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『空の青さを知る人よ』雑感

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台風一過の日曜に映画『空の青さを知る人よ』を見た。

 

・原作は超平和バスターズこと監督長井龍雪、脚本岡田磨里、キャラデザ田中将賀のユニット。『あの花の名前を僕たちはまだ知らない。』、『心が叫びたがってるんだ。』以来3度目の結成。今作が一番好きかも。

・『あの花』は小学生時代と高校生時代のギャップを小学生幽霊めんまが埋める話。『空青』は高校生のあおいと、あかね・しんのすけら大人たちの間を生霊しんのが結びつける話。構造は似てるけどより上の世代にスライド。長井監督らの心境の変化を感じる。ジュブナイルの皮をかぶった大人向けドラマ。

・過去作ではしばしば共感性羞恥――見ていて恥ずかしくなるシーンに目をつむりたくなったものだけど今回は全く感じず。あれ苦手なのでよかった……。

・30歳を過ぎて何者にもなれなかったと思い悩むしんのすけ、意思をもって地元で生きるあかね。強く生きる二人の姿に立場は違えど自分を重ねてしまい、泣けて泣けてしょうがなかった。きっと沢山の、不器用に頑張ってる大人たちに刺さると思う。

・絵コンテは長井監督ひとりで担当。序盤の乗車カットに目を奪われ、その後も難しいレイアウトがばんばん挟まれるので作画オタ的に至福。終盤の爽快な飛行シーンは『天気の子』はもちろんのこと、先日「高畑勲展」で見たばかりの『かぐや姫の物語』がむしろ重なる。

・あかねのメガネフレームが良い。業の深いこだわりに『あの夏で待ってる』を思い出す。

・あかねを演じる吉岡里帆が上手い。『見えない目撃者』でも抜群に良かったので株がぐんぐん上がってる。

ご当地ソングライブを成功させるという筋書きなので結末は当然そこかなと思いながら筋を追ってたら……意外なとこで、いやしかし清々しい幕引き。

 

岡田麿里は重たい愛情を描くのが本当に上手いわねえ。