ユウキズ・ダイアリー

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Line Wabblerに胸打たれてVRの未来に想いを馳せる東京ゲームショウ2016レポート

今年も行ってまいりました東京ゲームショウ

楽しみにしていた『ペルソナ5』は無事発売され、『トリコ』『FF15』は発売秒読みなので特に期待する新情報もなく、さりとてRiftを購入してしまった身としてはVR関連はもはや目新しくもなく……と期待値低めで行ってみたら、例年になく楽しい出会いばかりで最高のゲームショウでした。

それもこれも『Line Wabbler』と出会えたことと、日々進歩し続けるVRデバイスの最先端に触れられたからなのですが。その辺りを中心に面白かったブースをレポしたいと思います。

 

  • Line Wabbler

1番の驚きが謎の1Dゲーム『Line Wabbler』との出会いでした。見てくださいこの圧倒的なビジュアルを!

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モニターばかり並ぶインディーゲームブースに燦然と輝くLEDの柱は一種神々しささえ宿っているようでした。このゲームはドイツ人のRobin Baumgarten氏によるもので、配布されていたポストカードの説明書き曰く以下のとおり。

実験的なハードウェアを使った1Dゲーム:アルドゥイーノ+ばね+加速度センサー+5メートルのLEDストリップ

なんのこっちゃという感じですが、ようは手元のスティックを操作して、緑色に光る自機をゴールに導くステージクリア方1次元アクションゲームです。ゲーム中の様子はこんな感じ。

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操作は至ってシンプルで、スティックを前後に倒すと前進後退、スティックを横に弾くと自機を中心に攻撃するというもの。LED管内を這う赤い敵、オレンジのダメージ床、白い移動床の組み合わせでステージは多岐に渡り、1度のダメージで死亡する難易度の高さと相まって常に緊張感を保ってプレイすることができました。1Dなのに、ちゃんと「マリオ」しています。ゲームは2Dから3D、立体視を経てVRに辿り着いたというのに、このストイックなスタイルにはゲームの根源を見るような感動を覚えました。そうです、これこそがゲームのあるべき形なんですよ!

ゲームの面白さを証明するようにセンス・オブ・ワンダーナイトでは3冠を達成されたとのことですし、自分がブースに寄った際にはあるゲームクリエイターが大興奮しながらプレイしていました。グラスホッパー・マニュファクチュア社長の須田剛一さんです。

鮮烈なゲームであるもののソフトとしての配信が不可能なゲームなので、こういった人たちの助力で製品化にこぎつけることを願って止みません。延長可能なLEDチューブにステージ生成ソフトをセットでパッケージングとかどうでしょう、Robinさん、須田さん!

 

  • VR関連いろいろ

言いたいことはおおむね書き尽くしたのであとは駆け足で。

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入場してすぐに向かったのがキンプリVRことKING OF PRISM by PrettyRhythm」VRプロジェクトのブース。すごかったです無限ハグ。ただ見るだけ、遊ぶだけというのではなく、作品世界に没入できる体験というのはVRならではだなーと思いました。

 

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3DRUDDERはVRゲーム内での移動を解消すべく開発された足用コントローラ。円盤の傾き具合で前後左右旋回上昇下降がスムーズにできました。コントローラのスティック操作よりも慣れればこっちの方が全然良い、かも。数分間のプレイでは操作に手間取ってばかりでしたが。

 

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Oculus Rift、HTC Vive、PSVRに続く期待のヘッドマウントディスプレイFOVEをはじめてプレイ。視線で展開が変わるというアドベンチャーゲームjudgement』を遊んでみたのですが……FOVEをかぶる段になって、メガネを装備しているとかぶれないことが発覚。メガネ者の私にこれは痛恨の一撃。ゲーム中はやはりピントが合わずボケボケの世界となってしまい、自分が何を見てどうして展開に影響したのかさっぱりわからないまま終わってしまいました。

ブースの方に聞いてみたところ視線をトラッキングする関係でメガネを装備できないとのこと。どうにかメガネ者にも対応してもらえるよう、改善に期待します。

 

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プレイできなかったけど楽しそうだったFUTURETOWN。非常に広いブースを使って、乗馬型やスキー型の大型コントローラとVRの連動ゲームを展開していました。今回はこれまでのゲームショウと違って、世界中の大資本がVRで一山あてようと趣向を凝らして出展している気がしました。

 

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DLODLO V1も試してみたかったですが長蛇の列。やはりメガネ者には厳しいのでしょうか。

 

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Rez infiniteの特製スーツやばいかっこいい……。整理券を入手できれば着ることができたようです。今後も着られる機会があるといいのですが。来月のゲームの発売も楽しみです。

 

  • イベントいろいろ

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東京ゲームショウといえば小島秀夫監督の演説。毎年楽しみにしていたステージが2年ぶりに帰ってきました。コナミdisりが冴え渡っておりヒヤヒヤものでした。新作ゲームの発売を座して待ちたいと思います。

 

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東京ゲームショウ閉会後になりますが、近隣のイオンモール幕張で幕張にゲーム好き声優がやってきた~青木瑠璃子編~というお笑いステージも見てきました。これは東京ゲームショウの公式生放送にも連日出演されていた青木瑠璃子さんとゲームが得意な若手芸人(アイロンヘッド、西澤祐太郎、伊藤広大)がゲーム対決をするというもの。司会は向天津さん。

ラジオ番組を欠かさず聞くほどには彼女のことが好きなのでそこだけを見に行ったつもりでしたが、青木瑠璃子さんの煽り芸とお笑い芸人が科学反応を起こして90分間爆笑の渦でした。対戦したゲームは芸人さん側の得意ゲームということで選ばれた『ウルトラストリートファイター4』、『スーパーマリオブラザーズ』、『スプラトゥーン』、『キャット&チョコレート 日常編』、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』。新旧・デジアナ交えた多岐に渡るバリエーション。勝ち負け様々でしたが難なくこなす青木瑠璃子さんは流石のゲーマー声優っぷりを見せつけていました。

東京ゲームショウでは最新のゲームばかり追っていましたが、ゲームの楽しさを思い出させてくれる素敵なステージでした。ゲームってこんないじり方もあるのか、というかよしもとって面白いんだな、という発見がありました。

 

  • まとめ

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というわけでゲームショウのレポートでした。大手ブースは軒並み活気づき、インディー&VRブースも異様な熱気がある、いつになく盛況な印象でした。キャバクラゲームショウな一面があることも事実ですが(写真右下……)、大手ブース以外を狙って歩くといろんなゲームとの出会い、気づきがあって楽しいですよ。

それではまた来年のゲームショウで。