ネットを介した映像を見ることについての自分なりの見解

以前紹介した『A.C.E.3』という、いろんな作品のロボット大集合でグリングリン動かしてバンバン撃ちまくるっていう、大変狙ってるユーザーがわかりやすくて頭の悪い(褒め言葉)ゲームを楽しんでるんですが、このゲームの中に出くるある作品がすごく懐かしいものだから久しぶりに観てみるかなーと思って棚からDVD引っ張り出して今日の夕方観てたんですよ。

『劇場版機 動戦艦ナデシコ The prince of darkness』っていう今から9年も前の映画なんですがリアルタイムでテレビ版を楽しんでたわけじゃないんだけど、上映からだいぶ後から見てすごく好きになった映画で、もう今日観たのは5回目とか6回目とかそんなもんなんです。でもそれだけ観ててもやっぱり面白いものは面白くて、80分っていうめちゃ短い尺だけに最後まで見入っちゃって、「やっぱ良い映画だなー好きだなー」と再確認。その後ふと気になって検索をかけてみたら、ネット上の大手動画サイト、YouTubeとかニコニコ動画にはやっぱりあがってたりするんですね。特にYouTubeなんて10万再生以上。

でもネット上で観たからって今日の感動を味わえたかなーって考えると疑問で。


ネット上で他人の録画したテレビ番組なりを見るってのはよくあるんだけど、そのときいつも感じる違和感、物足りなさってなんだろうと考えてみると、たぶん他のネット上に溢れるテキストデータと同じように脳が映像を「情報」として捉えるからじゃないのかなと思う。

ネットで見るテキストってすごく面白いものものも多いんだけど、紙媒体に印刷されたものと比べるとどうにも印象に残りづらくて次の日には頭から飛んでる場合が多い。これはきっとネット上の文字ってのは割りと早く脳を出て行ってしまうんからじゃないかと考えると、映像であってもそれと同じで、次の日の友達との話題に合わせるため、流行に乗るためという、まさしく「情報」として概要を知るためにはネットの動画も非常に便利なんだけど、頭にも身体にも入らない。実にならない。映像が持つ芸術性であったり作品性っていう言葉には上手く言い表せないような、その映像を作品たらしめている「何か」の何割かが抜け落ちてしまうのではないだろうか。

もちろんネットで得られる動画にそもそも違法のものが多いって問題もあるんだけど、それを含めても別にyoutubeやニコニコを否定する気は全然なくて、放送局の関係で物理的に視聴不可能なものが見れたり、人のコメントを見ながら擬似的なライブ感を味わったり、元ネタより面白い編集動画なんてのもあるぐらいで、すごく良いものだし需要もあると思う。

でもそれだけで満足する人も多いってのがいただけない。テレビ番組はテレビで、映画は映画館で観るという形でこそ映像作品が本来持つ素晴らしさが伝わり、そこにいつまでも心に残る感動を生む力がある。

だからいくらネットでの映像配信、音楽配信やゲームデータ配信が盛んになろうとも、当分の間はパッケージ化されたディスクメディアが必要で、なくなる心配はないような気がするし、ついでに自分も含めてネットに噛り付いてる人間はもっと外に目を向けた方がいいよな、って話をしたくてこんな文章を書いてしまったわけだ。


ネットって言ってもmixiぐらいしかやらないいわゆる「ふつーの人たち」は、ネットに溢れる動画をどういう風に捉えてるのだろうか。