本日開催された完成披露上映会で『劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』を見た。おそらく一般人ではじめての目撃者となった。
TVアニメ版1期から、2期、そして映画『リズと青い鳥』と随分遠いところに行ってしまった『響け!ユーフォニアム』だが、映画最新作はここにきて1期の感触に揺り戻してきたようだ。
主人公・黄前久美子は2年生となり、目指すは昨年果たせなかった全国大会金賞。しかし目下の問題は一癖も二癖もある後輩部員。友情に恋に、そしてもちろん演奏にと、悩み多き日々を冷静な視点で、時に熱く感情を吐露して乗り越える久美子の姿は、まるで1期のリフレイン、いや変奏曲とでも呼ぶべきか。
TV版から比べてしまうと多少駆け足なのは否めないが、久美子の、そして北宇治高校吹奏楽部員らの青春はやはり眩しくどこか懐かしく、自分の過去と対話しているような不思議な感覚を覚える。これこれ、ユーフォはこうでなくちゃ。
以下、監督・キャストトークショーで印象に残ったこと。
・収録中もユーフォ1楽しかったと楽しそうに話す黒沢ともよは今日も楽しそう。
・緊張する雨宮天。
・秀一&久美子に嫉妬する朝井彩加。
・珍しい秀一と麗奈のシーンにて、リハでは意識せずとも怖い芝居をしてしまうが、ただでさえ麗奈は怖いのだからと鶴岡音響監督にセーブされたという安済知佳。
・作中シーンを意識して衣装をキメてきた安済知佳。
・石原監督曰くこの映画は「青春の犇めき(ひしめき)」
・黒沢ともよの見どころは演奏シーン。それまでの過程は全て演奏のためにあったと。
なお観賞前に必ず『リズと青い鳥』を見るべし。『リズ〜』後の希美、みぞれを目で追わずにはいられないはずだ。