スピード・レーサー


私はレースゲーム、とりわけGTシリーズの様なシミュレータ系と相反する非現実的な挙動のレースゲームが大好物。こういったゲームの魅力は、
1.現実ではありえないスピード
2.無茶すぎるドリフト
3.豪快なクラッシュ
あたりが主だったところと思っており、
1.は時速1000kmをも超える『F-ZERO』や未来テクノ系『ワイプアウト』、
2.は逆回転ドリフトまでキめる『リッジレーサー』やマジカルサウンドシャワー『アウトラン』、
3.はどれだけの車をクラッシュに巻き込んだかを競技化してしまった『バーンアウト』やナイスクラッシュ☆☆☆☆☆な『エキサイトトラック
と各シリーズがその特徴を思うがままに先鋭化し、どれも馬鹿馬鹿しくも脳汁が溢れてプレイしてると他の何も考えられなくなるぐらい楽しくてしょうがなくなる。各メーカーには次世代機の性能をフルに駆使した馬鹿馬鹿しいレースゲームをどんどか発売してほしいものである。


さて、そんな前置きのうえでの映画『スピード・レーサー』評。
主人公「スピード・レーサー」(すごい名前だ)のマッハ号はスタジアムも砂漠も雪山もありえないスピードで駆け抜け、急カーブはノンブレーキの無茶なドリフトで乗り切り、クラッシュシーンは大爆発で超豪快。なんと映画なのに1.も2.も3.も充たしているこの映画は、ゲーム以上にゲーム的な爽快感に満ち満ちている。というかゲームだ。女性科学者がスピードに「Aボタンでジャンプよ」と言い放ち、レース中にジャッキを突き出して軽々と大ジャンプしてしまうのだからゲーム的でないわけがない。
原色だらけのギトギトの明るさ、前世紀に思い描かかれた叶いそうもない未来風景、流れる煌びやかなテールランプ。どの映像を切り取っても全ては現実間から乖離して程遠いが、そこを指して馬鹿にするのは馬鹿である。この歪んだ映像世界はレースゲーム脳で見れば夢にまで見たワンダーランド。原作未見だが十二分に楽しめた。昨日観たばかりなのに今日になってまた劇場で観たくなったほど。
レースゲーマーなら必見である。
とりあえず予告映像を見て興奮できるなら楽しめるのは間違いない。

観るならもちろん劇場で。こんなに金のかかったCGは大画面で観ないともったいない。



おまけで原作OP。昔アニメ版を観てなくても、このOPで雰囲気だけでも掴んでおけば映画の予習には良いかと。