ペルソナ4

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たいへん私事なのですが、今年の4月に念願叶って就職することができまして、そんなに残業させられてはいないにも関わらず、やはり学生時代に比べて明らかにゲームに割ける時間というのは減ってきたのです。そうなるとより手軽なゲーム、例えばXBLAの諸々だったり、『大合奏バンドブラザーズDX』あたりにしか手が出ないのはいたし方ないことで、去年あれほどはまった『世界樹の迷宮』の2作目が出たというのに封を開ける気力も湧かず、頑張ってやる気を出しても手が伸びるのは大抵PSPに刺さりっ放しの『モンスターハンターポータブル2ndG』。今日こそ上位フルフルを狩るかーと突っ走っても惰性のプレイでかなうような相手じゃなく玉砕→電源OFF→やる気減退、という駄目なスパイラルに陥る日々。

そんなそんな駄目スパイラルに降り注いだ一筋の光明こそが、『ペルソナ4』でした。


アトラスのゲームにはまったのは『世界樹の迷宮』1作目ぐらいだし、関連作でもある『真・女神転生3』はせっかくのプレミアムな「マニアクス」を所持しているのに途中で放り出したきり。こんな私にやる資格はあるの?クリアできるの?前作『ペルソナ3』はめっちゃクリアまで時間かかるみたいよ?と懸念事項は山のように積み重なっていたのですが、雑誌の初報で知った「全員メガネキャラ」という事実が!
じゃなかった、MXTVで観てた『ペルソナ トリニティ・ソウル』というアニメが、色々駄目な部分が一杯あるにも関わらず、キャラクターや世界観には惚れこみまして、特に沢城さん演じるジュンくんがすごくて、ええ。サントラも買ってみたらこれがまた名盤で、もうこれは『ペルソナ4』にもはまれるに違いないな、と勝手に運命を感じて購入に走った次第。


そして始めてみたら、これがまあ理想どおりの桃源郷で。最初の数時間だけは、イベントに次ぐイベントで「いつになったら動けるのよ」とストレスもなくはなかったものの、一度自由に行動できるようになってしまうと、広がるのは自由な学園生活。『ガンパレードマーチ』が理想の形になって帰ってきたのかと見紛うパラダイス!
……いや流石に『ガンパレードマーチ』ほどのクレイジーな自由度まではないんですが、「学園生活」と「戦闘」という2軸を据えているという点で共通していて、学園生活では友達とあそんで友情を育むとか、かわいいあの子と登下校、サッカー部で額に汗して青春、バイトで日銭を稼いで武器ゲット!、何もしたくなけりゃあ帰宅部、と割と恋愛ゲーム的にもRPGゲーム的にもしたいことは充分出来るようになっている。そして学園生活での友情・恋愛関係は戦闘だらけのダンジョンパートに響いてきて、良い関係を沢山築けているほど、強いペルソナが作れるようになるし、仲間は有利に動いてくれる。非常にうまいバランスで成り立っている。


この仲間たちってのがRPGでは重要で、どんなにゲーム性が良くても、素晴らしい仲間たちがいなきゃストーリーも盛り上がらないし、自分も盛り上がれない。そこにきて『ペルソナ4』の仲間たちは、なんでこんなにどいつもこいつもキャラが立っているのだろうか。デパート店長の息子と格闘女辺りはまともだとしても、次々仲間になってくるのは旅館の美人女将にホモに着ぐるみにアイドルに探偵。これだけ大勢のアレな仲間がいればハズレキャラの1人ぐらいいそうなものだけど、全員が全員、見事なまでに立っている、ハズレキャラ一切なし。妥協ナシのキャラ構成。こんなにRPGのキャラクターにのめり込めたのはいつ以来だろうか、と思い起こすとマイベストRPGの『テイルズオブエターニア』以来だ。
とくにクマだ。クマがよすぎる。山口勝平おそるべし。


ストーリーも殺人事件の犯人探しって軸が1本バシっときまってるから、ブレがない。最後まで一気呵成、怒涛の勢いで止め時が見つからない、けど現実の生活もあるからしぶしぶと長時間とれるときだけプレイしていたら、結局クリアまでリアル時間で2ヶ月、実プレイ時間にして70時間ほどかかってしまったわけだけど、社会人としての現実と、学生としてのゲーム世界を行き来しながらのこの夏は、割と良いものだったな、と。
ゲームって面白い、RPGって面白い、と思える良い体験をさせていただきました。