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DSiウェアならではの傑作パズルゲーム 『HACOLIFE(ハコライフ)』

公式サイト


HACOLIFE
ハコライフ
箱生活
タイトルの付け方にセンスがあるなあ、と思わず唸ってしまう。このゲームをプレイしてしまったが最後、プレイヤーは2重の意味で「ハコライフ」を送ることを強いられるからだ。


一方の意味は、もちろんゲーム内での「ハコライフ」。DSiウェアの配信ソフトであるこのパズルゲームは、DSらしくタッチペンを十二分に駆使するパズルゲーム。プレイヤーはクォータービューの画面に展開される正方形の連なりにタッチペンで切れ目を入れ、展開図を切り出し、立方体を組んでいく。
プレイヤーは立方体職人なのか何なのか分からないが、限られた紙から効率的に立方体を作れば作るだけスコア(=給料)が上がり、累積したスコアからゲーム内の家具が増え、タイトル画面が段々とリッチな感じになっていく。まさに「ハコライフ」。『ズーキーパー』のスコア=給料制に、『どうぶつの森』的な家具収集を合成させたシステムとでも言おうか。『どうぶつの森』と同じく、いくら家具が増えようと特に意味はないのだが、ハイスコア稼ぎに若干の意味を持たせることで、プレイ意欲も上がる。異様に高価な家具が提示され続けることで、「ハコライフ」は続くよどこまでも。


もう一方の意味では「ゲーム外」での「ハコライフ」。『テトリス』や『ぷよぷよ』などの傑作パズルゲームの例に漏れず、やはりこのゲームもプレイを続けているとゲーム画面を見ずとも頭の中に連鎖が、ではなく展開図が広がるように。
立方体の展開図というと11種類が存在するのだが(参照ページ:立方体の展開)、懇切丁寧なチュートリアルは、プレイヤーの頭に自然と展開図を刻む込むようにできている。全てのチュートリアルを終えてしまえばリアル「ハコライフ」のスタート。望む望まないに限らず、道路脇や駅構内に広がるブロック・タイルの連なりを見る度に、頭が勝手に「これは立方体になる」「ならない」「ここに1足せば立方体」を瞬間的に判別するようになってしまう。生活空間にこれだけの立方体が潜んでいたのか、と驚くことだろう。


基本的パズルゲームは自分との勝負。究極的にはどれだけスコアを塗り替えるかという己との戦いしか待ってはいない。しかしながら『ハコライフ』なら現実世界に新たな発見を見出すことができる。「リアルライフ」が「ハコライフ」に。そこには従来のパズルゲーム以上の、何かが。