時雨殿に行ってきた

鹿男あをによし』を読んだら、高校の修学旅行以来に奈良の鹿に会いたくなり、奈良に行くなら京都も近いし行ってみようか、京都といえば時雨殿ってのがあったな、任天堂好きとしては一度は行ってみるべきか、
というわけで先日、京都は嵐山にある時雨殿に行ってきた。


任天堂から発売したゲーム『時雨殿』の名前は知っていても、施設としての『時雨殿』が存在することはあまり有名ではないかもしれない。
周りを山と川に囲まれた素晴らしい環境に造られたアミューズメント施設時雨殿」は、最新の技術を使って百人一首の面白さを現代に伝えようという画期的な博物館。技術面では任天堂が協力しているが、21億円という大金を投じたのは元任天堂社長で現相談役の山内博氏。山内氏なりのけじめというか、カードゲームの歴史に対する敬意の表れなのだろう(任天堂は創業当時、花札やトランプなどのカードゲームの販売が中心だった)。


すぐ近くの様子

前日までの雨で荒れてる桂川任天堂の技術の粋が詰まった施設が付近にあるとは思えない。


正面

ついにキター! 思っていたより小さい。


スタッフは皆着物の女性、履物は脱いで館内は靴下で、と入ってすぐに普通のアミューズメント施設じゃない感がビンビン。渡されたのはすごいデコレのDS。

でもあのこれ、ボタンないんですけど……。


ちょっとの間順番待ちしてメインフロアに入場。

すごく……液晶が多いです……。渋谷の電力館を思い出したけど、アレの何倍もでかくてキレイ。
まずは京都空中散歩ということで、画面には京都上空からの映像が。手元のDSであいうえお順に並んだ京都の名所から好きなものを選ぶと、自分の足元に鳥が出現。追いかけると目的地に到着!という趣向。これから行く予定の場所を確認してみたり、任天堂の場所まで行ってみたり(手元のDSにはあのキャラが!?)。フワフワして不思議な感じ。


しばらくすると夜になり、京都の街がライトアップ! なぜか平安京が出現!


なんだこの展開wと面白がっていると、全面百人一首の札に変化。ここからみんなでゲームスタート! DSに表示された札と同じ札が表示されている画面の上に立ち、DSの画面をタッチして取るという、なんていえばいいんだろうか、ウォーリーを探せというか、それぞれの手元で読んでくれるかるたというか、札合わせゲーム。

最初は適当に遊んでたんだけど、対戦相手がいると思うとどうにも熱くなってきて……7枚ゲットしてなんと1位優勝。小学生なんかに負けるわけないだろ!(大人気ない)


その他一階には、歴史上の有名人物とのかるた勝負など、夢と技術がつまった最先端百人一首ゲームがいくつか。


二階は展示。古今東西の百人一首が並べられていた。



そんなこんなで30分もあれば一回りできるような小ぢんまりした施設だったけど、小学生のときに嫌でも暗記させられた(そして全部忘れた)百人一首をまた違った視点で楽しめて、また覚えなおそうかな、と思わせるだけの魅力のある施設だった。
そして山内氏の金の使い方のすごさも思い知れるので、任天堂信者なら一度は行くべき場所かと。




最近「Wiiのせいでゲーセンが閉店している」という話が話題になっている。
ゲーセンが敷居の高いゲームばかりで入り辛くなっているのをWiiに責任転嫁しているようにしか聞こえない話だが、家庭用ゲーム機に全力投球している任天堂は、ゲーセンに力を入れないし、その必要が全くない。ゲーセンが時代の波に置いていかれるのをとうの昔から知っていたのかもしれないし、だからこそ(直接運営しているわけではないとはいえ)アミューズメント施設時雨殿は、立地から考えても儲ける気がサラサラないんだろうか。
王者だからこその余裕、だけど他のメーカーじゃ真似できる道楽ではないよな。