『続・三丁目の夕日』や『世界樹の迷宮2』に感じる、続編を作る難しさ

遅ればせながら、昨年末に全国公開され未だロングランヒット中の『Always 続・三丁目の夕日』を観てきた。
前作が公開された時は、舞台となる昭和30年代を実際に生きてきた父に映画の中で展開される懐かしい風景を喜んでもらえたので、「今回も是非一緒に行こう」と約束していたのだが、お互いの予定が合わず年末年始の忙しさの過ぎるこの時期まで観ることができなかったからだ。

この映画に関してはもう既に観られてる人も多いと思うので詳細なレビューを書くまでもないだろうが、1つ言わせてもらうならば、「期待していたほどのものではなかった」。
奇跡的な出来だった前作と比べさえしなければ、笑えるし、泣けるし、家族で観る正月としては最適な映画だろう。だが、笑いと感動の波の緩急が抜群に上手かった前作には、どうしたって敵わない。昔懐かしい三丁目の風景も、今や前作の映画で何度も見返した見慣れたもの。「乾燥機しか新しいものはなかったな」という父の言葉には、確かにその通りだと頷ける。
物語の展開も「もし続編があったら」という前作のファンに応えただけで、「新しい映画を生み出そう」という前作の気概は見当たらなかった。


長い歴史を持つ映画は言うに及ばず、ゲームであっても続編が常にユーザーに受け入れられるとは限らない。日本が誇る2大大作RPGは、続編が出るたびにファンの間で喧々諤々の論争が巻き起こるのはもちろんのこと、どんなゲームであっても、前作との比較は免れない。

もう発売まで1ヶ月を切った『世界樹の迷宮2』というゲームがある。前作は地下30Fまで踏破し、ミニコミ誌のプレゼント企画のために熱心に感想文までしたためた私が言うのもなんだが、今作にはあまり期待していない。

こんなことを書くと推定10万人ぐらいのセカキューファンに攻撃されそうだから誤解を解いておくと、『世界樹2』はダンジョンが新しくなってジョブも増えてマップも作りやすくなって、すごく楽しそうだと思ってる。思ってるのだが、前作の発売前、DSらしい新規RPGの登場に狂気し、公式ブログや雑誌で新情報が掲載されるたびに一喜一憂していたあのワクワク感というのが、今作の画面写真を見ても感じられないのだからしょうがない。
あまり期待しすぎると、今回の『続・三丁目の夕日』の件や、膨れ上がった期待を超えることが出来なかった『応援団2』のプレイ後の心境みたいになりそうで、期待感に自然とロックがかかっているのかもしれない。


そうは言ってももちろん買うし、予約済みなのだが。既にほぼ完成していると思われるが、『世界樹2』が私の心配をよそに、前作を凌駕する傑作として現れることを願うばかりだ。