン』『赤毛のアン』『ふしぎの海のナディア』を完走できたので、来年はいよいよ『少女革命ウテナ』『銀河英雄伝説』あたりに手をつけたい。

サイバーパンクの道はグラボから(『サイバーパンク2077』を始めるにあたって)

ゲーマーの端くれとしてご多分に漏れず『サイバーパンク2077』をPC版で始めたのだが、開始早々どうしても気になってしまったのがグラフィックだ。

最高品質のグラフィックが売りのゲームとはいえ、私が使用しているのは4年前にVR目的で購入したゲーミングPC(Core i7-6700/メモリ16GB/GTX1070を搭載)。購入時はこれで18万円したとはいえ(当時買書いた記事)、このPCでプレイするとデフォルト設定では激重で動けたものではないので、低画質なものに変更して始めることにした。具体的には「グラフィック項目」のクイックプリセットを「高」(低→中→高→ウルトラ→レイテンシー中→レイテンシーウルトラの6段階中、下から3番目)、解像度をWQHD(2560×1440)とした。

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GTX1070の相棒ジョニーも十分男前だが……。ちなみにバグで箸が宙に浮いている。

それでも相当な美麗グラフィックが拝めるので最初のうちこそ満足していたのだが、どうしても「もっとこの先があるんじゃないか」という気持ちが大きくなってしまい、プレイを中断。検討の末にグラフィックボードの交換を決意してRTX3070を購入することにした。

 

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RTX3070。この板1枚でPS5本体より高い。

早速交換して再スタート、と意気込んだはいいが、初めてのグラボ交換なので勝手がわからない。ケースを開けてもグラボが見つからず、この板の裏か?と検討つけた箇所のネジを開けても取れず、と結局交換だけで5時間は消費してしまった。改造することなど考えず、省スペースなスリムタイプケースを選んだ過去の自分を恨みたい。

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PCケースを初開封したらグラボが見つからない絶望(上段パネルの裏に隠れていた)

なお交換の際にはこちらの記事を大いに参考にさせてもらった。読まなければ絶対に開けられなかっただろう。

jisakuhibi.jp

 

最後の最後、ようやく起動してもSD画質の映像しか出なくて焦ったが、ドライバが入ってなかっただけと気づきインストール。で、ようやく『サイバーパンク2077』を再起動。

RTX3070が思いっきり唸りを上げる中、クイックプリセットを最上位の「レイトレーシングウルトラ」に(ただしレイトレースライティング設定だけウルトラ→中にダウン)、解像度を最高画質の「3840×2160」(4K)にしても十分動作することが確認できた。 

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これがRTX3070で生まれ変わったジョニーだ!……ってあんまり変わらない!?

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光の加減によってはRTX3070の恩恵を強く感じる、気がする


とにかくこれで準備完了。これからナイトシティを堪能していきたいと思う。プレイ感想はまたいずれ。

 

君の名は。ブームの終着点『君は彼方』を見てはいけない

君の名は。』ファンとして気になる映画が先週末から公開している。『君は彼方』だ。なぜ気になるのかは予告編を見れば明らかだと思う。


映画『君は彼方』予告60秒映像

 

タイトルのみならず、映像までも明らかに『君の名は。』『天気の子』を意識しすぎである。

とはいえ『君の名は。』の大ヒット以降、男女が主人公のオリジナルアニメ映画を何となく『君の名は。』風の味付けの予告編で集客するというのはよくある話で、とはいえ中身は全然違うなんて事故もありがちなので(『Hello World』とかね)、実際どんなものかと映画館で確かめてみることにした。

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スクリーンが暗くなるとアニメーションが始まるかと思いきや、煌々と映し出される「a sena yoshinobu film」の文字。もうこの時点で「監督1作目でそんなこと書く人間はろくなもんじゃないな…!」と警戒アンテナはビンビンに。何ならここで席を立つべきだったかもしれない。

見終わった結論としては、見ない方が良い。お金をもらっても、見るべきではない。

 

見てはいけないポイント1 パッチワークがひどい

似てるのなんて予告編の印象だけでしょうと思っていたのだが、中身もまあ新海作品に限らないいくつもの作品のパッチワークだった。

話の大筋としては、主人公の女の子・澪(みお)が友達以上恋人未満の男の子・新(あらた)とちょっとしたことで喧嘩して、仲直りしようと向かっている途中で交通事故に遭い、霊体としてあの世とこの世のはざま(彼女の記憶に沿って作られた池袋そっくりの世界。とにかくこの映画には池袋東口駅前がよく出てくる)でこの世に戻ろうと奮闘するというもの。これ自体はよくある定番の物語。

ただそれを彩る印象的なシーンが、繰り返し4回も5回も描写される「空からの落下」や、澪が繰り返し発する「忘れたくない!」といった新海誠オマージュに加え、千と千尋の神隠し』でおなじみ海を走る列車とそこに乗り込む黒い影や、澪が気持ちを吐露しながら高らかに歌い上げる『アナと雪の女王である。空飛ぶペンギンは『ペンギン・ハイウェイだし、空飛ぶ金魚は『夜は短し歩けよ乙女だ。こうなったら空飛ぶクジラは『海獣の子供』にも見えてくる(『海獣の子供』のクジラは、さすがに飛びはしないが)。

