The Last Guy Japan Premium

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Googleマップストリートビューが良くも悪くも話題になっているけど、(本来の使い方が別にあるにしろ)これってPCのスペックとか通信速度とかの障壁さえクリアできればスイスイ写真間を移動してネット上に生まれたもう1つの世界を旅できるっていうすごいサービスなわけで、先月末に配信を開始したばかりのSCEの『The Last Guy(ラストガイ)』はそんな時代の流れを汲み取っているんじゃないかと思うわけで。


『The Last Guy』ってどんなゲームなのよ?っていうと、主人公「ラストガイ」がゾンビの跋扈する浅草の街並みから一般市民を救出するという珍妙な見下ろし型ドットイートゲームで、乱暴な言い方をすれば「和風デッドライジングパックマン」。一度に連れまわす人数が多くなればなるほどスピードが速くなるけど、その分ゾンビからも見つかりやすくなる、とバカゲーの割にゲーム性はしっかりしていて値段相応分は意外にも遊びこめる。
ゾンビの動きを避けるために、舞台となる精密な浅草マップ(この辺の航空写真まんま)をズズイとスムーズにズームアウトズームインできるところが、技術的にすごくないにしろ、現実世界そのままをゲーム化している点において時代の流れを汲んでるな、と。どれだけ写真まんまかってのはこちらの紹介記事とでも比べていただければ。
ガイなあいつがゾンビ相手に鬼ごっこ――「The Last Guy Japan Premium」ITmedia


欲をかけばさらにズズイとズームインして、ストリートビューの写真を駆使した3Dアクションゲームにまでなれば迫力大、臨場感大、時代の先端を行って驚愕、となるのだけれど500円のゲームにそこまでを望むのも難しい。今のところ。とりあえず現在配信されているのは「Japan Premium」なので、次に出るのは世界版か。

今の日本のゲーム業界じゃーどうひっくり返っても『テストドライブ』や『GTA』的なものは作れないのだから、航空写真で街を一個丸っと構築した『The Last Guy』のお手軽表現手法は正しすぎるほど正しいし、2D写真を繋ぎ合わせたストリートビュー的な何かにこそ、和ゲーで広大な世界を作る次の端緒があるように思える。
同じくSCEが今年春に出した『ニッポンのあそこで』も日本地図をゲームに落とし込む面白いことをやっていたし、これからこういう「地図とゲームの同化」少しずつ増えていくのだろう。