ユウキズ・ダイアリー

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『ギンガフォース』ストーリーモードクリア後レビュー

シューティングゲームといえば昔から難易度の高いものと相場が決まっている。ゲームの目的は単純明快にハイスコアを目指すだけだが、下手の横好きシューターである私などは目指す前にワンコインクリアができなくて、いやそもそもコンティニュー回数の上限を使い切ってもクリアできなくて、エンディングに到達できない事もざらである。そんな私でも久々にクリアできたのがXBOX360用オリジナル新作シューティング『ギンガフォース』だ(但しストーリーモード【難易度イージー】に限る)。


このゲームの最も特徴的なのが、1面〜最終面まで通してプレイするという、従来のアーケードゲームスタイルをバッサリ廃したこと。10面まである各ステージは個別にプレイ可能で、残機は各ステージごとにリセット。せっかく1面クリアしても、残機が少なくて次のステージに進んだ途端にゲームオーバーして進めない……、というようなアーケードゲーム的なトラブルとは無縁だ。
更に各ステージ毎の累計スコアが上がれば、「各ステージ毎の」残機が最大30機まで増加する。「各ステージ毎の」なので、初めはどのステージも残機が少なくクリアが困難なのだが、自分の成長を実感するうちに残機が増加していくので、どんどんステージクリアに近づいていく。
更にゲームクリアを補助するのが、ゲーム内通貨を使用して購入する武装。メイン武器、サブ武器、シールド等、90種にのぼる武装を組み合わせて、ステージ毎の最適な組み合わせを見つけられればもっと難易度を下げられる。ステージ毎に武装を整えてプレイしていく感覚はシューティングゲームにはちょっと珍しく、他のゲームに例えると『THE地球防衛軍』のゲームシステムに近いか。
これだけ初心者向けを意識しているのだから難易度が低く思われそうだが……、決してそんなことはなく、通しプレイがない分、各ステージ毎に本気で殺しに来る難易度。なんとかクリアできたイージーモードも名前だけで、全然イージーじゃなかった。残機固定のスコアアタックモードも用意されているので、プロのシューターも充分に腕自慢が出来るはずだ。


シューティングゲームは衰退論とセットで語られることが多いが、それはアーケードゲームスタイルに固執して、こんなに間口の広い、家庭用ならではの新しい切り口のゲームが生まれてこなかったからなんじゃないか、と『ギンガフォース』をプレイしてつくづく思い知らされた。
とはいえCAVE最後のXBOX360シューティングゲーム怒首領蜂 最大往生』は家庭用に大幅アレンジしたストーリーモードが入っているようだし、MOSSの新作『カラドリウス』もヤスダスズヒトをキャラクターデザインに迎えて広い世代にアピールしてきた。
シューティングゲームの未来は明るい、とは言えないだろうが、まだまだ新しい世界を見せてくれそうだ。