ユウキズ・ダイアリー

アニメ・映画・ゲームについての雑記

メタルギアソリッド ポータブルオプス

来年は年明け早々任天堂の看板対戦ゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ』にメーカーの垣根を越えて参戦し、続けてシリーズ完結編『メタルギアソリッド4』も発売予定。日本が世界に誇る大ヒットゲーム「メタルギア」シリーズのPSPにおける3作目が『メタルギアソリッド ポータブルオプス』。前作まではPSPの少ないボタン数に対応するため戦略性の高いカードバトル形式を採用していたが、いつもの「メタルギアがやりたい!」というファンの声が大きかったのか、今作ではPS2版同様のアクション性の高いゲームシステムになっている。

ただし本当に「いつも通りのメタルギア」にしてしまうと、いつ終わるとも分からない長い説教を何駅も乗り過ごしながら拝聴する羽目になってしまうため、ゲームデザインを携帯機向けに一新。おなじみスネークは南米の半島を舞台に、短時間でも攻略できる様々な敵拠点に潜入し、核攻撃兵器メタルギアの起こす災厄を防ごうと奮闘する。各地の敵兵士は気絶or眠らせれば「ゲットだぜ!」とばかりに仲間に加えることが可能で、それぞれ能力の異なる兵士たちを組み合わせてチームを組むことができる。乱暴に言ってしまえば「メタルギアポケモン」。このシステムが非常によくできているため、もう電源切って止めようと思おうとも、さっき捕まえた兵士はどんな強さかなーと気になってしまい次の戦場に向かってしまう「やめられないとまらないスパイラル」が起こる時間ドロボウなタチの悪いゲーム、……だった。

しかし大半のミッションが「目的地まで敵を無視して走っていけばなんとかなってしまう」ということに気付いてしまった時点で、チームを強化する必要性を感じなくなり一気に作業感が。メタルギアソリッド3のその後が描かれているからシリーズファンとしては嬉しいし、個性溢れる敵キャラクターも魅力的(特に若本とか若本とか若本が)。それなのにこのゲーム性の無さと、いずれは慣れるだろうと我慢して続けたもののどうしても我慢できなかった劣悪な操作性の悪さがゲームの良い部分を相殺してしまってる。もっとメタルギアソリッド1・2よりの視点・操作系になってればPSPのボタンでも違和感なく操作できそうなものだが。


最新作4では激しい銃撃戦にも対応できるように操作法が一新されるそうだが、メタルギア本来の面白さから更に離れてしまうことが心配でならない。小島スタジオは長いムービーも複雑化する操作方法もここらで一旦断ち切って、遊びやすさにも目を向けるべきではないだろうか。つまり早く『アヌビス』の続編をだな……。