「モンハン」と「魂の叫び」連載終了

仕事の都合で山の中に2週間ほど隔離されていたのだが、ようやく帰還。
ネット環境が絶たれたことで時代の波に1人取り残された感に悶々とする日々を送ることになったものの、こういう環境になったらなったで暇つぶしのためにと持ってきた『モンスターハンターポータブル2ndG』が進む進む。これまでいろんなゲームと掛け持ちしていたためにろくにやっていなかったのに、これだけしか娯楽がないとなるとこの終わらない反復作業が楽しくて仕方がない。
モンハン仲間の同僚と毎晩のように開かれた酒を飲みながらのモンハン大会は、私のレベルが低すぎるためにソロプレイばっかりやっていようとも、先輩プレイヤーの経験談がいくらでも聞けて勉強になったし、話が弾めば油断もでてきて「ギャー!」「いてー!」「くすりー!」と阿鼻叫喚が鳴り響く愉快な酒の席となった。隣室の住人は何事かと思っただろう。申し訳ない。



さて、帰りの新幹線で読むために本日発売の『週刊ファミ通』No.1017を買って読んでいると、6年にも渡って連載されていた永田泰大さんのコーナー「魂の叫び」が、300回目を迎えてついに連載終了となっていた。まずは「ありがとうございました」と言いたい。
私は「ゲーム」というものについて、「ゲーム性が面白い」「シナリオが良い」といった観点から見つめることはもちろんあるが、「ゲームをプレイする人」とか「ゲームの語られる場」といった、「ゲームのある環境」からくる面白さがすごく好きだ。そしてこれを意識させてくれた人こそ、このお方「永田泰大」。
ファミ通編集者「風のように永田」として活躍し、現在は「ほぼ日刊イトイ新聞」に席を置く永田さんだが、ファミ通社員として書いた過去のレビューや、氏が執筆、編集した幾つもの書籍からは、独特でユーモラスな言い回しによって、ゲームをプレイする人たちを見つめる真摯な愛がほとばしっている。
『ゲームの話をしよう』ではゲームクリエイターに留まらずゲーム好きな周りの編集者にまでインタビューして、ただの「ゲーム思い出話」だけであろうとページを割きまくっているのが微笑ましいし、FF11を旅行記風に描いた『ヴァナ・ディール滞在記』は、ネットゲーが熱かったころの空気と、本物以上に面白そうなヴァナ・ディールの匂いが伝わってくる。
そして件の『魂の叫び』は、ゲームをやっているついつい口から漏れてしまう、けれどもすぐに忘れてしまう、そんな何気なくも熱くて時として理解不能な「魂の叫び」を読者から集めて、ゆるく面白く紹介するというコーナー。これぞ永田流「ゲーム愛」の真骨頂。


そんな大好きなコーナーだが、最終回の叫びは永田氏自身による

「あんな連載やってちゃダメでしょ」

スマブラ』も『モンハン』も満足にやれてない自分が、ってことででた言葉だそうだが、最終回らしいといえばらしいけれども、なんとも寂しい叫び。仮に「それでもゲームは楽しいよね」とでも叫んで終わってくれれば大団円だったのに、「あんな連載やってちゃダメでしょ」じゃあ、既に永田さんの生活の中心にゲームがないという確固とした事実が伝わってきて、なんとも寂しい。

でもそれもまた仕方なし。人は環境も生き方も考え方も変わって行くものだし、かくいう私もいつかはゲームから離れることがあるかもしれない。そんな知りようのない未来を今から考えても詮無いのだから、この2週間のモンハンの日々は忘れないし、今のゲームを楽しめる環境は出来るだけ維持したい。いつかそれが思い出になろうとも、良い思い出として、思い出せるようにしたいから。



永田さん、6年間おつかれさまでした。ゲーム関係の連載がなくなろうとも、また夢中になれるゲームが出たらで良いので、「ほぼ日」で楽しいゲーム企画を立ち上げてくれるのを楽しみにしています。