話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選

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冬コミの待ち時間が寒くて長いので、今年も新米小僧さんの企画に参加してみる。

ルール
・2017年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

「話数単位で選ぶ、2017年TVアニメ10選」参加サイト一覧: 新米小僧の見習日記

 

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脚本:田辺茂範/絵コンテ・演出:たつき作画監督:伊佐佳久
サーバルちゃんのピンチに旅を通して出会ってきたフレンズたちが一堂に会するシーンには感極まった。最終話に集まる期待、それを超える熱い展開は近年のまどか☆マギカ、ガールズ&パンツァーに勝るとも劣らないだろう。たつき監督ありがとう。

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冬コミでは新作告知チラシを監督から直接いただいた。"TVアニメ始"とは。

 

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脚本:野﨑まど/絵コンテ・演出:りょーちも作画監督:澤良輔、真庭秀明
映画「シン・ゴジラ」と「メッセージ」のミキシングかのようなSF群像劇「正解するカド」。第5話では電力を無尽蔵に生み出すワムを受け渡すように国連から命じられた日本政府が、ワムと同じ形であれば折り紙でさえワムになり得るという事実を全世界に公表する一大プロパガンダが繰り広げられる。

世界がひっくり返る瞬間は痛快極まりなく、これから世界の変容する様が描かれると確信してドキドキしたものだ。このあと尻すぼみになったのは残念で仕方ないが、第5話が最高に面白かったのもまた事実である。

 

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脚本:待田堂子/絵コンテ:Team P.A/作画監督藤井康雄作画監督:森島範子、杉光登、川面恒介、秋山有希
矢一郎の玉蘭への告白、弁天の惨敗が描かれる納涼船合戦。京都上空に浮かぶ叡山電車で告白という摩訶不思議でセンチメンタルなシチュエーションが如何にも森見登美彦氏で大好きだ(同じく森見登美彦氏原作で今年映画化された「夜は短し歩けよ乙女」も大傑作であった)。

 

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脚本:入江信吾/コンテ:倉川英揚/演出:筑紫大介/作画監督:鍋田香代子、辻智子、阿部美佐緒、髙橋瑞紀、市原圭子、岩崎亮、福井麻記、末田晃大

バス路線の廃止が決まった限界集落の爺さん婆さん達が、失われる文化のデジタルアーカイブという継承手段を得て、果てはデマンドバスを確保する挿話。今までデジタルデバイスに親しみがなかっただろうに物覚えが良すぎる様はおとぎ話のようであるが、高齢化の進む日本社会においては目の前に起きている問題として真面目に取り組まないといかんわけである。

あと単純に絵面として、田舎と電子化社会のミスマッチが「攻殻機動隊S.A.C.」や「電脳コイル」、「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」を想起して大変好みだ。

 

  • NEW GAME!! 第6話「ああ……すごいなあ……」

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脚本:得能正太郎/絵コンテ:おざわかずひろ/演出:守田芸成/作画監督:久保茉莉子、天﨑まなむ、板倉健、海保仁美、谷口元浩山崎淳総作画監督:菊池愛

原作者脚本回。2期は後輩との衝突や目標である先輩との別離など、もう新人とは言っていられない社会人2年目である青葉の苦難と成長を描いているが、とりわけ青葉が実力の壁にぶつかり涙する第6話は大変身につまされる。もういいおっさんなので仕事と家族の話に弱い。今年選出した作品、話数にもそんな傾向が自然と現れてしまった。

あと主演の高田憂希さんは北九州出身声優として今私が住む福岡で凱旋イベントをよくやってくれる元気っ娘なので推したいというのはとても個人的な感想である。

 

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脚本:ふでやすかずゆき/絵コンテ:柳沼良和/演出:松浦直紀/作画監督:長尾祐希子
木の上からにゅるっと現れるリリィの笑顔に胸を撃ち抜かれた。夢中で遊んでたら朝5時になってた、というMMO RPGに初めて触れた頃のあるあるネタも胸に込みあげるものがある。

しかし「ネト充のススメ」は仕事で疲れた体に能登麻美子さんと上田麗奈さんの声がスーッと入ってくる清涼飲料水のようなゆるくて甘いラブコメだった。毎週欠かさず聴いていたタイアップラジオ番組にも大変楽しませてもらった。

 

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脚本:井上美緒/絵コンテ・演出:京極尚彦/CGディレクター:茂木邦夫
松本憲生氏の作画をCGでトレースしたことでも話題になったアンターク篇後編。異形になり、それでもアンタークを追いすがるフォス、そして演じる黒沢ともよさんの芝居には息を止めて見入ってしまう。この静謐で美しくも儚い、宝石たちによる遥か未来の物語には今年1番夢中になった。

 

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脚本:三輪清宗/絵コンテ・演出:伍柏輸/作画監督:伍柏輸・浜友里恵・りお
歪む空間、唸る轟音、天高く伸びる爆発光。空間認識能力の限界をはるか飛び超えて描かれる対アタランテ、カルナ戦はまさに超人たるサーバントならではのもの。シリーズを通して戦闘描写に定評のあるApocryphaだが、伍柏輸氏の手掛けた22話は出色の出来。動いてなんぼであるアニメーションの真髄をここに見た。NARUTO 133話にも匹敵する伝説として後世語り継がれることだろう。

 

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脚本:加茂靖子/絵コンテ・演出:佐々木美和/作画監督:長谷部敦志、横屋健太、藤田しげる、林祐己、佐々木美和/総作画監督川元利浩
授業参観に来てくれないのかとひがむ子供に対し、VRメガネで作戦行動に務めつつ授業参観に出席するK・Kのクレイジーな母の愛情が重くて尊い。K・Kと、それを演じる折笠愛さんにはママオブザイヤーを与えたい。

松本理恵監督のはずれた2期には物足りなさを感じることも少なくなかったが、それでもやはりこういう回を見るとBONESの地力の高さを感じる。

 

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脚本:末満健一/絵コンテ・演出:板津匡覧/作画監督:名倉智史、奥野治男、折井一雅、千葉崇洋、本田真之
多々良の瞳に映る千夏。いつ訪れるかも知れないと思った2人が1つになる瞬間がついに訪れた。コミックス既刊9巻では未だ描かれていない試合の行方には泣いた。原作漫画の濃密な作画をどう料理するのかと放送前は心配で仕方なかったものだが、想像を超える熱く丁寧な演出にはシリーズ全編を通して感心しきりだった。

ボールルームへようこそ」は今年1番の、誰にでもオススメしたいアニメ。Amazonプライム会員は全話無料なのでこんなとこ読んでるぐらいなら見てほしい。原恵一氏参加の11話、米林宏昌氏参加の21話もおすすめだ。