『Flowery(フラアリー)』クリア後レビュー

公式サイト
先週2/12より配信が開始されたPS3用ダウンロード専用タイトル『Floweryフラアリー)』。『Flow』で知られる「thatgamecompany」製タイトルで、海外では『Flower』というタイトルで配信されているが、商標の関係からだろうか、日本では『Flowery』に。「y」が付いたが中身は同じ。

騒々しい都会。
マンションの一室で植木鉢を覗き込む。
あなたはいつしか夢の世界で一枚の花びらとなる。
穏やかで平和な世界を飛び回る。
風に乗り、空を舞い、自由を手に入れたことにより訪れる安堵。
でもやがてあなたはこの世界にも不安や葛藤が息づくことに気づく。
夢と現実を行き交いながら、あなたはひとつの答えをみつける。
それはおそらく、誰もが生まれたときから持っている大切な気持ち。


画面上にはパラメーターの表示など映像を邪魔するものは一切なく、目の前に広がるのは美しい草原だけ。倒す敵も、時間制限も何もない。プレイヤーは1枚の花びらとなって、美しいピアノの旋律の中、コントローラーを右に左に傾けながら草原を飛び回り、あちこちに咲く花を見つけながら丘の向こうを目指していく、
とこれだけ書くとPS3のコントローラーの傾き検知機能を使ってこんな爽快に飛び回れますよブーンバババババな実験作にしか思えてこないが、新鮮な操作感覚と美しい音と映像の組み合わせで、もうこの「爽快に飛び回れる」だけで非常に心地よい。所謂ゲーム性はまるでないが、触ってるだけで楽しいのだからゲームとして充分に面白い。


それに加えて各ステージ短いながらもバリエーション豊富で、序盤は癒し系ゲームかと思わせといて後半は……、というメリハリもすごい。画面から訴えてくる文字情報は何一つ無いはずなのに、プレイヤーそれぞれがストーリーを想像できてしまうステージ構成も秀逸で、これこそゲームだからこそ味わえるエンターテイメント性なのかと深く感動させられた。(昨年プレイした『ブロブ』に一部近い展開もあったが、見た目が違うとここまで感動の度合いが変わるのかと)
映像芸術とゲームの中間にあるような荘厳さは『ICO』や『ワンダと巨像』、『大神』のそれに近いか。これらのゲームが好きな人なら、きっと『Flower』も気に入るはず。



個人的には早くも2009年のベストゲームに決定しそうな勢いだが、さて今週配信の『のびのびBOY』がどこまで迫るかも……

期待と不安で一杯だ。