ワケアリ部屋のつづき

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鏡、水、階段、扉などなど……。日本各地に伝わる「浦島伝説」にしろライトなファンタジー小説にしろ、異界を扱う作品には大概、現実世界と異界を隔てる何かのファクターが介在しているもの。


前回紹介した『なんでも もここやさん』に続いて、今週から店頭のDSステーションで配信が始まったのがホラーアドベンチャーゲームワケアリ部屋のつづき』。「つづき」だけど前作はなし。これ1本で完結しているのでご安心を。


この作品をDS専用ゲームたらしめているのが、縦画面のタッチスクリーンで触れるアパートのドア―つまり「扉」の存在だ。プレイヤーはタッチペンでノックをし、ドアノブに手をかけることで、自室の代わりに現れる奇妙な部屋で不思議な体験を繰り返す。
長方形の画面をドアに見立てたのが非常に面白いところで、「開けなきゃいいのに好奇心に負けて空けちゃったらウワー!」っていうホラーものの面白さを、より主観的に味わうことができる。


20分ほどで結末を迎えることができるが、長すぎず短すぎず、この作品には丁度良い長さ。プレイ中はそれなりにドキドキで心臓に負担をかけるかと思うが、終わったときには良質な短編小説を読んだときのような読後感が感じられるはずだ。一回プレイすれば充分な内容だが、そこは消せばそれっきりのDSステーション配信ソフトだからできる潔さ。

ホラーものだけあって音へのこだわりがすごいので、プレイするときはイヤフォン推奨。さらに真夜中1人っきりでプレイすればなお良し。


但し、ドアを開けるときにはご用心を。