ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

マクロス エースフロンティア

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確か8年ぐらい前の話になるのだが、レンタル屋で借りて観た『マクロスプラス』で描かれていた納豆ミサイルが乱舞する超高機動戦闘、所謂「板野サーカス」というやつに非常に感銘を受けた私はゲーム屋に駆け込み、その時手に取ったのが『エースコンバット3』だった。

四次元に格納しているのかとさえ思える程の大量のミサイルを積んでお手軽に飛び回れる、ゲーム的に良い感じに嘘をついてくれる『エースコンバット3』は、その時抱えていた「マクロスプラスみたいに飛び回りたいよ熱」を上手く受け止めてくれる広い器の持ち主で(シリーズ随一のSF的設定もマクロスぽかった)、それ以来シリーズを追っかけさせてもらってきた。が、どうしてもエースコンバットにも解決してもらえない問題があった。

ミサイルの連続発射数だ。

マクロスの主要メカ「バルキリー」といえばとんでもない数のミサイルを連続して撃ちまくれるスーパーロボット。しかし、あくまで現実の戦闘機が活躍するエースコンバットシリーズでは、いくら大量のミサイルを詰め込んでいようと連続発射数は2〜4程度。だから、この点だけは、どうしても物足りなかった。撃ちまくれてしまうと現実的ではないとか、ゲーム的に簡単になりすぎるとか、問題が多すぎるのは分かるけども、それでも、白煙をたなびかせる鉄の筒を、10発20発うちまくりたい、という欲求が抑えられるわけもなく。

じゃあマクロスのゲームやればいいじゃん、という話だけれどもクオリティ的に満足できそうなのがこれまでなかったために手を出すこともなくここ何年もエースコンバットで満足するフリを続けてきたわけだけれども、定評のある「ガンダムバトル」シリーズを元に作られたマクロスゲームということで遂に購入に至ったのが、『マクロス エースフロンティア』。


ミサイル連続発射数に関してはもう、現実的では、ゲーム的には、といった合理性は銀河の果てまで吹っ飛ばしてしまったマクロスのゲームだけあって何のしがらみもなく、50発60発撃ちまくって再装填してまた撃ちまくって、が出来るんだからもう大満足。
ただキャラクターゲームとして見ると、せっかくのオリジナル主人公やパートナー、ナビゲーターの間に三角関係ゲージまであるのに特別なイベントが発生することもないのは淡白だと思うし、アニメを元にした大量のシチュエーションが用意されていても、ステージの使い回しっぷりがもの凄過ぎて「またここで戦うのかよ」ってのを頻繁に感じるし、ステージ固有のイベントもほとんどないし、もう淡白で仕方がない。思い入れの少ない初代ステージなんかでは特に強く感じてしまった。


だからこのゲームは、マクロスシリーズよく知らないって人には淡白にミッションを繰り返すロボットゲーにしか映らないんじゃないかと思うので薦めようとは思わないんだけども、初代マクロスマクロスプラスマクロス7マクロスFの何れかでも思い入れがあって、バルキリーの操縦に憧れてる人なら、やらない手はない。
単品のゲームとして、キャラゲーとしては今一つといえど、「バルキリーを操縦するゲーム」としては完璧かと。