他の作品をオマージュするなんて当たり前のことだし、それを否定する気はさらさらない。ただこの作品でやってることは、近年の方向性の違う作品を、あまりにもダイレクトに、作品になじませないで貼り合わせただけのパッチワークにしか見えないので、大変不快な気持ちにさせられた。

 

見てはいけないポイント2 音響監督の仕事がひどい

公開直後には作画がひどいなんて話も聞こえてきたが、荒れた作画はほとんどないし、この程度の作画の作品はテレビアニメならざらなので、そこはそんなに責めたくはない。エンドロールを見ると原画9人、第二原画2人。むしろよく95分の映画を完成させたと思う。

ただキャストが問題で、澪役の松本穂香はまだ良いとしても、土屋アンナ竹中直人といった完成された俳優らの声はどうしても一般的なアニメとはなじまない。なじませるには、宮崎駿映画や押井守映画、ディズニー映画でもいいが、とにかく精密な作画やリアリティを感じる芝居で、役者に近づけなくてはいけない。今作のテレビアニメ級の作画には全くなじまないので、結果的に作画も声の芝居も、質が低く見えてしまう。

また「松本穂香はまだ良い」と書いたが、絵とのなじみについてであって、芝居、特に叫びのシーンが大変厳しかった。とにかくこの映画、澪(=松本穂香)に叫ばせるのだが、通常の映画であればカットすべき音域まで入れているのか(音響について詳しくないので間違っているかもしれないが)、特に終盤の病院廊下での叫びは、不快なレベルで耳をつんざき、思わず耳を塞ぎたくなってしまった。爆音上映でもあればわかるのだが、これまで普通の映画で耳に不快感を覚えるというのは初めての経験だったし、こんなものは二度と味わいたくない。

そしてこの音響監督を務めたのは、本作で他に企画・原作・プロデューサー・監督・ワードコンテ・絵コンテ・声優・挿入歌作詞をも兼任する、瀬名快伸氏だ。エンドロールで氏の名前が繰り返し表示されるのを眺めながら、冒頭で感じた警戒心が正しかったことに気づかされたのである。

 

というわけで『君は彼方』は見ない方が良い。コロナ禍でハリウッド映画は全滅だが、幸いアニメに限れば今は『鬼滅の刃 無限列車編』をはじめ、『羅小黒戦記』や『ウルフウォーカー』といった粒ぞろいだ。終わりの見えないしんどい世の中だから、せめて面白い映画を見てほしい。間違っても今見るべきは、『君は彼方』ではない。

『マリオカート ライブ ホームサーキット』は富豪じゃなくてもレンタルスペースを借りればいい

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新型ガジェットはとりあえず買いたくなるマンなので任天堂が発売したリアルラジコンでマリカー体験ができるという触れ込みの『マリオカート ライブ ホームサーキット』もとりあえず買ってはみたものの、長らく開封せずに放置してしまっていた。どう考えても広い場所がないと楽しくないからだ。

ただこのままじゃいかんと思い立ち、同様に積んでいる友人を巻き込んで走行会を開催することにした。問題は場所だが……以前VRゴーグル体験会をやったのを思い出し、今回もレンタルスペースを借りることにした。そこでカシカシというレンタルスペース紹介サイトで、都内のとにかく広い部屋はないか?と探していると目に留まったのが、レンタルスペースin部室だ。

レンタルスペース部室in麻布|レンタルスペースサイト「カシカシ」

映えそうな小物がやたらと置いてあるし、何より広い。85㎡!これならコース設営にも十分そうだと決め打ちした。

 

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走行会当日は、平日夜にも関わらず友人10名ほどが集まってくれた。やる前こそ「みんなで1つずつコースを考えて持ち寄ろう!」などと意気込んでいたのだが、最初はオーバルコース(だ円状コース)、次に8の字コース、と遊んでいたら2時間以上経過してしまい、最後に会場全体を使った外周コースを走っていたら3時間でタイムアップ。思ったようにはいかなかったけれど、ただ走らせるだけでみんな楽しかったからだと思う。

シンプルなコースでも、思い通りに曲がれたり、追い抜くだけで興奮するので、プレイヤーも、順番待ちしてる観客も、終始笑いが絶えなかった。ラジコンを触るのはもちろん初めてなら、Switchを触るのも初めてという人もいたけれど、遊んでいるときの感覚は「いつものマリカー」なので、誰もがすんなりレースにのめりこんでいたように思う。

 

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マリオカートだからこその親しみやすさを改めて思い知ったし、ラジコンならではの「実車を走らせる面白さ」を知ることができて、大変楽しい3時間だった。これでたったの、一人1000円! やはりレンタルスペースは、富豪じゃないぼくらの味方だ。