ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

メトロイドプライム

この5日間、朝起きてはコントローラーを握り締め、それこそ目が痛くなり三半規管が悲鳴をあげるまでテレビ画面に向かっていた。その罪なゲームとは、多くの人がプレイ中であろう大ボリューム対戦ゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズX』……ではなく、その関連作ともいえる『メトロイドプライム』だ。


メトロイド』シリーズの主人公「サムス・アラン」は初代『スマブラ』から出演しているため、100万人以上が知っている超有名キャラ。『スマブラX』ではスーツを脱いだ生身の姿「ゼロスーツ・サムス」まで登場してその活躍は一段と期待さている、はずなのだが、国内で振るわない『メトロイド』の売り上げを見るに実際に元になったゲームをプレイしたことがある人というのは、そう多くないだろう。
シリーズはFCディスクシステムで発売された初代『メトロイド』を皮切りに、GBで発売された『メトロイド2』、SFCの『スーパーメトロイド』など多機種に渡っているので、全てを追うのは難しい。まあ一応全作ストーリーは繋がっているのだが、あってないようなものなのでただプレイする分には気にする必要もない。初めて触れるならシリーズの原点をリメイクしたGBA用『メトロイド・ゼロミッション』がおすすめ。サムス脱ぐし。

今回プレイしたのはGC用に発売されたアメリカ製の外伝シリーズ1作目『メトロイドプライム』。『スマブラX』でサムスを動かしてメタリドリーと戦っていたら『メトロイド』本編も久しぶりにプレイしたくなったので、もうすぐ3作目も発売されるし練習がてらやっとくか、ということで購入してみた。


メトロイド』の面白さは「探索」につきる。
プレイしない人の主な理由は「ベタなアメリカ風SFビジュアルにヒく」とか「むずかしそう」とか容易に想像することができるし、実際きもいクリーチャーがわんさか出るわ、難しいポイントが多々あってリトライ必須なので否定はしない。
だが、アイテムをとるごとに行動範囲が適度に広がる良く練られたマップデザインや、パターンを読んで巨大ボスを倒せたときの達成感は筆舌に尽くしがたく、それはシリーズのどの作品をプレイしても感じられるはず。横スクロールにした『ゼルダ』シリーズとでも言えば分かりやすいだろうか。


たとえ3Dアクションゲームになろうと、『メトロイドプライム』もその面白さに変わりはない。
従来作は基本的に横スクロールのアクションゲームなのだが、『メトロイドプライム』シリーズは欧米で人気のFPSスタイル。主観視点のゲームは日本では主流ではないため従来作より更に難しそうな印象が強いが、そこは万人のためのゲームを作る任天堂のこと。FPS初心者でも遊びやすいようにLボタンでの「ロックオン」ができるので、あまり視点を動かさないでも自動で敵を追尾してくれる(3D化した『ゼルダ』に投入された「Z注目」に近い)。
遊びやすいので道中に遭遇する雑魚敵との戦闘は気楽に構えられる。その分ハードな「探索」に集中できるので「FPA(ファーストパーソンアドベンチャー)と自称するのも最もである。
絶妙なマップデザインも健在で、「ボムをとったからあそことあそこで岩を壊せるな」「バリアスーツがマグマ地帯にも行けるようになるな」、と「発見」→「行動」のサイクルが間断なく続く。
そのため「ここまで行ったらやめよう」というキリをつけられず、時間が許す限り延々とプレイしてしまう中毒性がある。この5日間はまさに寝ても覚めても『メトロイド』。ここまで1つのゲームに集中してのめりこんだのはいつ以来のことだろうか。


2Dだった『メトロイド』を高次元で見事に3D化した『メトロイドプライム』にはいたく感心した。充実の5日間だった。
が、とびきり面白いと同時にひどく疲れたので再プレイをするとしても当分先のことになりそうだなー、1作目で満足しちゃったし『プライム3』も発売日に買うことないかなーと思っていたのに……

動画を見たら心変わり。連射しててスピーディー! リモコン操作も新鮮! いやー、国内での発売が楽しみだ。早く公式サイトを立ち上げてくれないものか。