ジーニアス・パーティー

STUDIO4℃の短編集って言ったら『DEEP IMAGINATION - 創造する遺伝子たち』っていうそれはそれは酷いDVDがあったんだけど(中沢一登の『COMEDY』以外つまらんよ!)、それはまあグラスホッパーっていうDVDマガジンに収録されていた作品をまとめただけのものだったし、映画という体裁をとっている以上『ジーニアス・パーティー』がそれ以下のものになるはずがない、少なくとも『ANIMATRIX』並みのものは出てくるでしょ、と期待して観に行ってみたんだけど、駄目だった。期待した私が馬鹿だった。『DEEP IMAGINATION』と大して変わらない。映画として出して良いレベルではない。

河森正治湯浅政明渡辺信一郎の作品はもちろん見られるレベルのものだった。ただし「制約ゼロ」の元に製作しているために監督の好き勝手な作風が120%見られる反面、それぞれの監督のいつもどーりの引き出ししか見えてこないので、驚きは少ないのが残念で仕方がなかった。これならそれぞれの監督が以前作ったテレビ作品なり映画を見た方が何倍も楽しいでしょ。

アニメ畑に戻ってきたばかりの福島敦子のオープニングは一番の収穫だったかもしれない。宇多田のために作った短編もすごいものだったが、今回のはまたなんとも抽象的で壮大。ポポロクロイスを離れてもこれだけのものを生み出せる力を持っているんだから、今後はなんとかそのイマジネーションを大舞台で表現してほしい。

しかしなー、仁村秀樹の作品が宗教アニメか何かかと思ってしまうほどのもう見るに耐えないもので、私自身、何度席を立とうと思ったかわからなかった。それまで全然気にならなかった腰の痛みとか気になっちゃうし。何が言いたいのか全くわからない。この作品のせいで全体の印象が何ランクも下がってしまったように思う。二度と見たくない。DVDなら飛ばせるのにー!と苦痛で仕方なかった。

あと渋谷シネ・ラ・セットのひどい設備のせいなのか知らないが、終始画質の悪さが気になるわ、トリを飾った渡辺監督の作品でヒロインの声にキンキンと雑音が混ざるわで、映画を観ている気がしなかった。この映画館には二度と行くものか。別の映画館で観たのならもう少し評価は上がったかもわからない。


とりあえず予告編だけ見ておいて面白そうだなーって思って観ないでおくのが正解。