みずいろブラッド

発売して一ヶ月が過ぎようともダラダラと毎日更新される公式ブログや、発売から2週間ほど経ってから銀魂の途中にCMを流しだすとかいう部分にスタッフの妙なやる気を感じたのと、好きな作家の絶賛に後押しされて買ってしまいましたよ『みずいろブラッド』。

勘違いしている人もいるかもしれないので先に書いておくと、バンダイナムコゲームスから発売され、『太鼓の達人』シリーズのキャラデザでおなじみ横尾さんがキャラデザを担当しているためにナムコのゲームにしか見えないものの、クラフト&マイスターが製作協力を行ったバンダイレーベルのソフトなので悪しからず。
(補足:実際はナムコ内製なんだけどバンダイレーベルで発売したらしいです。なんだかフクザツ)

  • ゲームパートは…

ゲームの内容はというと、キュートなロボットみずいろちゃんの学校生活を追いながら、入学から卒業までの一年間で全40のミニゲームをこなしていく、というもの。ただ肝心のゲームパートが問題で、40と言いながらもその実「ひらがな・カタカナを書く」「文字を当てはめる」「連打してダッシュ」「リズムにのってタッチ」の4種類のバリエーションで構成されており、特に書くゲームが多いために途中でうんざりしてしまった。またそれぞれのミニゲームは(ゲームにもよるが)簡単に最高ランクを達成できてしまうために、まったくやり込み甲斐を感じるものではなかった。携帯ゲーム機には『メイドインワリオ』や『どーもくん』などの傑作や、最近では『チョコボと魔法の絵本』のような良作があるだけに、ゲーム部分は非常に物足りなく感じてしまった。

  • それでもドラマパートは!

そうはいってもミニゲームの前後に配された軽快なドラマパートは秀逸な出来で、腹黒で一途でいつも妄想爆発気味の主人公みずいろちゃんはもちろん、「ヒシモチ!」と罵られて喧嘩しようとも、いつもみずいろちゃんと仲良しの女友達であるラブな練り物ラブネリちゃんや、無口でクールで家計が苦しい、みずいろちゃんの憧れの王子様こと加藤くんなど、どのキャラクターも一癖も二癖もあって愛らしい。

そして最後2話が……ネタバレになってしまうので何も言えないのだが、突然『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を観させられたような感覚。笑いから泣ける話への落差がすさまじい。これはもうほとんど反則。そしてここで試みられた、ドラマパートとゲームパートの融合が美しすぎる。素晴らしい。このネタをやるためだけに作られたのではないかと勘ぐってしまう。

  • そういうわけで

ゲームパートに不満はあるものの、それを覆すほどの魅力がドラマパートには確かにある。これでゲームパートも面白ければ完璧だったのに!という惜しい作品だった。バンダイらしくグッズ展開してくれるなら買うと思う。みずいろちゃんのぬいぐるみ欲しい。