シューティングゲームを期待してはいけない『虫けら戦車』

アニメ『ガールズ&パンツァー』を見ていると、砲塔の唸りに、地響きに魂が震えるのが男のサガなわけで、戦車ゲーに手を出してみたいと思うのもまたゲーマーとしてのサガ。3DSで配信された『GUILD02』シリーズ第2弾『虫けら戦車』に、最近『ガールズ&パンツァー』にハマったばかりの私が過剰な期待を持ったのは致し方ないと思うのだが、残念ながらその期待には応えてくれるゲームではなかった。


このゲームは戦車を操作するゲームではあるが、戦争ゲームではない(もちろん5対5で対戦する戦車道ゲームでもない)。第二次大戦中になぜか小さくなったドイツ軍が、襲い来る虫たちに戦車で立ち向かう戦車アクションゲームだ。
巨大な虫との戦いは携帯機版『THE地球防衛軍』という感じでこれはこれで好感が持てるのだが、砲塔が「自動的に発射される」という一点がとても残念。ボタンの足りないiPhone用ゲームならまだしも、家庭用ゲームでこの仕様は……。結果、移動と砲塔の旋回だけで操作がとてもシンプル、画面外の敵にも砲弾を確実に当てられる、という利点があるのだが、正直物足りなさが上回っていると感じた。
戦車のコレクション、カスタマイズに楽しみを見いだせる戦車マニアな方や、ナツメ開発のゲームなら絶対遊びたいというニッチなゲームマニアなら楽しめるかもしれないが、看板であるはずの稲船敬二氏の個性はやけに高い難易度ぐらいにしか感じることができず、クリエイターの個性を全面に押し出した『GUILD』シリーズとしてはイマイチだ。