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『借りぐらしのアリエッティ』

涙が一滴も溢れなかった『借りぐらしのアリエッティ』。

種田陽平の美術がすごいなー」「アリエッティの恥じらい顔がかわいいなー」とかところどころ目を見張るカットはあった(超個人的には、小人のアリエッティが人間のショウくんの肩に立っているシーンを見て「まるで『ギガンティックドライブ』!」とか思えたのは嬉しかった)。
ただ全体を思い返すと、話も演出も起伏が乏しかったのが残念。宮崎駿は脚本を担当したそうだが、氏のどの作品と比べても地味な話だし、それをエンタテインメントまで消化できなかった米林宏昌監督の実力もまだまだこれから、と感じざるを得ない。というか『トイ・ストーリー3』を観た同じ日に観てしまったために、全ての面で負けてる今作は観てて悲しくなってくる。食いあわせが悪かった!
後継者不足を指摘されることの多いジブリだが、今作を観てやはり、その深刻っぷりは相当なものだと感じてしまった。ジブリを出ていってもなお色濃くジブリらしい仕事ぶりを見せる、片渕須直高坂希太郎吉田健一宮地昌幸辺りを呼び戻さないとヤバいんじゃないだろうか。あとはテレビシリーズ一本やって若い演出家を育てるとか、本気で考えませんか鈴木P?


というわけでこの夏映画館でアニメを観るなら、以前紹介した『宇宙ショーへようこそ』と『トイ・ストーリー3』でしょ、という結論。スタジオジブリもがんばれ超がんばれ。